詩の訳注解説をできるだけ物語のように解釈してゆく。中国詩を日本の詩に換えて解釈とする方法では誤訳されることになる。 そして、最終的には、時代背景、社会性、詩人のプロファイルなどを総合的に、それを日本人的な語訳解釈してゆく。 全体把握は同系のHPhttp://chubunkenkyu.byoubu.com/index.htmlを参照してもらいたい。
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九、023卷804_22-1 《江行 二首 其一》 魚玄機
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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」。、現在、①李白集校注詩全詩、②昌黎先生集全40巻他全詩、③杜詩詳注、④花間集、⑤玉臺新詠、⑥薛濤詩 全訳注解説 |
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九、023卷804_22-1 《江行 二首 其一》 魚玄機 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9846
(李億に待ちぼうけを食らい、棄てられた魚玄機が、武昌、鸚鵡洲の旅情と心情を述べたもの。)
大いなる長江の流れのむこうに、斜めに広がる武昌の町が見える。まるで長江が町をかかえこんでいる。そこに鸚鵡洲があり、家が万戸建っている。
華やかな舟の旅はずっとのんびりしたもので、春の朝の今朝も、まだ眠りが足りない感じである。またうとうとするうちに荘周の「蝴蝶」のように、夢のなかで花から花へ、またも飛びまわったのである。
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魚玄機 全詩 |
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全唐詩 詩題
卷804_21 《秋怨
秋怨
自嘆多情是足愁,況當風月滿庭秋。
洞房偏與更聲近,夜夜燈前欲白頭。
卷804_22-1 《江行 二首 其一》
其一
大江橫抱武昌斜,鸚鵡洲前戶萬家。
畫舸春眠朝未足,夢為蝴蝶也尋花。
卷804_22-2 《江行 二首 其二
其二
煙花已入鸕鶿港,畫舸猶沿鸚鵡洲。
醉臥醒吟都不覺,今朝驚在漢江頭。
卷804_23 《聞李端公垂釣回寄贈
聞李端公垂釣回寄贈
無限荷香染暑衣,阮郎何處弄船歸。
自慚不及鴛鴦侶,猶得雙雙近釣磯。
卷804_24 《題任處士創資福寺
題任處士創資福寺
幽人創奇境,遊客駐行程。
粉壁空留字,蓮宮未有名。
鑿池泉自出,開徑草重生。
百尺金輪閣,當川豁眼明。
卷804_25 《題隱霧亭
題隱霧亭
春花秋月入詩篇,白日清宵是散仙。
空卷珠簾不曾下,長移一榻對山眠。
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魚玄機 《江行 二首 其一》 |
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訳注解説 |
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漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9846 |
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卷804_22 【江行】魚玄機
江行 二首
其一
(李億に待ちぼうけを食らい、棄てられた魚玄機が、武昌、鸚鵡洲の旅情と心情を述べたもの。)
大江橫抱武昌斜,鸚鵡洲前戶萬家。
大いなる長江の流れのむこうに、斜めに広がる武昌の町が見える。まるで長江が町をかかえこんでいる。そこに鸚鵡洲があり、家が万戸建っている。
