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中国文学 李白・杜甫・韓愈・李商隠と女性詩 研究

詩の訳注解説をできるだけ物語のように解釈してゆく。中国詩を日本の詩に換えて解釈とする方法では誤訳されることになる。 そして、最終的には、時代背景、社会性、詩人のプロファイルなどを総合的に、それを日本人的な語訳解釈してゆく。 全体把握は同系のHPhttp://chubunkenkyu.byoubu.com/index.htmlを参照してもらいたい。

九、集-03【字解集】 11.春情寄子 12.打球作 13.暮春有感寄友人 14.冬夜寄溫飛卿 15.酬李郢夏日釣 魚玄機 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9760

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20171224

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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」。、現在、①李白集校注詩全詩、②昌黎先生集全40巻他全詩、③杜詩詳注、④花間集、⑤玉臺新詠、⑥薛濤詩 全訳注解説

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魚玄機【字解集】

 

 

訳注解説

 

 

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【字解集】 11.春情寄子

804_11 春情寄子安

春情寄子安

1. (情交を重ねた子安に今の思いをよせる。)

2. ・子安 魚玄枚の夫の李億のあざな。魚玄機は、李億の何人目かの妻となるとまもなく、あたかも新婚旅行のように、彼の郷里である山西・澤州へ旅した。彼女は一足さきに長安へ戻らねばならなくなった。その一時的な別れの途上から、李億へ贈ったのがこの詩である。まさか、先に帰っている間に、正妻のはかりごとが進んでいようとは、浮気者、新し物好きの李億は魚玄機から心が離れていくのは容易な事であったのだろう。


3. ・欹斜 敬はそばだつ、かたむく二】字で今日でいう急傾斜の意。
4.
 ・石磴 石段。石のある坂道。
5.
 ・行苦一に行路に作る。
6.
 ・相思(そうし) 恋心。


7.
 ・泳(こおり)
8.
 ・遠澗 潤は谷川。はるかに見くだせる彼方の谷川。

9. ・如松 松は男の象徴。時節によって色をかえす、いつも変わらぬ緑をたもっていることから、義理と変わらぬ忠誠心を持つ男、姫葛が巻きつく松ということ。

10. ・匪石 堅くして動かすことのできない心。「詩経」の「咄夙」の相舟の扇に、「我が心、石に匪ず転すべからず」とあるのにもとづく。

11. ・比翼 雌雄おのおの一日一翼で、つねに二羽ならんで飛ぶという想像上の鳥。転じて男女の深い契り。比翼連理とは。意味や解説。男女の情愛の、深くむつまじいことのたとえ。相思相愛の仲。夫婦仲のむつまじいたとえ。▽「比翼」は比翼の鳥のことで、雌雄それぞれ目と翼が一つずつで、常に一体となって飛ぶという想像上の鳥。白居易『』「在天願作比翼鳥、在地願爲連理枝」

12. ・連襟 述衿・連練ともいい、姉妹の夫がたがいに称することは。連理の誤写ではあるまいか。連理ならば、二本の木の枝がつながって木の理までつながること。
男女の同い契りをいう。

 

13. ・冬盡日 旧暦で立春の前日。満月は15日。これにより10日から、15日くらいの間ということになる。これは李億が魚玄機にうそをついている。

14. ・晴光(せいこう)、空か晴れ渡って、眺めがいいこと。涙を流して、気持ちを切り替えたことを言うもの。

 

15. <詩の背景>

魚玄機は、李億の何人目かの妻となるとまもなく、あたかも新婚旅行のように、彼の郷里である山西・澤州へ旅した。ところが、そこに正夫人がいて嫉妬したのであろうといわれるが、実際にはあでやかで、賢く、教養があり、強い女である。何より他の女性と違うのは自己を顕示することであろう。こんなタイプの女性はこの時代の田舎のおばさんに太刀打ちできるはずもなく正妻のできることと云えば、魚玄機を阻害すること、いじめることしかなかったろう。したがって、正妻の単なる嫉妬ではなく、どの面でも勝てることが出来ない正妻のできることは、別の新しい女に目を向けさせることではなかったろうか。そうすることによって李億の荷の重い魚玄機に対しての気持ちを別にむけさせ、結果勝つことが出来るということになろうか。この時代の普通の女性なら、正妻は何より強い立場であろうが、魚玄機はまったく違う女性であったのだ。だから、この頃の一般的な女性の感覚で見ない方が良いのである。詩人としての矜持を持っている魚玄機を単なる嫉妬心の強い、ヒステリー女としては描きたくないものである。
とまれ、彼女は一足さきに長安へもどらねはならなくなった。その一時的な別れの途上から、李億へ贈ったのがこの詩である。まさか、先に帰っている間に、正妻のはかりごとが進んでいようとは、浮気者、新し物好きの李億は魚玄機から心が離れていくのは容易な事であったのだろう。

