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中国文学 李白・杜甫・韓愈・李商隠と女性詩 研究

詩の訳注解説をできるだけ物語のように解釈してゆく。中国詩を日本の詩に換えて解釈とする方法では誤訳されることになる。 そして、最終的には、時代背景、社会性、詩人のプロファイルなどを総合的に、それを日本人的な語訳解釈してゆく。 全体把握は同系のHPhttp://chubunkenkyu.byoubu.com/index.htmlを参照してもらいたい。

八、2.23 薛濤 《采蓮舟 》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9004

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八、2.23 薛濤 《采蓮舟 》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9004

八、2.23 薛濤 《采蓮舟 》 

 

2017828

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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」。、現在、①李白集校注詩全詩、②昌黎先生集全40巻他全詩、③杜詩詳注、④花間集、⑤玉臺新詠、⑥薛濤詩 全訳注解説

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八、2.23 薛濤 《采蓮舟 》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9004

(新鮮な秋の魚の料理に舌づつみをうっているうちに、月は上って時がすぎていくと男女はどこかへ消えていき人の声もなく静かになった。先ほどまで谷間をいっぱいにした採連の女たちが帰ってきはじめた。白い足に紅い袂の女たちの歌がおわると、船頭の舶唄がはじめて聞こえてきた。)

 

 

 

薛濤詩 23 《采蓮舟》

 

 

 

23

采蓮舟

24

菱荇沼

25

江邊

26

九日遇雨二首其一

27

九日遇雨二首其二

 


采蓮舟
(蓮の実をとる舟。)(新鮮な秋の魚の料理に舌づつみをうっているうちに、月は上って時がすぎていくと男女はどこかへ消えていき人の声もなく静かになった。先ほどまで谷間をいっぱいにした採連の女たちが帰ってきはじめた。白い足に紅い袂の女たちの歌がおわると、船頭の舶唄がはじめて聞こえてきた。)


風前一葉壓荷蕖,解報新秋又得魚。
涼しい新秋の風のなか、一そうの小舟が、はすの実や葉をおさえつけ、ハスの葉を分けてこちらへ進んでくる。そしてこの秋、初めての采蓮の舟は新しい秋を収獲して、また、魚をとってきたと報せてきました。
兔走烏馳人語靜,滿溪紅袂棹歌初。
新鮮な秋の魚の料理に舌づつみをうっているうちに、月は上って時がすぎていくと男女はどこかへ消えていき人の声もなく静かになった。谷間をいっぱいにした採連の女たちが帰ってきはじめた。すると、白い足に紅い袂の女たちの歌がおわると、船頭の舶唄がはじめて聞こえてくるのです。
(采蓮の舟)
風前 一葉 荷蕖【かきょ】を壓し,報ず解【ら】く 新秋 又魚を得たると。
兔走【とそう】烏馳【うち】人語は靜まり,滿溪【まんけい】紅袂【こうへい】棹歌【とうか】は初まる。

『采蓮舟』 現代語訳と訳註
(
本文
風前一葉壓荷蕖,解報新秋又得魚。
兔走烏馳人語靜,滿溪紅袂棹歌初。


(下し文)
(采蓮の舟)
風前 一葉 荷蕖【かきょ】を壓し,報ず解【ら】く 新秋 又魚を得たると。
兔走【とそう】烏馳【うち】人語は靜まり,滿溪【まんけい】紅袂【こうへい】棹歌【とうか】は初まる。


(現代語訳)
(蓮の実をとる舟。)(新鮮な秋の魚の料理に舌づつみをうっているうちに、月は上って時がすぎていくと男女はどこかへ消えていき人の声もなく静かになった。先ほどまで谷間をいっぱいにした採連の女たちが帰ってきはじめた。白い足に紅い袂の女たちの歌がおわると、船頭の舶唄がはじめて聞こえてきた。)

涼しい新秋の風のなか、一そうの小舟が、はすの実や葉をおさえつけ、ハスの葉を分けてこちらへ進んでくる。そしてこの秋、初めての采蓮の舟は新しい秋を収獲して、また、魚をとってきたと報せてくる。
新鮮な秋の魚の料理に舌づつみをうっているうちに、月は上って時がすぎていくと男女はどこかへ消えていき人の声もなく静かになった。谷間をいっぱいにした採連の女たちが帰ってきはじめた。すると、白い足に紅い袂の女たちの歌がおわると、船頭の舶唄がはじめて聞こえてくるのです。

