忍者ブログ

中国文学 李白・杜甫・韓愈・李商隠と女性詩 研究

詩の訳注解説をできるだけ物語のように解釈してゆく。中国詩を日本の詩に換えて解釈とする方法では誤訳されることになる。 そして、最終的には、時代背景、社会性、詩人のプロファイルなどを総合的に、それを日本人的な語訳解釈してゆく。 全体把握は同系のHPhttp://chubunkenkyu.byoubu.com/index.htmlを参照してもらいたい。

八、2.53 薛濤 《酬辛員外折花見遺 》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9235

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

八、2.53 薛濤 《酬辛員外折花見遺 》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9235

八、2.53 薛濤 《酬辛員外折花見遺 》

 

 

2017109

の紀頌之"6"つの校注Blog

10年のBLOGの集大成

   李白総合案内

 

●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」。、現在、①李白集校注詩全詩、②昌黎先生集全40巻他全詩、③杜詩詳注、④花間集、⑤玉臺新詠、⑥薛濤詩 全訳注解説

Ⅰ李白詩(李白集校注)      LiveDoor

745年 n集-13 【字解集】鳴皋歌送岑徵君(卷七(一)五○六)漢文委員会Kanbuniinkai紀頌之Blog9223

Ⅱ韓昌黎詩集・文集校注      LiveDoor

806年-151 昌黎先生 巻八-03鬥雞聯句【案:韓愈、孟郊】-#6 Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集9196

Ⅲ 杜詩詳注                  LiveDoor

767年-141#25 秋日夔府詠懷奉寄鄭監審李賓客之芳一百韻(卷一九(四)一六九九#25§8.-3注(1155) Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9218

杜甫詩 全詩 総合案内 

Ⅳブログ詩集漢・唐・宋詞  fc2Blog

花間集 訳注解説 (3)回目【字解集】f.訴衷情二首其一 g.訴衷情二首其二 H.應天長 i.河滿子 J.巫山一段雲 k.臨江仙》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9233 (10/09)

.唐五代詞詩・女性・玉臺新詠     Livedoor

文-巻23-39 悼亡詩二首其三 曜靈運天機 -#3 Ⅴ漢詩・六朝詩・文選・古詩源・唐宋詩詞漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠巻二ブログ 9185

Ⅵ唐代女性論ブログ唐代女性論

八、2.53 薛濤 《酬辛員外折花見遺 》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9235

杜甫全詩案内

愈全詩案内

李白全集

李白詩のサイト

古詩源

花間集案内

漢詩・唐詩・宋詩研究

http://kanbunkenkyu.web.fc2.com/

八、2.53 薛濤 《酬辛員外折花見遺 》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9235

(辛員外さまが、折花をお遣りくださったことに対するお返しの詩。)
女神西王母の侍女で女神西王母の侍女の春の紳さまのお使いの青い鳥が、東から飛んできて、今は春も終わりのころ、お花をいただいたとき、その鳥が、口いっぱいに花をふくんで、仙女の宮殿からおりてきたようです。
この一枝には、鄭重な心もちが、たっぷりと含まれているのを受け取ることが出来ました。手にしますと、春風の中に、パッと開くのが、とてもうれしく思われるのです。

 

 

 

 

薛濤詩 

 

 


52. 贈韋校書

芸香誤比荊山玉,那似登科甲乙年。
淡澹地鮮風將綺思,飄花散蕊媚青天。 

 

53. 酬辛員外折花見遺

青鳥東飛正落梅,銜花滿口下瑤台。

一枝為授殷勤意,把向風前旋旋開。

 

54. 酬郭簡州寄柑子

霜規不讓黃金色,圓質仍含御史香。
何處同聲情最異,臨川太守謝家郎。

 

55.  和郭員外題萬里橋

萬里橋頭獨越吟,知憑 文字 寫愁心。

細侯風韻兼前事,不止為舟也作霖。

 

56.  送鄭資州

雨暗眉山江水流,離人掩袂立高樓。

雙旌千騎駢東陌,獨有羅敷望上頭。

 

 

 

酬辛員外折花見遺 《薛濤》

 

 

訳注解説

 

 

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9235

 

 

 

 

酬辛員外折花見遺
(辛員外さまが、折花をお遣りくださったことに対するお返しの詩。)
青鳥東飛正落梅,銜花滿口下瑤台。
女神西王母の侍女で女神西王母の侍女の春の紳さまのお使いの青い鳥が、東から飛んできて、今は春も終わりのころ、お花をいただいたとき、その鳥が、口いっぱいに花をふくんで、仙女の宮殿からおりてきたようです。
一枝為授殷勤意,把向風前旋旋開。
この一枝には、鄭重な心もちが、たっぷりと含まれているのを受け取ることが出来ました。手にしますと、春風の中に、パッと開くのが、とてもうれしく思われるのです。


