詩の訳注解説をできるだけ物語のように解釈してゆく。中国詩を日本の詩に換えて解釈とする方法では誤訳されることになる。 そして、最終的には、時代背景、社会性、詩人のプロファイルなどを総合的に、それを日本人的な語訳解釈してゆく。 全体把握は同系のHPhttp://chubunkenkyu.byoubu.com/index.htmlを参照してもらいたい。
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【字解集】 18-1.和新及第悼亡詩二首 其一 18-2.和新及第悼亡詩二首 其二 19.遊崇真觀南樓》
2018年1月8日 |
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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」。、現在、①李白集校注詩全詩、②昌黎先生集全40巻他全詩、③杜詩詳注、④花間集、⑤玉臺新詠、⑥薛濤詩 全訳注解説 |
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卷804_16 次韻西鄰新居兼乞酒
次韻西鄰新居兼乞酒
一首詩來百度吟,新情字字又聲金。西看已有登垣意,遠望能無化石心。
河漢期賒空極目,瀟湘夢斷罷調琴。況逢寒節添鄉思,叔夜佳醪莫獨斟。
卷804_17 和友人次韻
和友人次韻
何事能銷旅館愁,紅箋開處見銀鉤。蓬山雨灑千峰小,嶰谷風吹萬葉秋。
字字朝看輕碧玉,篇篇夜誦在衾裯。欲將香匣收藏卻,且惜時吟在手頭。
卷804_18-1 和新及第悼亡詩二首 其一
和新及第悼亡詩二首 其一
仙籍人間不久留,片時已過十經秋。鴛鴦帳下香猶暖, 鸚鵡籠中語未休。
朝露綴花如臉恨,晚風欹柳似眉愁。彩雲一去無消息,潘嶽多情欲白頭。
卷804_18-2 和新及第悼亡詩二首 其二
和新及第悼亡詩二首其二
一枝月桂和煙秀,萬樹江桃帶雨紅。
且醉尊前休悵望,古來悲樂與今同。
卷804_19 遊崇真觀南樓,
遊崇真觀南樓,睹新及第題名處
雲峰滿目放春晴,歷歷銀鉤指下生。
自恨羅衣掩詩句,舉頭空羨榜中名。
卷804_20 愁思
愁思
落葉紛紛暮雨和,朱絲獨撫自清歌。放情休恨無心友,養性空拋苦海波。
長者車音門外有,道家書卷枕前多。布衣終作雲霄客,綠水青山時一過。
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次韻西鄰新居兼乞酒/和友人次韻/ 和新及第悼亡詩二首/遊崇真觀南樓/愁思 |
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字解集 訳注解説 |
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【字解集】 18-1.和新及第悼亡詩二首 其一
和新及第悼亡詩二首 其一
1. (新たに進士の試験に及第したうれしい日に十年前に他界してしまった妻のことを悲しんで作った詩を示されたので、それに和韻した。)
2. ・新及第 進上の試験に及第したばかりの人。
3. ・悼亡 妻の死を悲しむこと。晋の潘岳が妾の死をいたんで「悼亡」とこう題する三首の詩を作ったのにはじまる。潘岳:安仁。滎陽(けいよう)中牟(河南省)の人。陸機と並ぶ美文の文学の大家で,錦を敷きのべたような絢爛(けんらん)たる趣をたたえられた。ことに人の死を悼む哀傷の詩文を得意とし,亡妻への尽きぬ思いをうたった〈悼亡詩(とうぼうし)〉3首はよく知られる。絶世の美男として,また権門の間を巧みに泳ぎまわる軽薄才子として,とかく話題にこと欠かなかった。八王の乱の渦中で悲劇的な刑死を遂げた。
仙籍人間不久留,片時已過十經秋。
仙界からこの人間の世界へ降りてこられたお方というのは、長く地上に留まることができないということなのでしょう。でもあっという間に、十回も秋をすぎてしまったのでしょう。
4. ・仙籍 その妻であった人が、仙女の天降ったものであるという詩想から、この文字か使っている。
5. ・片時 アッという間に。
6. ・十經秋 秋は一年に一度。そこでそれが十たび過ぎたといえば、十年たったこと。
鴛鴦帳下香猶暖,鸚鵡籠中語未休。
きっと今でも鴛鴦が美しい戸張のなかで、お香がなお暖かに匂っております、鸚鵡は籠のなかには、数えていただいたことばを、今もなお忘れずに口にしているでしょう。
7. ・駕駕帳 帳はとばり。寝台のまわりに垂れるまく。それにおしどりの刺繍がしてある。
8. ・鸚鵡 おうむを飼っていた。そのおうむが妾のいたころ、教えられていっていたことばを、いまだに忘れずにいっていること。
朝露綴花如臉恨,晚風欹柳似眉愁。
朝露にぬれた花ビラは瞳に溢れる恨みの涕のようです。夕方の風に柳の葉が動きます、柳の葉は美しい眉なのに愁いに溢れます。
9. ・敬柳 柳の基が夙によってななめになると、層をしかめた形になる。
彩雲一去無消息,潘嶽多情欲白頭。
