詩の訳注解説をできるだけ物語のように解釈してゆく。中国詩を日本の詩に換えて解釈とする方法では誤訳されることになる。 そして、最終的には、時代背景、社会性、詩人のプロファイルなどを総合的に、それを日本人的な語訳解釈してゆく。 全体把握は同系のHPhttp://chubunkenkyu.byoubu.com/index.htmlを参照してもらいたい。
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八、2.2 薛濤詩 《 鴛鴦草 》
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2017年6月4日 |
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八、2.2 薛濤詩 《鴛鴦草》漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ8836
(花が対に咲いて、実も二つ並んでつくのを鴛鴦の仲のよさに例えている。)
鴛鴦草が緑の花を咲かせ、この部屋を出た叩きの外に一杯に咲かせています。ふたつ、ふたつ、鴛鴦が小さく並んで咲いているのです。春の日は次第に月日が進みます。日が長くなると行楽を愉しむのです。だから、日が早くて秋風が吹いてくる心配も少しも気にしないのです。
1. 井梧吟
庭除一古桐,聳干入雲中。
枝迎南北鳥,葉送往來風。
2. 鴛鴦草
綠英滿香砌,兩兩鴛鴦小。
但娛春日長,不管秋風早。
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薛濤詩 《 鴛鴦草 》 |
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鴛鴦草
(花が対に咲いて、実も二つ並んでつくのを鴛鴦の仲のよさに例えている。)
綠英滿香砌,兩兩鴛鴦小。
鴛鴦草が緑の花を咲かせ、この部屋を出た叩きの外に一杯に咲かせています。ふたつ、ふたつ、鴛鴦が小さく並んで咲いているのです。
但娛春日長,不管秋風早。
春の日は次第に月日が進みます。日が長くなると行楽を愉しむのです。だから、日が早くて秋風が吹いてくる心配も少しも気にしないのです。
緑英 香砌【こうぜい】に満ち、両両 鴛鴦 小なり。
但だ 春日の長きを娯み、秋風の早きに 管せず。
『鴛鴦草』 現代語訳と訳註
(本文)
(下し文)
(鴛鴦草)【えんおうそう】
緑英 香砌【こうぜい】に満ち、両両 鴛鴦 小なり。
但だ 春日の長きを娯み、秋風の早きに 管せず。
(現代語訳)
(花が対に咲いて、実も二つ並んでつくのを鴛鴦の仲のよさに例えている。)
鴛鴦草が緑の花を咲かせ、この部屋を出た叩きの外に一杯に咲かせています。ふたつ、ふたつ、鴛鴦が小さく並んで咲いているのです。
春の日は次第に月日が進みます。日が長くなると行楽を愉しむのです。だから、日が早くて秋風が吹いてくる心配も少しも気にしないのです。
(訳注)
鴛鴦草
7. (花が対に咲いて、実も二つ並んでつくのを鴛鴦の仲のよさに例えている。)
8. 江戸末期『重修本草綱目啓蒙』にみえる。「スヒスヒカズラ スイバナカズラ 木楊藤 過東藤 甜藤 老公鬚 左 絞藤 左紐 鴛鴦草 金銀花草 金銀藤 冬傷草 環児花 蜜啜花 左纒藤」あるいは吉祥文様の鴛鴦や御所車、色とりどりの花々がきらびやかな、蜀絹織の絢爛豪華な打掛をいう。真紅の掛下をあわせてきるものとされるものかもしれない。
薛濤は西川節度使が管轄する官妓であった。「韋皐から李德裕までの歴代十一人の節度使に仕えて、詩によって知遇を受けている。その間に元稹・白居易・牛僧孺・令狐楚・裴度・嚴綬・張籍・杜牧・劉禹錫等、凡そ二十人の名士とも詩を唱和したとされる。また薛濤が詠じた詩は、『稿簡贅筆』には「有詩五百首」とあるが、現存しているのは約九十首である。
綠英滿香砌,兩兩鴛鴦小。
鴛鴦草が緑の花を咲かせ、この部屋を出た叩きの外に一杯に咲かせています。ふたつ、ふたつ、鴛鴦が小さく並んで咲いているのです。
9. ・綠英 英ははな。花のあと実がなるのを華といい、実のならないのを英という。青い花と思われる。
10. ・香砌(こうぜい) 香は修飾的な詩的冠語。樹は、石または煉瓦のきざはし(階段)。室内から庭へおりるところにある段。砌は石または煉瓦のきざはしの段をいうが、部屋から庭に出るポーチの角。魚玄機も多く使う。女性らしい、細かい景色の描写の一つになる。『寄飛卿』「階砌亂蛩鳴,庭柯煙露清。」・『遣懷』「繞砌澄清沼,抽簪映細流。」・『期友人阻雨不至』「近泉鳴砌畔,遠浪漲江湄。」
11. ・兩兩 二つずつ。
12. ・鴛鴦 おしどり。
但娛春日長,不管秋風早。
春の日は次第に月日が進みます。日が長くなると行楽を愉しむのです。だから、日が早くて秋風が吹いてくる心配も少しも気にしないのです。
13. ・不管(かんせず) 管はつかさどる、支配する。不管は、気にとめない。
14. ・秋風 秋の風。花が萎れる、草が枯れることを意味する。
15.. 早 「はやし」と読む。