詩の訳注解説をできるだけ物語のように解釈してゆく。中国詩を日本の詩に換えて解釈とする方法では誤訳されることになる。 そして、最終的には、時代背景、社会性、詩人のプロファイルなどを総合的に、それを日本人的な語訳解釈してゆく。 全体把握は同系のHPhttp://chubunkenkyu.byoubu.com/index.htmlを参照してもらいたい。
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八、2.61 薛濤 《酬祝十三秀才 》
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2017年10月17日 |
の紀頌之"6"つの校注Blog |
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10年のBLOGの集大成 |
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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」。、現在、①李白集校注詩全詩、②昌黎先生集全40巻他全詩、③杜詩詳注、④花間集、⑤玉臺新詠、⑥薛濤詩 全訳注解説 |
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八、2.61 薛濤 《酬祝十三秀才 》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9291
(祝家十三番排行の秀才にこの詩をお返しする。)
すばらし詩想は、藍田の山から出る美玉のようであり、色合いと美しさは、すがすがしいものです。その詩は、氷の嚢の中に納められ、そして、その氷をきらびやかな楚の金製の皿の上で打ちくだいたように、一語一語が、きらきらと輝いています。
詩人としての技は、もう誰一人、今日では知らぬ者はいないという。中央の進士の試験をお受ければ、及第者の氏名吏表を、見に行く必要なんかどうしてあろうものでしょうか。
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薛濤詩 61 《酬祝十三秀才》 |
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酬祝十三秀才
(祝家十三番排行の秀才にこの詩をお返しする。)
浩思藍山玉彩寒,冰囊敲碎楚金盤。
詩想は、藍田の山から出る美玉のようであり、色合いと美しさは、すがすがしいものです。その詩は、氷の嚢の中に納められ、そして、その氷をきらびやかな楚の金製の皿の上で打ちくだいたように、一語一語が、きらきらと輝いています。
詩家利器馳聲久,何用春闈榜下看。すばらし詩人としての技は、もう誰一人、今日では知らぬ者はいないという。中央の進士の試験をお受ければ、及第者の氏名吏表を、見に行く必要なんかどうしてあろうものでしょうか。
祝十三秀才に酬ゆ
浩思【こうし】は藍山【らんざん】の玉彩【ぎょくさい】寒し,冰囊【ひょうのう】敲【たた】き碎【くだ】く 楚の金盤。
詩家の利器 聲を馳すこと久し,何ぞ用いん 春闈【しゅんい】榜下【ぼうか】に看るを。
『酬祝十三秀才』 現代語訳と訳註
(本文)
浩思藍山玉彩寒,冰囊敲碎楚金盤。
詩家利器馳聲久,何用春闈榜下看。
(下し文)
祝十三秀才に酬ゆ
浩思【こうし】は藍山【らんざん】の玉彩【ぎょくさい】寒し,冰囊【ひょうのう】敲【たた】き碎【くだ】く 楚の金盤。
詩家の利器 聲を馳すこと久し,何ぞ用いん 春闈【しゅんい】榜下【ぼうか】に看るを。
(現代語訳)
(祝家十三番排行の秀才にこの詩をお返しする。)
すばらし詩想は、藍田の山から出る美玉のようであり、色合いと美しさは、すがすがしいものです。その詩は、氷の嚢の中に納められ、そして、その氷をきらびやかな楚の金製の皿の上で打ちくだいたように、一語一語が、きらきらと輝いています。
詩人としての技は、もう誰一人、今日では知らぬ者はいないという。中央の進士の試験をお受ければ、及第者の氏名吏表を、見に行く必要なんかどうしてあろうものでしょうか。
(訳注)
酬祝十三秀才
1. 祝家十三番排行の秀才にこの詩をお返しする。
2. ・酬 かえす、謝礼する意。酬和・酬沓・酬報・酬唱などと熟して、詩文をもって、相手に番えること。
3. ・祝十三 祝が相手の姓。祝元膺といわれている。長安、あるいは藍田県の事務をしていて詩文で名が通っていた人であろう。十三はその祝家で排行が十三番目に当たる人。都から寄せられた詩に返したものである。
4. ・秀才 地方試験に及第した者の称。彼はこれから推薦を得て中央試験をうけようとしている人である。
浩思藍山玉彩寒,冰囊敲碎楚金盤。
すばらし詩想は、藍田の山から出る美玉のようであり、色合いと美しさは、すがすがしいものです。その詩は、氷の嚢の中に納められ、そして、その氷をきらびやかな楚の金製の皿の上で打ちくだいたように、一語一語が、きらきらと輝いています。
5. ・浩思(こうし) 浩は広大の意。
6. ・藍山 藍田の山のことであろう。美玉を産するところ。一本に南山に作るがこれは藍がよかろう。○藍水 藍田にある川の名。㶚水の支流で北流して長安東門春明門を出た街道滻水橋を渡り、㶚陵橋と続くを北流して、渭水に豪牛する。〇千澗 多くの谷川。○玉山 藍田にある山の名、即ち藍田山。昔、宝玉を産出していたのでそう呼ぶ。杜甫『九日藍田崔氏荘』
老去悲愁強自寛、興来今日尽君歓。
羞将短髪環吹帽、笑倩旁人為正冠。
藍水遠従千澗落、玉山高並両峰寒。
明年此会知誰健、酔把茱萸子細看。
九日藍田崔氏荘 杜甫詩kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 277
7. ・氷嚢 詩人が作った詩は袋に入れて持ち歩いている。そこから、高潔な詩想をいう。
詩家利器馳聲久,何用春闈榜下看。
詩人としての技は、もう誰一人、今日では知らぬ者はいないという。中央の進士の試験をお受ければ、及第者の氏名吏表を、見に行く必要なんかどうしてあろうものでしょうか。
8. ・利器 技柄。
9. ・聾 名声。
10. ・春闘 春に行なわれる中央試験。
11. ・榜下 試験の及第著名を書きつけた掲示の下。