試験及第で思いが叶い、色美しい朝の雲が消えてしまうように、姿をお隠しになったきり、二度とお姿をおあらわしにならないでしょう。西晋の潘岳は悼亡三首を作りその愛情の豊さを著しましたが、いまのあなた様も悼亡によって潘岳のような白髪頭になられるのでしょう。
10. ・彩雲一去 朝日が昇る前の五色の雲。良いことの表れ、李白の詩に「朝に辞す白帝彩雲の間」という句がある。
11. ・消息 たよりがない。姿を見せない。
12. ・潘岳 西晋の詩人。妻の死を悲しんで「悼亡」の詩を作った。悼亡は「亡き人をいたむ」意。
【字解集】 18-2.和新及第悼亡詩二首 其二
和新及第悼亡詩二首其二
13. (新たに進士の試験に及第したうれしい日に十年前に他界してしまった妻のことを悲しんで作った詩を示されたので、それに和韻した。)
14. ・新及第 進上の試験に及第したばかりの人。
15. ・悼亡 妻の死を悲しむこと。晋の潘岳が妾の死をいたんで「悼亡」とこう題する三首の詩を作ったのにはじまる。潘岳:安仁。滎陽(けいよう)中牟(河南省)の人。陸機と並ぶ美文の文学の大家で,錦を敷きのべたような絢爛(けんらん)たる趣をたたえられた。ことに人の死を悼む哀傷の詩文を得意とし,亡妻への尽きぬ思いをうたった〈悼亡詩(とうぼうし)〉3首はよく知られる。絶世の美男として,また権門の間を巧みに泳ぎまわる軽薄才子として,とかく話題にこと欠かなかった。八王の乱の渦中で悲劇的な刑死を遂げた。
一枝月桂和煙秀,萬樹江桃帶雨紅。
秋の試験及第で花が咲いた桂の一枝を折って出世を祈りました。お香の霞に鮮やかなかつらの花が和ませました。いまのたくさんの木々に花が咲き乱れ、大江の畔の桃の花が雨に濡れて色濃くして、並木が続いています。
16. ・一枝月桂 晋の郤詵が、武帝の問いに答えて、「臣が賢良対策の第一に挙げられしは、なは桂林の一枝、崑山の片玉のごとし」と答えたということからはじまり、けんちょうまい唐以来、官吏の試験に及第することを「桂を折る」というようになった。白居易の詩にも、「折桂、名は郤に慙ぢ、収螢 志は車を慕う」という句がある。
桂は秋に花をつけるので、秋の試験の及第をほめて、桂を折ったというわけである。
遣興五首其三 ⑰
漆有用而割,膏以明自煎;蘭摧白露下,桂折秋風前。
府中羅舊尹,沙道故依然。赫赫蕭京兆,今為人所憐。
遣興五首其三 杜甫 <248>遣興22首の⑰番 kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ1193 杜甫特集700- 362
17. ・江桃 河辺の桃。
且醉尊前休悵望,古來悲樂與今同。
あなた様の「悼亡」はすばらしいものです。だけど盃を持ちましょう。花をうらめしそうにながめるのはやめにして杯をあげてお酔いください。古来より、人の世には、悲しみもあれは楽しいこともあると思います。この楽しいひと時をすごしてこれからも楽しくいきましょう。
18. ・休 休1やすむ。2やめる。3やすみ。4さいわい。よろこび。5よい。うるわしい。りっぱな。美なり。6なかれ。
19. ・悵望 うらめしそうにながめる
20. ・尊 尊は樽、酒器。唐の張詎の詩に、「語を寄す尊前の客、生涯は転蓬の如し」という句がある。
杜甫『重過何氏五首其一』
到此應常宿、相留可判年。
蹉跎暮容色、悵望好林泉。
何日霑微祿、歸山買薄田。
斯遊恐不遂、把酒意茫然。
【字解集】 19.遊崇真觀南樓 20.愁思
遊崇真觀南樓,睹新及第題名處
1. (長安の崇真觀という道教の寺院に遊びにゆき、南樓までゆくと、そこに新しく進士に及第した人たちが、名前を書きつけているのに目がとまった。そこでその時の感想を詠ったものである。)
2. ・崇真觀 道教の寺院。長安城の東の城壁に近い新昌坊にあった。もと李斉の住宅のあとで、開元の初に建てられたもの。白居易もこの坊に住んでいたことがあり、「新昌書事四十韻」の詩に、「丹鳳樓は後に当り、青竜寺は前に在り」という句がある。「両棲」はこの丹鳳樓ではあるまいか。
3. ・題名 新しく進士の試験に及第した進士が、自分の名まえを書きつけるのは、ふつう慈恩寺の雁塔の下であったが、この日までに何らかの約束があって、及第後、名を題したのであろう。
雲峰滿目放春晴,歷歷銀鉤指下生。
見渡す彼方に雲の峯がみえますが、くっきりとした晴れた春の日が目にいっぱいに入り高楼の上で春を感じるのです。壁に達筆で書かれたお名前を一つ一つを指でさしてみているのです。そこには達筆で書かれた新しく及第した進士の人の名前なのです。
4. ・歷歷 分明のさま、また行列をなすさま。ここでは名前を書き連ねたもの。
5. ・銀鉤 1 銀の鉤(かぎ)。銀製の釣り針。また、銀製のすだれ かけ。 2 書の筆法の一。また、巧みな書の形容。 3 新月をたとえていう語。
自恨羅衣掩詩句,舉頭空羨榜中名。
だけど私が女であるためどんなに上手に詩詞を作っても及第進士の方に加わることはできない、男に生れていればなあと思うのです。
6. ・羅衣 うすものの新物。女の弐しい着物。
7. ・榜中名 榜は立札。進士試験の及第者の姓名の発表書。