詩の訳注解説をできるだけ物語のように解釈してゆく。中国詩を日本の詩に換えて解釈とする方法では誤訳されることになる。 そして、最終的には、時代背景、社会性、詩人のプロファイルなどを総合的に、それを日本人的な語訳解釈してゆく。 全体把握は同系のHPhttp://chubunkenkyu.byoubu.com/index.htmlを参照してもらいたい。
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九、018卷804_18-1 《和新及第悼亡詩二首 其一》 魚玄機
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2017年12月27日 |
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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」。、現在、①李白集校注詩全詩、②昌黎先生集全40巻他全詩、③杜詩詳注、④花間集、⑤玉臺新詠、⑥薛濤詩 全訳注解説 |
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【字解集】 18. 夢遊天姥吟留別 19.魯中送二從弟赴舉之西京 20.魯中都東樓醉起作 Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集Blog9804 |
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767年-196 又呈吳郎(卷二○(四)一七六二)注(1207)夔州詠物八首の堂前撲棗任西鄰 Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9565 |
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花間集 訳注解説 (333)回目顧敻巻六50玉樓春四首其三 》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9800 (12/27) |
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九、018卷804_18-1 《和新及第悼亡詩二首 其一》 魚玄機 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9781 |
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九、018卷804_18-1 《和新及第悼亡詩二首 其一》 魚玄機 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9781
(新たに進士の試験に及第したうれしい日に十年前に他界してしまった妻のことを悲しんで作った詩を示されたので、それに和韻した。)
仙界からこの人間の世界へ降りてこられたお方というのは、長く地上に留まることができないということなのでしょう。でもあっという間に、十回も秋をすぎてしまったのでしょう。
きっと今でも鴛鴦が美しい戸張のなかで、お香がなお暖かに匂っております、鸚鵡は籠のなかには、数えていただいたことばを、今もなお忘れずに口にしているでしょう。
朝露にぬれた花ビラは瞳に溢れる恨みの涕のようです。夕方の風に柳の葉が動きます、柳の葉は美しい眉なのに愁いに溢れます。
試験及第で思いが叶い、色美しい朝の雲が消えてしまうように、姿をお隠しになったきり、二度とお姿をおあらわしにならないでしょう。西晋の潘岳は悼亡三首を作りその愛情の豊さを著しましたが、いまのあなた様も悼亡によって潘岳のような白髪頭になられるのでしょう。
卷804_18 【和新及第悼亡詩二首】魚玄機
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魚玄機 全詩 |
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卷804_16 次韻西鄰新居兼乞酒
次韻西鄰新居兼乞酒
一首詩來百度吟,新情字字又聲金。西看已有登垣意,遠望能無化石心。
河漢期賒空極目,瀟湘夢斷罷調琴。況逢寒節添鄉思,叔夜佳醪莫獨斟。
卷804_17 和友人次韻
和友人次韻
何事能銷旅館愁,紅箋開處見銀鉤。蓬山雨灑千峰小,嶰谷風吹萬葉秋。
字字朝看輕碧玉,篇篇夜誦在衾裯。欲將香匣收藏卻,且惜時吟在手頭。
卷804_18-1 和新及第悼亡詩二首 其一
和新及第悼亡詩二首 其一
仙籍人間不久留,片時已過十經秋。鴛鴦帳下香猶暖, 鸚鵡籠中語未休。
朝露綴花如臉恨,晚風欹柳似眉愁。彩雲一去無消息,潘嶽多情欲白頭。
九、017卷804_17 《和友人次韻》 魚玄機
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2017年12月26日 |
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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」。、現在、①李白集校注詩全詩、②昌黎先生集全40巻他全詩、③杜詩詳注、④花間集、⑤玉臺新詠、⑥薛濤詩 全訳注解説 |
