詩の訳注解説をできるだけ物語のように解釈してゆく。中国詩を日本の詩に換えて解釈とする方法では誤訳されることになる。 そして、最終的には、時代背景、社会性、詩人のプロファイルなどを総合的に、それを日本人的な語訳解釈してゆく。 全体把握は同系のHPhttp://chubunkenkyu.byoubu.com/index.htmlを参照してもらいたい。
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八
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2017年6月3日 |
の紀頌之5つの校注Blog |
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10年のBLOGの集大成 |
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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、現在、李白詩全詩 訳注 |
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Ⅰ李白詩(李白集校注) LiveDoor |
745-026-#2巻175-19 單父東樓秋夜送族弟沈之秦(卷十六(二)九九三)Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集8825 |
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、2.1 薛濤詩 《 井梧吟 》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ8830
(井戸端の梧桐を吟ずる。)
庭の外れに一本の古い桐の木がある。聳え立ち横にも広がり、まるで雲の中にはいるほどに感じる。だからその枝には南から来たから鳥が集まってくる。そしてその葉は風が行ったり来たりしてその香を運んでくる。
井梧吟
(井戸端の梧桐を吟ずる。)
庭除一古桐,聳干入雲中。
庭の外れに一本の古い桐の木がある。聳え立ち横にも広がり、まるで雲の中にはいるほどに感じる。
枝迎南北鳥,葉送往來風。
だからその枝には南から来たから鳥が集まってくる。そしてその葉は風が行ったり来たりしてその香を運んでくる。
井梧【せいご】の吟
庭に除して一の古桐あり,聳干して雲中に入る。
枝は南北の鳥を迎へ,葉は往來の風を送る。
『井梧吟』 現代語訳と訳註(本文)
庭除一古桐,聳干入雲中。
枝迎南北鳥,葉送往來風。
(下し文)
井梧【せいご】の吟
庭に除して一の古桐あり,聳干して雲中に入る。
枝は南北の鳥を迎へ,葉は往來の風を送る。
(現代語訳)
(井戸端の梧桐を吟ずる。)
庭の外れに一本の古い桐の木がある。聳え立ち横にも広がり、まるで雲の中にはいるほどに感じる。
だからその枝には南から来たから鳥が集まってくる。そしてその葉は風が行ったり来たりしてその香を運んでくる。
(訳注)
井梧吟
1. (井戸端の梧桐を吟ずる。)
2.【解説】 教方曲である。井戸端の梧桐あおぎり科の落葉高木。幹は緑色、葉はひろく長柄がある。夏、薄黄色の小花が群がり咲き、実が熟さないうちに豆の形の種が出る。鳳凰が住む樹とされた。伏羲がはじめて桐の木を削って古琴を作ったという伝説がある(ただしアオギリかキリか不明)。中国人の季節感と深い関係があり、七十二候のひとつに「桐始華」(清明初候)がある。またアオギリの葉が色づくのは秋の代表的な景色であり、王昌齢「長信秋詞・其一」に「金井梧桐秋葉黄」の句がある。また白居易「長恨歌」には「秋雨梧桐葉落時」という。中国の伝説ではアオギリの枝には12枚の葉がつくが、閏月のある年には13枚つくといわれた。
杜甫764年作成都《巻14-06 宿府》
清秋幕府井梧寒,獨宿江城蠟炬殘。永夜角聲悲自語,中天月色好誰看?
風塵荏苒音書絕,關塞蕭條行路難。己忍伶俜十年事,強移棲息一枝安。
梧桐は鳳凰の住むところを意味する。つまり仲睦まじい生活を連想させ、井戸端というのは、砧をうつ場所である。どちらも女性にとっての男性を思う大切な場所である。
《宿府》 杜甫index-14 764年 杜甫<782> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4575 杜甫詩1500-782-1086/2500
3. 薛濤は西川節度使が管轄する官妓であった。「韋皐から李德裕までの歴代十一人の節度使に仕えて、詩によって知遇を受けている。その間に元稹・白居易・牛僧孺・令狐楚・裴度・嚴綬・張籍・杜牧・劉禹錫等、凡そ二十人の名士とも詩を唱和したとされる。また薛濤が詠じた詩は、『稿簡贅筆』には「有詩五百首」とあるが、現存しているのは約九十首である。
庭除一古桐,聳干入雲中。
庭の外れに一本の古い桐の木がある。聳え立ち横にも広がり、まるで雲の中にはいるほどに感じる。
一古桐・入雲中 この詩は男女の性行為の別表現で、上品に連想させる。
枝迎南北鳥,葉送往來風。
だからその枝には南から来たから鳥が集まってくる。そしてその葉は風が行ったり来たりしてその香を運んでくる。
南北鳥 渡り鳥であり、必ず女のもとに帰ってくるという鳥のことを比喩して、男に信じて待っている、愛していることを伝えた。