 

 


 

【字解集】 12.打球作

 

打球作
1.
 (ポロでの勝負に籤を売り出す、魚玄機の懇意にしている客筋に対して応援する詩である。古代より、騎馬民族の遊びとして発展してきたものであるが、この頃には競技場としても確立していた)

2. ・打球 フットボールに、ポロとバレーを兼ねたような球戯であったように思われる。
映画『レッドクリフⅡ』初めで孫権の妹が忍び込んで試合を見るシーンがある。このゲームはサッカーのようであり、韓国映画『太平四神起』では人馬一体のゲームであった。このゲームにトトカルチョをするのである。そのくじをかけている官僚の応援をするのがこの詩なのである。水滸伝でも蹴鞠の得意な風流な主人公が描かれている。
魚玄機、こんな詩を書く人がどうして人を殺すのだろうか。


3. ・堅圓凈滑 ポールの状態をいったもので、かたく、まろく、きれいで、すべすべしている。
4.
 ・月杖 月に意味はない。前句に「一星凍る」とよんだので、杖に月を冠らせたまで。ポロやゴルフの棒のエうなものと思えばよい。


5. ・滯礙 とどこおること。停滞する。
6.
 ・撥弄 撥ははじく。
7.
 ・遮欄 ポール留めのさく。
8.
 ・鉤留 くいとめる。

9. ・宛轉 ころがること。

10. ・畢竟 けっきっく。

11. ・門 アーチ。フットボールのゴールのようなもの。
12.
 ・爭取 きそって取り合え。
13.
 ・最前籌 籌はくじ、ふだ。最前籌は昔のくじ。すなわち一等賞。

 

 

 

 

【字解集】 13.暮春有感寄友人

 

暮春有感寄友人
1.
 (春も終わりかけて思うところあって、この詩を友人に寄せる。)
2. 花街の女性である、思わせぶりと、寂しさをアピールするのは当然の事であろう。この詩が魚玄機を棄てた慕情を詠うものというのは全く違う。主観がありすぎると間違う。


3. ・鶯語 鶯の鳴き声、さえずり。春を知らせる。夜あげに啼く。
4.
 ・殘夢 曉け方のうとうととした夢路。春のこと、胸を焦がして眠れないことをいみする。
5.
 ・嘩牧 化粧。朝の化粧直し。

6. ・初月【はつづき】三日月。陰暦で月の初めに西の空に見える細い月。陰暦八月三日の月を指すこともあり、「秋」の季語でもある。 また、月と太陽の視黄経が等しくなるその時刻を指し、朔(さく)と言われることもある。新月 には美しい浄化のエネルギーに満ちあふれており、何かを始めるのには最適な時刻・時期だと感じていたのである。
7.
 ・江 大江。

8. ・觜 嘴
李商隠『茂陵』
漢の武帝は、遠征して大宛の国を討ち、天馬のように一日、千里をはしる馬を得た、その馬が蒲梢産であったから、蒲梢と名づけた。ある時は張鶱を西域に遣わし、その馬の好物である苜蓿をはじめ、石榴や胡桃などの珍樹を持ち帰らせ、それを国都の近郊に植えさせ、珍しい草木の花々が、一般化したということだ。宮中の庭苑内に多くの禽獣を飼い、弓を弾き狩猟のみした。弓の弦が切れたら、鳳の觜から作ったという接着剤を唾でとかすだけで剣でも接着するのにただ知っているだけだった。武帝が巡行する時の属車に鸞鈴をつけた旗はどの車にもつき立てられていなかった。毎度、お忍びの夜遊びをしていた。
漢家天馬出蒲梢、苜蓿榴華遍近郊。内苑只知銜鳳觜、属車無復插鶏翹。
玉桃倫得憐方朔、金屋粧成貯阿嬌。誰料蘇卿老歸國、茂陵松柏雨蕭蕭。
茂陵 李商隠 :紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集 65


9. ・無限思 さまざまな、それからそれへつきぬ思い。
10.
 ・亞枝松 横に水平に枝の出ている松。

 

 

 

【字解集】 14.冬夜寄溫飛卿

 

冬夜寄溫飛卿
1.
 (長い冬の夜に。詩の師匠である温庭筠にこの詩を寄せる)

2. ・温飛卿 温庭筠、初名は岐。魚玄機の詩才を認め、都にあったころはしたしく指導した、当時の代表的詩人。このブログに60首程度掲載している。


3. ・苦思 魚玄機の詩は他の女性の詩とは異なる。芸妓としても語句も、詩風も異なっている。それは評価される場合と逆に批判もあったはずで、その面において温庭筠に相談を持ちかけたのではあるまいか。
4.
 ・捜詩 女性の詩は韻重視のものが多く、律詩は少ない。韻と対句、女性として生意気でなく、優しそうな意味と優しそうな言葉を捜す。律詩における対句七言律詩は男性詩人であっても難しいので作品は少ない。