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九、017卷804_17 《和友人次韻》 魚玄機 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9774
(友人が返詩したものに合わせて作る詩。)
旅に出て何事も期待できない旅館の愁いを消しさってくれるものがあります。それは私が贈った詩箋にお返しの詩を見ることでそれは新月の期待をみるものであり、素晴らしい書の跡を見るとその旅館は開かれた場所になるのです。
蓬莱山から雨雲が降り注がれ、天下の峰々にこぬか雨が降ります。崑崙山の北谷の嶰谷には吹く風に、木々の葉はすべて黄ばんで秋になります。
あなたの詩は、一字一句、エメラルド色の宝石が軽く見えるほどのものです。その詩篇を何遍もみています。夜になれば、御布団の中で口遊むのです。
香の小箱にしまっておこうと思うのですが、収めてないのです。なぜかというと、片時も手から離さないもので、今も手にもって吟じているからなのです。
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魚玄機 全詩 |
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九、016卷804_16 《次韻西鄰新居兼乞酒》 魚玄機
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2017年12月25日 |
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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」。、現在、①李白集校注詩全詩、②昌黎先生集全40巻他全詩、③杜詩詳注、④花間集、⑤玉臺新詠、⑥薛濤詩 全訳注解説 |
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807年元和二年40歳- 巻一-01 #15§4-3元和聖德詩 Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集9791 |
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767年-189 憑孟倉曹將書覓土婁舊莊(卷二○(四)一七六○)注(1205) Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9785 |
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巻三-23 合歡詩五首其五 #2(南鄰有奇樹)〔楊 方〕 Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠巻二ブログ 9731 |
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九、016卷804_16 《次韻西鄰新居兼乞酒》 魚玄機 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9767
(西どなりに新しくきた人が“新居”と題した詩をよこされ、ついでにお酒を少しはかり分けていただきたいともうされたた。そこでお酒にそえて「返し」の歌をさしあげる。)
引っ越し早々いただいた詩を何度も繰り返して吟じてみました。すばらしい字一字、新しい感情にひたりその上、ひびきもよく通り、立派な一作だと心から感じ入りました。
この詩を吟じているとお宅のある方の西ばかりみています。もう垣根をよじ上って拝見したいと思うほどでございます。遠くから望んでいてももう何もできないくらいで心が石のように固まってしまいました。
天の川のように牽牛と織女は会える日というのを遠い約束としていますが、お隣とはいえお目にかかるのは空しくあきらめております。また瀟湘の川の湘妃の故事のように月の夜川に向かって琴をつま弾いて愛しい人を待つことを夢に思うことなども諦めております。
まして、寒食の時節(旧暦3月3日)でやまに火をつけてでも会いたいと思って、いっそ故郷の都のことがなつかしく、さびしい思いでおります。あなたさまは、あの魏の竹林の七賢の叔夜のような風流なお方、この用意した搾りたてのお酒を、おひとりで召しあがらないでください。とこの詩を添えます。
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魚玄機 全詩 |
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九、集-03【字解集】 11.春情寄子 12.打球作 13.暮春有感寄友人 14.冬夜寄溫飛卿 15.酬李郢夏日釣 魚玄機
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2017年12月24日 |
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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」。、現在、①李白集校注詩全詩、②昌黎先生集全40巻他全詩、③杜詩詳注、④花間集、⑤玉臺新詠、⑥薛濤詩 全訳注解説 |