畫舸春眠朝未足,夢為蝴蝶也尋花。
華やかな舟の旅はずっとのんびりしたもので、春の朝の今朝も、まだ眠りが足りない感じである。またうとうとするうちに荘周の「蝴蝶」のように、夢のなかで花から花へ、またも飛びまわったのである。
其二
煙花已入鸕鶿港,畫舸猶沿鸚鵡洲。
醉臥醒吟都不覺,今朝驚在漢江頭。
江行 二首 其一
大江 橫にして武昌を斜にするを抱く,鸚鵡 洲にして戶 萬家を前にす。
畫舸【がか】春眠 朝 未だ足らず,夢に蝴蝶と為りて 也た花を尋ぬ。
江行 二首 其二
煙花 已に入る 鸕鶿【ろじ】の港,畫舸 猶お沿う鸚鵡の洲。
醉臥 醒吟 都て覺らず,今朝 漢江の頭【ほとり】に在るを驚く。
『江行 二首 其一』 現代語訳と訳註
(本文)
江行 二首 其一
大江橫抱武昌斜,鸚鵡洲前戶萬家。
畫舸春眠朝未足,夢為蝴蝶也尋花。
(下し文)
(江行 二首 其の一)
大江 橫にして武昌を斜にするを抱く,鸚鵡 洲にして戶 萬家を前にす。
畫舸【がか】春眠 朝 未だ足らず,夢に蝴蝶と為りて 也た花を尋ぬ。
(現代語訳)
(李億に待ちぼうけを食らい、棄てられた魚玄機が、武昌、鸚鵡洲の旅情と心情を述べたもの。)
大いなる長江の流れのむこうに、斜めに広がる武昌の町が見える。まるで長江が町をかかえこんでいる。そこに鸚鵡洲があり、家が万戸建っている。
華やかな舟の旅はずっとのんびりしたもので、春の朝の今朝も、まだ眠りが足りない感じである。またうとうとするうちに荘周の「蝴蝶」のように、夢のなかで花から花へ、またも飛びまわったのである。
(訳注)
江行 二首 其一
1. (李億に待ちぼうけを食らい、棄てられた魚玄機が、武昌、鸚鵡洲の旅情と心情を述べたもの。)
2. 漢江をくだり、長江との合流驛につき、むこうに武昌のにぎやかな市街、こちらがわに鸚鵡洲を見て、舟中での作。
大江橫抱武昌斜,鸚鵡洲前戶萬家。
大いなる長江の流れのむこうに、斜めに広がる武昌の町が見える。まるで長江が町をかかえこんでいる。そこに鸚鵡洲があり、家が万戸建っている。
3. ・大江 川幅の広いものをいうが、ここでは長江、すなわち下流の揚子江。
4. ・鸚鵡洲 漢江が長江:揚子江にそそぐ出口のところにあった州のような平板な島。
5. ・戸 いえ。
畫舸春眠朝未足,夢為蝴蝶也尋花。
華やかな舟の旅はずっとのんびりしたもので、春の朝の今朝も、まだ眠りが足りない感じである。またうとうとするうちに荘周の「蝴蝶」のように、夢のなかで花から花へ、またも飛びまわったのである。
6. ・畫舸 彩色を施した船。舸はふね。画は美しく絵どられた飾られた意であるが、詩語として冠したもの。
7. ・春眠 孟浩然『春曉』「春眠不覺曉,處處聞啼鳥。夜來風雨聲,花落知多少。」仕事のない退屈さと風流な気分での朝を詠うもの、ここでも何にもすることのないことを詠う。
8. ・夢為蝴蝶 昔、荘子がで、蝶になった夢をみて、その自由さに暁の夢が覚めてのち、自分の夢か、蝶の夢かとと疑ったという。蝶のように華麗で自由にあなたのもとに飛んでいければいいのに。また、昔の望帝はその身が朽ちて果ててもの春目くその思いを、杜鵑(ホトトギス)に托したという。愛への思い焦がれる執着心はそのように、昼も夜も四六時中、哀鳴するものなのだ。
9. ・蝴蝶 荘周が夢の中で蝶になり、夢からさめた後、荘周が夢を見て蝶になっているのか、蝶が夢を見て荘周になっているのか、一体どちらなのか迷った。
荘子 内篇齊物論 (最終段)
昔者、荘周夢為胡蝶。栩栩然胡蝶也。
自喩適志与。不知周也。
俄然覚、則遽遽然周也。
不知周之夢為胡蝶与、胡蝶之夢為周与。
周与胡蝶、則必有分矣。此之謂物化。
(昔者、荘周夢に胡蝶と為る。栩栩然として胡蝶なり。
自ら喩しみ志に適へるかな。周なるを知らざるなり。
俄然として覚むれば、則ち遽遽然として周なり。
知らず周の夢に胡蝶と為れるか、胡蝶の夢に周と為れるか。
周と胡蝶とは、則ち必ず分有らん。此れを之れ物化と謂ふ。)