5. ・幌 とばり、たれぎぬ。帷帳。
6.
 ・紗窗 紗はうすぎぬ。きわめて軽く薄い織物。それをはった窓。


7.
 ・疏散 疏はうとんぜられること。散はわかれること。
8.
 ・盛衰 李億の妻として楽しく暮らしていたころのこと。

思いません。道観に入って修行するのがこれからの生き方でしょう。)
9. ・幽棲 人里離れた静かなところ。道観の咸宜観のこと。
10.
 ・梧桐 あおぎりの葉が茂ること。つがいの鳳凰が住むところとされる。

「古朗月行」 #2 Kanbuniinkai紀頌之の漢詩李白特集 265/350

「蟾蜍蝕圓影、大明夜已殘。 羿昔落九烏、天人清且安。陰精此淪惑、去去不足觀。 憂來其如何、淒愴摧心肝。」(蟾蜍(せんじょ)は 円影を蝕し、大明 夜已に残く。羿(げい)は昔 九鳥を落とし、天人 清く且つ安し。陰精(いんせい) 此に淪惑(りんわく)、去去 観るに足らず。憂 來りて 其れ如何、悽愴(せいそう) 心肝を摧(くだ)く。)
月の中にはヒキガエルがすんでいて、月のまるい影を食べている。月明かりが大きく照らさている夜があり、欠けてしまって夜の明りがのこる。大むかし十個の太陽があっって、日が定まらず困っていたので、弓の名手の羿が、九羽のカラスを射落すことによって、天は清らかに、人びとは安らかになった。天道には、陰と陽があり、陰の象徴である月の梧桐から追い出され后妃を殺し、沈みきって蜀まで迷い逃げた。叛乱軍は衰えるところなく時は、しだいに都を見るかげもないものにして行った。この先行きに対し、憂いのおこるのをどうしたらよいのであろう。この国のことを考えるにつけ、いたみかなしみがとめどなく、わたしの心をこなごなにする。

 

 

 

 

【字解集】 15.酬李郢夏日釣

1. (李郢さまが「夏日魚を釣りて回る」詩をお見せいただいたことに酬ゆる。)

2. ・李郢 茶山貢焙歌 (晩唐) 李郢 山水詩など奇麗な詩を書く。魚玄機とは11歳違いで、温庭筠と共にしをまじ合わせた。

唐才子傳に「李郢  郢,字楚望,大中十年崔榜進士及第。初居余杭,出有山水之興,人有琴書之,疏于馳競。歷為藩鎮従事,后拜侍御史。郢工詩,理密辭閑,個個珠玉。其清麗極能寫景狀懷,每使人竟日不能釋卷。與清塞、賈島最相善。」とある


3. ・同巷 坊が近所。大通りと横丁が両鄰以内にある。
4.
 ・經年 四季節を半分越えたら一年。
5.
 ・一過 詩人との交流は多かった。性的交流も詩の内容からあったのだろう。


6. ・清詞 一般的に魚玄機とかわす詩は閨情詩が多かったので、山水詩などについていう。
7.
 ・舊女 幼いころから詩を書くので、昔馴染み。
8.
 ・香桂折新柯 李億から棄てられたことなど忘れてあたらしい出発をしなさいというほどの意味。柳を折るは、旅立ちの別れで、季節は春。秋は春に新しい枝を得るために旧芽を摘むのでこういう。


9. ・道性欺冰雪 道家の教えを欺くことなどは氷や雪よりも清らかに冷たくする。道家の修行をしているということ。
10.
 ・禪心笑綺羅 禪心:自分に対峙して心静かにるる然の心でいる。笑:微笑むこと。男性に微笑を返して媚びること。傾国の微笑。綺羅:着飾ること。芸妓の生活をおくること。


11. ・霄漢 霄はそら。漢は銀河。道家の究極の自然との同化の場所こそ仙郷であることをいう。
12.
 ・煙波 山水の世界。清廉な世界。煙はかすみ、波は東海の蒼海の波を云う。

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プロフィール

HN:
漢文委員会 紀 頌之(きのあきゆき))
年齢:
71
性別:
男性
誕生日:
1946/09/10
職業:
文学者
趣味:
中国文学
自己紹介:
漢詩から唐・宋詩まで基本となる詩人・詩集を各全詩訳注解説してゆく、その中で、これまで他ブログに、掲載した女性の詩を、手を加えて、整理して掲載してゆく。
これまで日本では紹介されていないもの、誤訳の多かった詩などを、時代の背景、出自、その他関連するものなどから正しい解釈を進めてゆく。
毎日、20000文字掲載しているので、また、大病後で、ブログコミュニケーションが直ちに取ることができないけれど、精一杯努力してお返事いたします。

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