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746-019 -#1卷一七六 魯中送二從弟赴舉之西京(卷十七(二)一○三一)Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集Blog9783 |
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807年元和二年40歳- 巻一-01 #14 §4-2元和聖德詩 Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集9784 |
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767年-188 送孟十二糙曹赴東京選(卷二○(四)一七五九)注(1204) 「君行別老親」 Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9778 |
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花間集 訳注解説 (331)回目顧敻巻六48玉樓春四首其一 》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9786 (12/24) |
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巻三-23 合歡詩五首其五 #1(南鄰有奇樹)〔楊 方〕 Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠巻二ブログ 9724 |
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九、集-03【字解集】 11.春情寄子 12.打球作 13.暮春有感寄友人 14.冬夜寄溫飛卿 15.酬李郢夏日釣 魚玄機 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9760 |
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九、集-03【字解集】 11.春情寄子 12.打球作 13.暮春有感寄友人 14.冬夜寄溫飛卿 15.酬李郢夏日釣 魚玄機 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9760
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魚玄機【字解集】 |
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訳注解説 |
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【字解集】 11.春情寄子
卷804_11 春情寄子安
春情寄子安
1. (情交を重ねた子安に今の思いをよせる。)
2. ・子安 魚玄枚の夫の李億のあざな。魚玄機は、李億の何人目かの妻となるとまもなく、あたかも新婚旅行のように、彼の郷里である山西・澤州へ旅した。彼女は一足さきに長安へ戻らねばならなくなった。その一時的な別れの途上から、李億へ贈ったのがこの詩である。まさか、先に帰っている間に、正妻のはかりごとが進んでいようとは、浮気者、新し物好きの李億は魚玄機から心が離れていくのは容易な事であったのだろう。
3. ・欹斜 敬はそばだつ、かたむく二】字で今日でいう急傾斜の意。
4. ・石磴 石段。石のある坂道。
5. ・行苦一に行路に作る。
6. ・相思(そうし) 恋心。
7. ・泳(こおり)
8. ・遠澗 潤は谷川。はるかに見くだせる彼方の谷川。
9. ・如松 松は男の象徴。時節によって色をかえす、いつも変わらぬ緑をたもっていることから、義理と変わらぬ忠誠心を持つ男、姫葛が巻きつく松ということ。
10. ・匪石 堅くして動かすことのできない心。「詩経」の「咄夙」の相舟の扇に、「我が心、石に匪ず転すべからず」とあるのにもとづく。
11. ・比翼 雌雄おのおの一日一翼で、つねに二羽ならんで飛ぶという想像上の鳥。転じて男女の深い契り。比翼連理とは。意味や解説。男女の情愛の、深くむつまじいことのたとえ。相思相愛の仲。夫婦仲のむつまじいたとえ。▽「比翼」は比翼の鳥のことで、雌雄それぞれ目と翼が一つずつで、常に一体となって飛ぶという想像上の鳥。白居易『』「在天願作比翼鳥、在地願爲連理枝」
12. ・連襟 述衿・連練ともいい、姉妹の夫がたがいに称することは。連理の誤写ではあるまいか。連理ならば、二本の木の枝がつながって木の理までつながること。
男女の同い契りをいう。
13. ・冬盡日 旧暦で立春の前日。満月は15日。これにより10日から、15日くらいの間ということになる。これは李億が魚玄機にうそをついている。
14. ・晴光(せいこう)、空か晴れ渡って、眺めがいいこと。涙を流して、気持ちを切り替えたことを言うもの。
15. <詩の背景>
