詩の訳注解説をできるだけ物語のように解釈してゆく。中国詩を日本の詩に換えて解釈とする方法では誤訳されることになる。 そして、最終的には、時代背景、社会性、詩人のプロファイルなどを総合的に、それを日本人的な語訳解釈してゆく。 全体把握は同系のHPhttp://chubunkenkyu.byoubu.com/index.htmlを参照してもらいたい。
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八、2.52 薛濤 《贈韋校書 》
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2017年10月8日 |
の紀頌之"6"つの校注Blog |
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10年のBLOGの集大成 |
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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」。、現在、①李白集校注詩全詩、②昌黎先生集全40巻他全詩、③杜詩詳注、④花間集、⑤玉臺新詠、⑥薛濤詩 全訳注解説 |
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745年 n集-12 【字解集】n. 訪道安陵遇蓋寰為予造真籙臨別留贈o. 鳴皋歌奉餞從翁清歸五崖山居 漢文委員会Kanbuniinkai紀頌之Blog9216 |
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八、2.52 薛濤 《贈韋校書 》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9228
(韋校書に贈る。)
わたくしのことを、楚の抃和が荊山から宝玉の原石を手に入れたすばらしい寶にたとえられ、科挙及第、甲乙年と同等といわれましたが、それはまちがいで、わたくしは役立つことは役立ちますが、草むらに見出された薬草、あの香り草ぐらいのものでしかありません。
あなたさまは、この風光のよい四川の土地に、詩才を、その花のような、また花の蕊のような精華をもって、青空高くまきちらして、天子さまのお覚えもめでたく、まったくすはらしいお方です。
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薛濤詩 |
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52. 贈韋校書
芸香誤比荊山玉,那似登科甲乙年。
淡澹地鮮風將綺思,飄花散蕊媚青天。
53. 酬辛員外折花見遺
青鳥東飛正落梅,銜花滿口下瑤台。
一枝為授殷勤意,把向風前旋旋開。
54. 酬郭簡州寄柑子
霜規不讓黃金色,圓質仍含御史香。
何處同聲情最異,臨川太守謝家郎。
55. 和郭員外題萬里橋
萬里橋頭獨越吟,知憑 文字 寫愁心。
細侯風韻兼前事,不止為舟也作霖。
56. 送鄭資州
雨暗眉山江水流,離人掩袂立高樓。
雙旌千騎駢東陌,獨有羅敷望上頭。
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贈韋校書 《薛濤》 |
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訳注解説 |
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漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9228 |
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贈韋校書
(韋校書に贈る。)
芸香誤比荊山玉,那似登科甲乙年。
わたくしのことを、楚の抃和が荊山から宝玉の原石を手に入れたすばらしい寶にたとえられ、科挙及第、甲乙年と同等といわれましたが、それはまちがいで、わたくしは役立つことは役立ちますが、草むらに見出された薬草、あの香り草ぐらいのものでしかありません。
澹地鮮風將綺思,飄花散蕊媚青天。
あなたさまは、この風光のよい四川の土地に、詩才を、その花のような、また花の蕊のような精華をもって、青空高くまきちらして、天子さまのお覚えもめでたく、まったくすはらしいお方です。
韋校書に贈る
芸香 誤って比す荊山の玉、那んぞ 登科甲乙の年に 似ん。
澹地 鮮風 綺思を將ひ、親花 散蕊 青天に姫ぶ。
『贈韋校書』 現代語訳と訳註
(本文)
贈韋校書
芸香誤比荊山玉,那似登科甲乙年。
淡澹地鮮風將綺思,飄花散蕊媚青天。
(下し文)
(韋校書に贈る)
芸香 誤って比す荊山の玉、那んぞ 登科甲乙の年に 似ん。
澹地 鮮風 綺思を將ひ、親花 散蕊 青天に姫ぶ。
(現代語訳)
(韋校書に贈る。)
わたくしのことを、楚の抃和が荊山から宝玉の原石を手に入れたすばらしい寶にたとえられ、科挙及第、甲乙年と同等といわれましたが、それはまちがいで、わたくしは役立つことは役立ちますが、草むらに見出された薬草、あの香り草ぐらいのものでしかありません。
あなたさまは、この風光のよい四川の土地に、詩才を、その花のような、また花の蕊のような精華をもって、青空高くまきちらして、天子さまのお覚えもめでたく、まったくすはらしいお方です。
(訳注)
贈韋校書
1. (韋校書に贈る。)
2. 二十年間にわたり剣南西川節度使として、成都に駐在し、薛濤がほぼ十九歳のころから三十八歳まで世話になった韋皐に、兄の子臧孫(正貫)というのがあり、太子校書部になっていたから、たぶんその韋臧孫に贈ったものであろう。そしてこの詩意からみて、臧孫が彼女を卞和によって見出された戦國時代の名玉、「連城壁」のような寶と禮讃(社交的に)したのに封して、返した詩であろう。またふつうなら「酬」と題すべきところであるが、「贈」としているところから考えると、絶句後半の転結は自己のことを述べたのではなく、相手、すなわち韋臧孫の詩才をたたえたものである。
芸香誤比荊山玉,那似登科甲乙年。
わたくしのことを、楚の抃和が荊山から宝玉の原石を手に入れたすばらしい寶にたとえられ、科挙及第、甲乙年と同等といわれにましたが、それはまちがいで、わたくしは役立つことは役立ちますが、草むらに見出された薬草、あの香り草ぐらいのものでしかありません。
3. ・芸香 ミカン科の多年草、薬用植物
4. ・荊山之玉 優秀で賢明な人をいう。「荊山」は春秋時代、楚の抃和が宝玉の原石を手に入れた山である。そのことから高価な宝石のような人をさしていう。
5. ・登科甲乙年 登科は科挙の試験すなわち官吏の登庸試験に及第すること、甲乙は十干(じっかん)は、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10の要素の順列。干支を書くとき干を支の前に書くことから天干(てんかん)とも言う。その十干の始めの二つであるから、甲の年、乙の年というふうに、何年に及第したということ。
澹地鮮風將綺思,飄花散蕊媚青天。
あなたさまは、この風光のよい四川の土地に、詩才を、その花のような、また花の蕊のような精華をもって、青空高くまきちらして、天子さまのお覚えもめでたく、まったくすはらしいお方です。
6. ・將 養う。
7. ・飄花 花を鼠にひるがえすこと。