『酬辛員外折花見遺』 現代語訳と訳註

(本文)
酬辛員外折花見遺

青鳥東飛正落梅,銜花滿口下瑤台。
一枝為授殷勤意,把向風前旋旋開。


(下し文)
(辛員外の花を折りて遣らるるに酬ゆ)
青鳥 東飛 正に落梅、銜花 瓶口 瑤臺を下る。
一枝 為めに授く 殷勤の意、把って 風前に向へは 旋旋として開く。


(現代語訳)
(辛員外さまが、折花をお遣りくださったことに対するお返しの詩。)
女神西王母の侍女で女神西王母の侍女の春の紳さまのお使いの青い鳥が、東から飛んできて、今は春も終わりのころ、お花をいただいたとき、その鳥が、口いっぱいに花をふくんで、仙女の宮殿からおりてきたようです。
この一枝には、鄭重な心もちが、たっぷりと含まれているのを受け取ることが出来ました。手にしますと、春風の中に、パッと開くのが、とてもうれしく思われるのです。


(訳注)
酬辛員外折花見遺
1. (辛員外さまが、折花をお遣りくださったことに対するお返しの詩。)
2. ・辛員外(しんいんがい) 員外は艮外部の簡称、官名。辛某が誰であるかはわからない。


青鳥東飛正落梅,銜花滿口下瑤台。
女神西王母の侍女で女神西王母の侍女の春の紳さまのお使いの青い鳥が、東から飛んできて、今は春も終わりのころ、お花をいただいたとき、その鳥が、口いっぱいに花をふくんで、仙女の宮殿からおりてきたようです。
3. ・青鳥 青色は五行思想方位で東に当たる。春の神を青帝ともいう。また靑鳥は天上の女神西王母の侍女でもある。そこでここは、青い鳥が春の使者として訪れたことをいうのであろう。
4.
・東飛 ふつうは東へ飛んでゆく場合であるが、ここは東から飛んでくる意に使ったもの。
5.
 ・落梅 梅の花が黄ばんで落ちて実をつけるのが四、五月というから、春の末をさすか。
6.
 ・銜花 花をロにふくむこと。
7.
 ・瑤台 仙官をいう。政治をつかさどるところ。仙女の居所。十二層の楼台。十二は道教の聖数に由来する。ここでは謝朓の「玉階怨」「清平調詞其一」瑤台 李白「古朗月行」「清平調詞其一」につかう。崑崙山にある神仙の居所。『拾遺記』に「崑崙山……傍らに瑤台十二有り、各おの広さ千歩。皆な五色の玉もて台の基と為す」というように十二層の楼台。十二は道教の聖数に由来する。ここでは李白、謝朓の「玉階怨」のイメージを重ねているように見える。


一枝為授殷勤意,把向風前旋旋開。
この一枝には、鄭重な心もちが、たっぷりと含まれているのを受け取ることが出来ました。手にしますと、春風の中に、パッと開くのが、とてもうれしく思われるのです。
8. ・殷勤 ていちょうにして行き届いた心。ねんごろな,心のこもった、心からもてなす.謝靈運『道路憶山中』「殷勤訴危柱,慷慨命促管!」(この憂いを晴らす,心をこめて琴柱に訴える、笛の音が急にして怒り嘆きを命じるのである。)
9.
 ・旋旋 パッと開くの意。またはやいこと。またたく間のことをいう、たちまちと訓する。

拍手[0回]

PR

コメント

プロフィール

HN:
漢文委員会 紀 頌之(きのあきゆき))
年齢:
78
性別:
男性
誕生日:
1946/09/10
職業:
文学者
趣味:
中国文学
自己紹介:
漢詩から唐・宋詩まで基本となる詩人・詩集を各全詩訳注解説してゆく、その中で、これまで他ブログに、掲載した女性の詩を、手を加えて、整理して掲載してゆく。
これまで日本では紹介されていないもの、誤訳の多かった詩などを、時代の背景、出自、その他関連するものなどから正しい解釈を進めてゆく。
毎日、20000文字掲載しているので、また、大病後で、ブログコミュニケーションが直ちに取ることができないけれど、精一杯努力してお返事いたします。

P R