魚玄機は、李億の何人目かの妻となるとまもなく、あたかも新婚旅行のように、彼の郷里である山西・澤州へ旅した。ところが、そこに正夫人がいて嫉妬したのであろうといわれるが、実際にはあでやかで、賢く、教養があり、強い女である。何より他の女性と違うのは自己を顕示することであろう。こんなタイプの女性はこの時代の田舎のおばさんに太刀打ちできるはずもなく正妻のできることと云えば、魚玄機を阻害すること、いじめることしかなかったろう。したがって、正妻の単なる嫉妬ではなく、どの面でも勝てることが出来ない正妻のできることは、別の新しい女に目を向けさせることではなかったろうか。そうすることによって李億の荷の重い魚玄機に対しての気持ちを別にむけさせ、結果勝つことが出来るということになろうか。この時代の普通の女性なら、正妻は何より強い立場であろうが、魚玄機はまったく違う女性であったのだ。だから、この頃の一般的な女性の感覚で見ない方が良いのである。詩人としての矜持を持っている魚玄機を単なる嫉妬心の強い、ヒステリー女としては描きたくないものである。
とまれ、彼女は一足さきに長安へもどらねはならなくなった。その一時的な別れの途上から、李億へ贈ったのがこの詩である。まさか、先に帰っている間に、正妻のはかりごとが進んでいようとは、浮気者、新し物好きの李億は魚玄機から心が離れていくのは容易な事であったのだろう。
九、015卷804_15 《酬李郢夏日釣》 魚玄機
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2017年12月23日 |
の紀頌之"6"つの校注Blog |
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746-018-#7卷一七四 夢遊天姥吟留別(卷十五(一)八九八)Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集Blog9776 |
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807年元和二年40歳- 巻一-01§4-1 元和聖德詩 #13 Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集9770 |
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767年-187 孟倉曹步趾領新酒醬二物滿器見遺老夫(卷二○(四)一七五八)注(1203)「楚岸通秋屐」 Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9771 |
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花間集 訳注解説 (330)回目顧敻【字解集】河傳 三首・甘州子五首》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9779 (12/23) |
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巻三-22 合歡詩五首其四 #3(飛黃銜長轡)〔楊 方〕 Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠巻二ブログ 9717 |
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九、015卷804_15 《酬李郢夏日釣》 魚玄機 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9753
(李郢さまが「夏日魚を釣りて回る」詩をお見せいただいたことに酬ゆる。)
住いとするところをおなじような坊の一角に居りながら、もうかれこれ一年、一度もお立ち寄りになりません。
昔なじみであるこのわたくしに清らかな詩をくださいました。新しい人生に再出発しなさいと元気づけられました。
今の私は、道家の教えを欺くことなどは氷や雪よりも清らかに冷たくしております。おめかしをして微笑を返して男の心をひこうとすることなどは心から軽蔑しています。
道家の修行により、その道を昇って行き仙界の銀河の空に昇りたいと思っています。男にすがる道は考えてもいません、今からは蒼海の波とかすみのような山水自然に向き合って行こうと思っています。
九、014卷804_14 《冬夜寄溫飛卿 》 魚玄機
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2017年12月22日 |
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746-018-#6卷一七四 夢遊天姥吟留別(卷十五(一)八九八)Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集Blog9769 |
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767年-191 九月一日過孟十二倉曹十四主簿兄弟(卷二○(四)一七五七)注(1202) Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9535 |
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花間集 訳注解説 (329)回目顧敻巻六47甘州子五首其五 》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9772 (12/22) |
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巻三-22 合歡詩五首其四 #2(飛黃銜長轡)〔楊 方〕 Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠巻二ブログ 9710 |