(訳注)
采蓮舟

1.(蓮の実をとる舟。)
2. 秋の風物詩、採蓮のことは、六朝時代から詩によまれて、李白が長江下流域、呉越を旅する時の多くの詩を残している。
李白『採蓮曲』
若耶渓傍採蓮女、笑隔荷花共人語。
日照新粧水底明、風飄香袖空中挙。
岸上誰家遊冶郎、三三五五映垂楊。
紫騮嘶入落花去、見此踟蹰空断腸。
李白10  採蓮曲

淥水曲  李白 11

越女詞 五首 其一 李白12

越女詞 五首 其二 李白13

越女詞五首其三 14其四 12-5其五


李白秋浦歌十七首其十三  
淥水淨素月。 月明白鷺飛。 
郎聽采菱女。 一道夜歌歸。
秋浦歌十七首 其三 李白Kanbuniinkai紀頌之の漢詩李白特集247/350


風前一葉壓荷蕖,解報新秋又得魚。
涼しい新秋の風のなか、一そうの小舟が、はすの実や葉をおさえつけ、ハスの葉を分けてこちらへ進んでくる。そしてこの秋、初めての采蓮の舟は新しい秋を収獲して、また、魚をとってきたと報せてくる。
3.・風前 涼しい新秋の風のなかの意。
4.
・一葉(いちょう) 木の葉にたとえた一艘の舟。
5.
・荷蕖 スイレン科の抽水性多年草、園芸植物、薬用植物。
6.
・歴 押し分けてゆく。
7.
・解報 何々と知らせてきたようだの意。(解道をイフナラク、解聞をキクナラクとどうようのつかいかた)
と読んだ。
8.
・新秋(しんしゅう)初めて採連に出て収獲すること。若き女性だけで舟に乗り、ハスの実を収穫する、秋、もっともはなやかな行事である。男性見物客も多くあり、いろんな出会いがあった。
9.
・魚 この蓮の咲いている漢の下の水中に住む魚で、今夜の宴のさかなである。別の意味としては水の中の魚は男性を指す。


兔走烏馳人語靜,滿溪紅袂棹歌初。
新鮮な秋の魚の料理に舌づつみをうっているうちに、月は上って時がすぎていくと男女はどこかへ消えていき人の声もなく静かになった。谷間をいっぱいにした採連の女たちが帰ってきはじめた。すると、白い足に紅い袂の女たちの歌がおわると、船頭の舶唄がはじめて聞こえてくるのです。
10.・兎走烏馳 兎や烏は、月に住むもので、上弦(7)の月から満月(15)にかけての月をいう。そこでそれらが走りかけるというのは、月が上って時がたつこと。「烏免勿々」の語がある。
11.
・紅袂 あかいたもと。舟の上で、船歌を合唱する美しい女たちの姿。採連の女は素足を出すものでその白さと赤を印象付ける。
12.
・棹歌(とうか) 船頭が棹で調子をとって歌ふなうた。ここは探蓮の曲や、この辺りの船呪であろう。
李白『留別廣陵諸公』
憶昔作少年,結交趙與燕。
金羈絡駿馬,錦帶橫龍泉。
寸心無疑事,所向非徒然。
晚節覺此疏,獵精草太玄。
空名束壯士,薄俗棄高賢。」#1
中迴聖明顧,揮翰淩雲煙。
騎虎不敢下,攀龍忽墮天。
還家守清真,孤節勵秋蟬。
煉丹費火石,採藥窮山川。」#2
臥海不關人,租
遼東田。
乘興忽復起,棹歌溪中船。
臨醉謝葛強,山公欲倒鞭。
狂歌自此別,垂釣滄浪前。」
越女詞 五首 其三 李白14
耶溪採蓮女,見客棹歌囘。
笑入荷花去,佯羞不出來。
13.
・初 これからずっと夜ふけるまでつづくであろうという心がふくまれて、歌い出したの意。

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プロフィール

HN:
漢文委員会 紀 頌之(きのあきゆき))
年齢:
78
性別:
男性
誕生日:
1946/09/10
職業:
文学者
趣味:
中国文学
自己紹介:
漢詩から唐・宋詩まで基本となる詩人・詩集を各全詩訳注解説してゆく、その中で、これまで他ブログに、掲載した女性の詩を、手を加えて、整理して掲載してゆく。
これまで日本では紹介されていないもの、誤訳の多かった詩などを、時代の背景、出自、その他関連するものなどから正しい解釈を進めてゆく。
毎日、20000文字掲載しているので、また、大病後で、ブログコミュニケーションが直ちに取ることができないけれど、精一杯努力してお返事いたします。

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