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九、014卷804_14 《冬夜寄溫飛卿 》 魚玄機 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9746
(長い冬の夜に。詩の師匠である温庭筠にこの詩を寄せる)
女性が詞を作るにはその表現に苦労します。自分の気持ちを適格に表現できるだけではいけないので字句を求めて、燈火の下で、吟じては修正するのです。冬の夜長、詩の語句を吟じると眠れずふとんにはいっても、寒さにふるえることもあるのです。
庭一面に木の葉が落ちています。さびしい風の音をたてて吹きぬけると木の葉が舞い踊ります。寝所のカーテンの透けて見える向こうには、薄絹を張った窓に月影がさしこんで、やがてその月も沈んでしまうので、この美しい光景を惜しむのです。
人には別れというものがあり、わたしもまだ、その別れがおさまったわけもないのですが、願いどおりの道土の生活に入ることができています。妻として楽しく暮らしていたころにはわからなかった、しかし空虚な生活で自分の本来の心を見出したのです。
げる所には住んではいけないのです。夕暮れの雀はチュッチュッと鳴いて空しく林を廻って自分の巣へ帰っていくのです。(再び、妻になろうなんて思いません。道観に入って修行するのがこれからの生き方でしょう。)
九、013卷804_13 《暮春有感寄友人》 魚玄機
2017年12月21日 |
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九、013卷804_13 《暮春有感寄友人》 魚玄機 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9739
(春も終わりかけて思うところあって、この詩を友人に寄せる。)
眠りに着けずうとうととしていたら、庭のうぐいすがこの春はじめて鳴いたのでとても驚いた。泣き顔で崩れた夜の化粧を、さっとなおした。
月も変わり気持ちを一新した。武叢のかげから初月が、ほんのりとあがりはじめた。大江のあたりは、ひっそりと静まり、夕方の靄がしだいに漉く起ちこめてくる。
燕はくちばしをしめらせて、せっせと泥を進んでは、愛の巣づくりに一生けんめい働いている。蜂は蜂で、ひげに花の匂いをただよわせながら、花から花へ蕊の蜜を吸って飛びまわっている。
いまひとりでいて、さまざまな思いがとまらないのは憐れなものだ。松の横枝に手をかけながら、口ずさんでいた詩も、少しずつ冷めてきてやめてしまった。
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魚玄機 全詩 |
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卷804_11 春情寄子安
山路欹斜石磴危,不愁行苦苦相思。
冰銷遠澗憐清韻,雪遠寒峰想玉姿。
莫聽凡歌春病酒,休招閑客夜貪棋。
如松匪石盟長在,比翼連襟會肯遲。
雖恨獨行冬盡日,終期相見月圓時。
別君何物堪持贈,淚落晴光一首詩。
卷804_12 打球作
堅圓凈滑一星流,月杖爭敲未擬休。
無滯礙時從撥弄,有遮欄處任鉤留。
不辭宛轉長隨手,卻恐相將不到頭。
畢竟入門應始了,願君爭取最前籌。
卷804_13 暮春有感寄友人
鶯語驚殘夢,輕妝改淚容。
竹陰初月薄,江靜晚煙濃。
濕觜銜泥燕,香須采蕊蜂。
獨憐無限思,吟罷亞枝松。
卷804_14 冬夜寄溫飛卿
苦思搜詩燈下吟,不眠長夜怕寒衾。
滿庭木葉愁風起,透幌紗窗惜月沈。
疏散未閑終遂願,盛衰空見本來心。
幽棲莫定梧桐處,暮雀啾啾空繞林。
卷804_15 酬李郢夏日釣
住處雖同巷,經年不一過。
清詞勸舊女,香桂折新柯。
道性欺冰雪,禪心笑綺羅。
跡登霄漢上,無路接煙波。
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魚玄機《暮春有感寄友人》 |
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訳注解説 |
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漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9739 |
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卷804_13 【暮春有感寄友人】魚玄機
暮春有感寄友人
(春も終わりかけて思うところあって、この詩を友人に寄せる。)
鶯語驚殘夢,輕妝改淚容。
眠りに着けずうとうととしていたら、庭のうぐいすがこの春はじめて鳴いたのでとても驚いた。泣き顔で崩れた夜の化粧を、さっとなおした。
竹陰初月薄,江靜晚煙濃。
月も変わり気持ちを一新した。武叢のかげから初月が、ほんのりとあがりはじめた。大江のあたりは、ひっそりと静まり、夕方の靄がしだいに漉く起ちこめてくる。
濕觜銜泥燕,香須采蕊蜂。
燕はくちばしをしめらせて、せっせと泥を進んでは、愛の巣づくりに一生けんめい働いている。蜂は蜂で、ひげに花の匂いをただよわせながら、花から花へ蕊の蜜を吸って飛びまわっている。
獨憐無限思,吟罷亞枝松。
いまひとりでいて、さまざまな思いがとまらないのは憐れなものだ。松の横枝に手をかけながら、口ずさんでいた詩も、少しずつ冷めてきてやめてしまった。
暮春、感ずるありて、友人に寄す
鴬語 殘夢を驚かす、軽妝 浜容を改む。
竹 陰りて初月薄く、江 静まりて晚煙 濃し。
濕える觜に泥を銜んだ燕なり,香える須は蕊を采る蜂なり。
獨りにて憐む無限の思いする,吟じて罷む 亞枝の松なり。
『暮春有感寄友人』 現代語訳と訳註
(本文)
鶯語驚殘夢,輕妝改淚容。
竹陰初月薄,江靜晚煙濃。
濕觜銜泥燕,香須采蕊蜂。
獨憐無限思,吟罷亞枝松。
(下し文)
暮春、感ずるありて、友人に寄す
鴬語 殘夢を驚かす、軽妝 浜容を改む。
竹 陰りて初月薄く、江 静まりて晚煙 濃し。
濕える觜に泥を銜んだ燕なり,香える須は蕊を采る蜂なり。
獨りにて憐む無限の思いする,吟じて罷む 亞枝の松なり。
(現代語訳)
(春も終わりかけて思うところあって、この詩を友人に寄せる。)
眠りに着けずうとうととしていたら、庭のうぐいすがこの春はじめて鳴いたのでとても驚いた。泣き顔で崩れた夜の化粧を、さっとなおした。
月も変わり気持ちを一新した。武叢のかげから初月が、ほんのりとあがりはじめた。大江のあたりは、ひっそりと静まり、夕方の靄がしだいに漉く起ちこめてくる。
燕はくちばしをしめらせて、せっせと泥を進んでは、愛の巣づくりに一生けんめい働いている。蜂は蜂で、ひげに花の匂いをただよわせながら、花から花へ蕊の蜜を吸って飛びまわっている。
いまひとりでいて、さまざまな思いがとまらないのは憐れなものだ。松の横枝に手をかけながら、口ずさんでいた詩も、少しずつ冷めてきてやめてしまった。
(訳注)
暮春有感寄友人
1. (春も終わりかけて思うところあって、この詩を友人に寄せる。)
2. 花街の女性である、思わせぶりと、寂しさをアピールするのは当然の事であろう。この詩が魚玄機を棄てた慕情を詠うものというのは全く違う。主観がありすぎると間違う。
鶯語驚殘夢,輕妝改淚容。
眠りに着けずうとうととしていたら、庭のうぐいすがこの春はじめて鳴いたのでとても驚いた。泣き顔で崩れた夜の化粧を、さっとなおした。
3. ・鶯語 鶯の鳴き声、さえずり。春を知らせる。夜あげに啼く。
4. ・殘夢 曉け方のうとうととした夢路。春のこと、胸を焦がして眠れないことをいみする。
5. ・嘩牧 化粧。朝の化粧直し。
竹陰初月薄,江靜晚煙濃。
月も変わり気持ちを一新した。武叢のかげから初月が、ほんのりとあがりはじめた。大江のあたりは、ひっそりと静まり、夕方のもやがしだいに漉くたちこめてくる。
6. ・初月【はつづき】三日月。陰暦で月の初めに西の空に見える細い月。陰暦八月三日の月を指すこともあり、「秋」の季語でもある。 また、月と太陽の視黄経が等しくなるその時刻を指し、朔(さく)と言われることもある。新月 には美しい浄化のエネルギーに満ちあふれており、何かを始めるのには最適な時刻・時期だと感じていたのである。
7. ・江 大江。
濕觜銜泥燕,香須采蕊蜂。
燕はくちばしをしめらせて、せっせと泥を進んでは、愛の巣づくりに一生けんめい働いている。蜂は蜂で、ひげに花の匂いをただよわせながら、花から花へ蕊の蜜を吸って飛びまわっている。
8. ・觜 嘴
李商隠『茂陵』
漢の武帝は、遠征して大宛の国を討ち、天馬のように一日、千里をはしる馬を得た、その馬が蒲梢産であったから、蒲梢と名づけた。ある時は張鶱を西域に遣わし、その馬の好物である苜蓿をはじめ、石榴や胡桃などの珍樹を持ち帰らせ、それを国都の近郊に植えさせ、珍しい草木の花々が、一般化したということだ。宮中の庭苑内に多くの禽獣を飼い、弓を弾き狩猟のみした。弓の弦が切れたら、鳳の觜から作ったという接着剤を唾でとかすだけで剣でも接着するのにただ知っているだけだった。武帝が巡行する時の属車に鸞鈴をつけた旗はどの車にもつき立てられていなかった。毎度、お忍びの夜遊びをしていた。
漢家天馬出蒲梢、苜蓿榴華遍近郊。内苑只知銜鳳觜、属車無復插鶏翹。
玉桃倫得憐方朔、金屋粧成貯阿嬌。誰料蘇卿老歸國、茂陵松柏雨蕭蕭。
茂陵 李商隠 :紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集 65
卷804_12 【打球作】魚玄機
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2017年12月20日 |
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卷804_11 春情寄子安
卷804_12 打球作
卷804_13 暮春有感寄友人
卷804_14 冬夜寄溫飛卿
卷804_15 酬李郢夏日釣
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魚玄機《春情寄子安》 |
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卷804_12 【打球作】魚玄機
打球作
(ポロでの勝負に籤を売り出す、魚玄機の懇意にしている客筋に対して応援する詩である。古代より、騎馬民族の遊びとして発展してきたものであるが、この頃には競技場としても確立していた)
堅圓凈滑一星流,月杖爭敲未擬休。
堅くてまるい滑らかな球体球がそれはまるで流星を思わせる。馬上から杖でゴールに向けてたたきはじいて、敵味方攻防戦で、休むひまもない。
無滯礙時從撥弄,有遮欄處任鉤留。
停滞することはなく、打っては走り回るのです、周りの欄干の方に撃たれても、そこにはポール留めの柵があるから、飛び出す心配はないのです。
不辭宛轉長隨手,卻恐相將不到頭。
転がっている球体を馬で追っかけ、人が追いかけ、人馬で打って、敵に邪魔されたり、陣地に打ちこまれないようにするのであり、どこまでもボールをたえず手もとに引き付けて、それで敵陣まで行けないことを、むしろ心配するのである。
畢竟入門應始了,願君爭取最前籌。
けっきょく、そのようにして.ゴールにボールを入れると、そこで試合はおわるのです。わたしが応援するあなた様、どうぞ、くじの一等賞を当てられることを願っております。
(打球の作)
堅圓【けんあん】凈滑【じょうかつ】一星流る、月杖 爭ひ敲【たた】き末だ休めんと擬せず。
滯礙【たいがい】の時無く撥弄【はつろう】に從ひ、遮欄【しゃらん】の處有って鉤留【こうりゅう】に任す。
宛轉【あんてん】長く手に随ふを 辭せず、卻って 相將って 頭に到らざるを 恐る。
畢竟【ひっきょう】門に入りて 應に始めて了るべし、願はくば 君 爭取【そうしゅ】せよ 最前籌を。
九、011卷804_11 《春情寄子》 魚玄機
2017年12月19日 |
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九、011卷804_11 《春情寄子》 魚玄機 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9725
(情交を重ねた子安に今の思いをよせる。)
そばだった山路に今度は危い石段の路がつづく、この路をのぼるのは苦しい。しばらくでもお別れしてひとりで都へ歸る苦しさはあなたより先に変えるこの思いの方が、心にこたえます。
春になりはじめて、氷の消えた深い谷底の川では、かすかにせせらぎの音が聞こえてきます。
彼方に目をはせると、遠くの峯にはまだ雪がのこっていて、その山の姿はあなたのりっはなお姿を思い出します。
これからのあなたは、春の夜につまらぬ歌を聞いて、酒を呑みすぎて病気になったりしてはいけません。また用もない客をよんで、碁盤をかこんで、夜ふかしもしないでください。
今日は、冷たい冬も最後の日、明日は宜春なのにひとりで旗をすることはうらみにおもいますけれども、お約束いただいたように、月の半ばが満月のころには、またお目にかかることでしょう。
でも、このようなかた時のお別れとはいえ、さしあげるものとしてもちあわせていないので、ここに、涙で洗われた詩を一首一記して、お贈り申しあげます。
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春情寄子安
(情交を重ねた子安に今の思いをよせる。)
山路欹斜石磴危,不愁行苦苦相思。
そばだった山路に今度は危い石段の路がつづく、この路をのぼるのは苦しい。しばらくでもお別れしてひとりで都へ歸る苦しさはあなたより先に変えるこの思いの方が、心にこたえます。
冰銷遠澗憐清韻,雪遠寒峰想玉姿。
春になりはじめて、氷の消えた深い谷底の川では、かすかにせせらぎの音が聞こえてきます。
莫聽凡歌春病酒,休招閑客夜貪棋。
彼方に目をはせると、遠くの峯にはまだ雪がのこっていて、その山の姿はあなたのりっはなお姿を思い出します。
如松匪石盟長在,比翼連襟會肯遲。
これからのあなたは、春の夜につまらぬ歌を聞いて、酒を呑みすぎて病気になったりしてはいけません。また用もない客をよんで、碁盤をかこんで、夜ふかしもしないでください。
雖恨獨行冬盡日,終期相見月圓時。
今日は、冷たい冬も最後の日、明日は宜春なのにひとりで旗をすることはうらみにおもいますけれども、お約束いただいたように、月の半ばが満月のころには、またお目にかかることでしょう。
別君何物堪持贈,淚落晴光一首詩。
でも、このようなかた時のお別れとはいえ、さしあげるものとしてもちあわせていないので、ここに、涙で洗われた詩を一首一記して、お贈り申しあげます。
(春情、子安に寄す)
山路 欹斜 石磴危し、行くことの苦しきを愁へず 相思に苦しむ。
淡 銷えて遠澗清韻憐み、雪 遠くして寒峰玉姿を想う。
凡歌を聽いて春酒に病むこと莫れ,閑客を招いて夜貪棋をること休【やす】む。
松の如としこと 石に匪らずこと 盟するは長しえに在り,比翼にして連襟 會うこと肯えて遲し。
冬盡きる日に獨り行くを恨むと雖ども,終に期して相い見るは月圓の時。
君に別れるは何物にも持贈に堪えん,淚落ち晴れて光き一首の詩に。
《春情寄子安》 現代語訳と訳註
(本文)
九、集-02【字解集】 9.情書(書情寄李子安) 10.閨怨 魚玄機 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9711
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前日からの続き
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芸妓について
妓女(ぎじょ)は、中国における遊女もしくは芸妓のこと。娼妓、娼女という呼称もある。歌や舞、数々の技芸で人々を喜ばせ、時には宴席の接待を取り持つこともあった。娼婦を指すこともある。また、道教の寺観にも娼婦に近い巫女がいた。この時代において、女性が男性と対等にできる唯一の場所であった。
もともとは国家による強制的な徴発と戦時獲得奴隷が主な供給源だったと考えられるが、罪人の一族を籍没(身分を落とし、官の所有とする制度)する方法が加わった。また、民間では人身売買による供給が一般的であった。区分すると以下の通り。
(1.宮妓 2.家妓 3.営妓、4.官妓、5.民妓、6.道妓)
1 宮妓
皇帝の後宮に所属。籍没された女性や外国や諸侯、民間から献上された女性。后妃とは別に、後宮に置かれ、後宮での業務をし、技芸を学び、皇帝を楽しませた。道教坊で技芸を習得した女性もこれに含まれる。班婕妤・趙飛燕や上官婉児などのように后妃に取り立てられるものもいた。
2 家妓
高官や貴族、商人の家に置かれ、家長の妾姫となった。主人だけではなく、客を歓待する席でも技芸により、これをもてなす役目があった。官妓から、臣下に下賜されて家妓になるものもいた。始皇帝の母にあたる呂不韋の愛人や、西晋の石崇の愛妾である緑珠が有名。
3営妓
軍隊の管轄に置かれ、軍営に所属する官人や将兵をその技芸で楽しませた。蘇小小。唐代女流詩人の薛濤が有名。
4官妓
中央政府の道教観や州府の管轄に置かれた。実際は、妓楼や酒楼は個別に運営されており、唐代・長安の北里、明代・南京の旧院は、その代表的な色町である。唐代の天宝年間以降に彼女らを題材にして、多くの士大夫が詩文にうたい、妓女となじんだという記録が盛んになる。唐代はその活動は最大なものであった。
唐代女流詩人の魚玄機、明代の陳円円、李香君、柳如是が有名。
5民妓
民営の妓楼に所属した。売春だけを目的とした女性も含まれる。明代以降、官妓が衰退した後、大きな役割を果たすようになった。清代は上海に多くの民妓がいた。宋代の李師師が有名。
6.道妓
道教の祠に学問等していない娼婦に近いものが多かった。
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妓館には、花や植物が植えられ、狆や鸚鵡が飼われ、香炉が置かれ、また、雲母屏風、山水画や骨董が飾られているところが多く、庭園風になっているものもあった。妓館は、互いに奇をてらい合い、提供される様々な香りが数里先まで漂ったと伝えられる。さらに、厨女(女料理人)が働いており、彼女らが料理する山海の珍味がすぐに作れるように準備されていた。旧院には商店もあり、客が妓女に贈るための高級品が置かれていた。また、茶を専門とする茶坊もあった。夜には、妓女による音楽が奏でられ、芝居が上演された。妓館の額もまた、名人の手になるものがいくつもあった。妓館には、他に下働きの下女と男衆が別にいた。
妓女の部屋もまた、趣味がよく風雅であり、文人の書斎風になっているものもあった。李白の作品、李商隠の作品で登場する舞台はここの事である。
【字解集】 9.情書(書情寄李子安)
情書
飲冰食檗誌無功,晉水壺關在夢中。
秦鏡欲分愁墮鵲,舜琴將弄怨飛鴻。
井邊桐葉鳴秋雨,窗下銀燈暗曉風。
書信茫茫何處問,持竿盡日碧江空。
(情書、李子安に寄す)
冰を飲むも檗【きにた】を食ふも志 功なし、晉水 壺關【こくかん】夢中に在り。
秦鏡【しんきょう】分たんと欲するも墮鵲【だじゃく】を愁ひ、舜琴【しゅんきん】弄【ろう】せんと將【す】るも飛鴻【ほこう】を怨む。
井邊【せいへん】の桐葉【とうよう】は 秋雨に鳴り、窗下【そうか】の銀燈【ぎんとう】は 暁風【ぎょうふう】に暗し。
書信【しょしん】 茫茫 何れの處にか問はん、竿を持つこと盡日【じんじつ】なるも 碧江【へきこう】空し。
情書情書(書情寄李子安)
1. (こころをこめて李子安さまへ書を寄せます。)
2. 山西の澤州の夫の実家から、自分だけひと足さきに長安に戻ってきた彼女が、すぐ後を追って長安へもどるといった李億がなかなか歸ってこないので、いらいらして待ちわびているころの作。
第一句の.こときは情熱の女魚玄機らしく、あからさまにばっと自分の悶える心をぶっつけている。詩全般としてもよいできばえの一つ。
飲冰食檗誌無功,晉水壺關在夢中。
氷をのんでも、あんなに食べにくいキハダを食べても、情炎を消すことできないのです。夜ごとの夢のなかに、あなたとすごした晉水、壺關にいたころのことが毎夜あらわれるのです。
3. ・冰(こおり)
4. ・檗 キハダ。黄檗(おうばく)のこと。1 (「黄柏」とも書く)キハダの別名。また、キハダの樹皮から作った染料、または生薬。漢方で内皮を健胃・収斂(しゅうれん)薬などに使用。熱をさげる効果がある。「木鶏」(中国の有名な机物に関する薫物) にも見えている。
5. ・晉水 山西省を流れている河。末は黄河に合流するひ この地方に李子安がいるわけ。魚玄機も去年はそこにいた。魚玄桟の第一の澤州の旅。
6. ・壺關(こかん) 壺關山のこと。山西省の長治牌の壷口山をいう。やはり李子安がいる地方をさす。
秦鏡欲分愁墮鵲,舜琴將弄怨飛鴻。
このままだと私だってカササギが落ちて愁いを分けた様「秦鏡」に映しだされてしまう操を守れないかもしれませんよ。また古代舜の時代からの琴を弾くと「南風」がおこり、飛べないわが身をとんでいきたいと思うばかり、大鳥が飛んでいくのを恨むばかりです。
7. ・秦鏡欲分愁墮鵲 「西京雑記」に、秦の始皇が人間の腸や胃など五臓を照らし見ることのできる鏡をもっていて、女が邪心なおもいをいだくと、胆臓が張り心臓が動くのでわかったという。心の奥底を照らし見せる鏡の意。また「鵲鏡」ということばがあり、「神異経」に、昔、別居している夫婦があり、それぞれ鏡の半分を分けてもっていたが、ある時、妻の方がよその男と通じた。すると女のもっていた鏡が、鵲に化して夫のもとへ飛んでいった。それから鵲を鏡の裏面にうきぼりにするようになったという。呉均の「閏怨」 の詩に、「ねがはくは飛鵲の鏡となり翩々として別離を照さん」という句がある。魚玄機の詩のこの旬は、これらを踏まえて詠じたもの。
8. ・舜琴將弄怨飛鴻 舜が五弦の琴を作り、「南風」の詩をうたったことが、「礼紀」という古典に見えている。「怨飛鴻」はあるいはそういう題の琴曲があるのではあるまいか。
9. ・弄(ろう)は琴を弾くこと。