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中国文学 李白・杜甫・韓愈・李商隠と女性詩 研究

詩の訳注解説をできるだけ物語のように解釈してゆく。中国詩を日本の詩に換えて解釈とする方法では誤訳されることになる。 そして、最終的には、時代背景、社会性、詩人のプロファイルなどを総合的に、それを日本人的な語訳解釈してゆく。 全体把握は同系のHPhttp://chubunkenkyu.byoubu.com/index.htmlを参照してもらいたい。

九、000《北夢瑣言 卷九 魚玄機》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9592

九、000《北夢瑣言 卷九 魚玄機》 

 

2017124

の紀頌之"6"つの校注Blog

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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」。、現在、①李白集校注詩全詩、②昌黎先生集全40巻他全詩、③杜詩詳注、④花間集、⑤玉臺新詠、⑥薛濤詩 全訳注解説

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九、000《北夢瑣言 卷九 魚玄機》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9592

李公を怨むという詩『贈鄰女』があっていっているのは、「どんな高価な賓でも求めるということになれば、人間の力で求められないことはないのです。けれども、眞心でもって愛してくださる殿方にめぐり会うということはありえない難しいことなのです。」と。
又別の詩『寄子安』に言う、「香りのよい蘭の花も色あせ香しい香りも消え失せて春浦の街に帰るのです、ここには柳が植えられた岸辺、男と女、楊と柳とが東と西にわかれるあなたの舟をつないでいます。」と。
こういうことでこの日から自由勝手に男の人を好きになれることになった。すなわちそれは娼婦に戻るということである。
そんなことがあって竟に魚玄機は召使の女を殺してしまうのであり、長安の市長 溫璋 は魚玄機に死罪を与えた。魚玄機の詩集は発行され世に広まったのである。

 

 

 

魚玄機 全詩 

 

 

 

九、000《魚玄機の全詩 》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9578

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魚玄機《魚玄機の全詩》

 

 

訳注解説

 

 

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9578

 

 

 


1. 賦得江邊柳
 (折楊柳で別れる“江辺の柳”をお題として詩作を求められて作った詩)

翠色連荒岸,煙姿入遠樓。
もう春の盛りを過ぎるころとなり、柳の葉の緑も色濃く、荒れてものさびしい岸辺にずっとつづいてそよいでいます。春霞も遠く霞んだ柳の並木の彼方に高楼が目に入いります。
影鋪秋水面,花落釣人頭。
秋水を思わせる清らかに澄んだ水面に、はっきりと柳の木の影がうつっています。柳絮の綿帽子が花びらが落ちるようにふわりふわりと、河の岸で釣りをしている人の頭のうえに飛んでいます。
根老藏魚窟,枝低繫客舟。
古い大きな柳の木の根もとの土手の土が崩れて出来たほら穴が魚どものよい住み家になっているようです。垂れさがった柳の木の枝には、旅の舟がつないであります。
蕭蕭風雨夜,驚夢復添愁。
日も落ちてさびしい雨と風の夜になって柳の木の枝がざわざわと騒がしい音がしています。風雨の音に驚いて夢からさめ、今日も来なかったあの人をおもい、またひとしおさびしいに引き入れられるのです。

(江連の柳を賦し得たり)
翠色 荒岸に連り、煙姿 遠樓に入る。
影は鋪く秋水の面,花は落つ釣人の頭。
根老いて 魚窟を藏し、枝垂れて 客舟を繋ぐ。
蕭蕭たる風雨の夜には、夢を驚かし また愁を添ふ。



北夢瑣言 卷九
唐女道魚玄機字蕙蘭,甚有才思。
魚元機は晩唐の女道士であり、字を蕙蘭という。とても才能思想の持ち主である、
鹹通中,為李憶補闕執箕帚,
咸通元年、李億補闕の妻妾として仕えることとなる。
後愛衰,下山隸咸宜觀為女道士。
しかし、その後、夫李億の愛衰へ他の女のもとにいった、魚玄機は山を下り、咸宜観に隷して女道士となる。

有怨李公詩曰:“易求無價寶,難得有心郎。”
李公を怨むという詩『贈鄰女』があっていっているのは、「どんな高価な賓でも求めるということになれば、人間の力で求められないことはないのです。けれども、眞心でもって愛してくださる殿方にめぐり会うということはありえない難しいことなのです。」と。
又雲:“蕙蘭銷歇歸春浦,楊柳東西伴客舟。”
又別の詩『寄子安』に言う、「香りのよい蘭の花も色あせ香しい香りも消え失せて春浦の街に帰るのです、ここには柳が植えられた岸辺、男と女、楊と柳とが東と西にわかれるあなたの舟をつないでいます。」と。
自是縱懷,乃娼婦也,
こういうことでこの日から自由勝手に男の人を好きになれることになった。すなわちそれは娼婦に戻るということである。
竟以殺侍婢為京兆尹溫璋殺之。有集行於世。

そんなことがあって竟に魚玄機は召使の女を殺してしまうのであり、長安の市長 溫璋 は魚玄機に死罪を与えた。魚玄機の詩集は発行され世に広まったのである。

唐の女道、魚元機、字を蕙蘭という。甚だ才思あり。
咸通中、李億補闕のために箕帚を執る。
後、愛衰へて、山を下り、咸宜観に隷して女道士となる。
李公を怨むの詩あって日う、「無価の宝を求むることは易きも、有心の郎を得ることは難し。」と。
又云ふ、「蕙蘭銷歇して春浦に帰り、楊柳東西に客舟を伴(絆)ぐ。と。是れより縦懐、乃ち娼婦なり。竟に、侍婢を殺すを以て、京兆の尹温璋、之を殺すところとなる。集ありて世に行はる。


『北夢瑣言』 現代語訳と訳註
(
本文)
有怨李公詩曰:“易求無價寶,難得有心郎。”
又雲:“蕙蘭銷歇歸春浦,楊柳東西伴客舟。”
自是縱懷,乃娼婦也,
竟以殺侍婢為京兆尹溫璋殺之。有集行於世。


(下し文)
李公を怨むの詩あって日う、「無価の宝を求むることは易きも、有心の郎を得ることは難し。」と。
又云ふ、「蕙蘭銷歇して春浦に帰り、楊柳東西に客舟を伴(絆)ぐ。と。是れより縦懐、乃ち娼婦なり。竟に、侍婢を殺すを以て、京兆の尹温璋、之を殺すところとなる。集ありて世に行はる。
 

(現代語訳)
李公を怨むという詩『贈鄰女』があっていっているのは、「どんな高価な賓でも求めるということになれば、人間の力で求められないことはないのです。けれども、眞心でもって愛してくださる殿方にめぐり会うということはありえない難しいことなのです。」と。
又別の詩『寄子安』に言う、「香りのよい蘭の花も色あせ香しい香りも消え失せて春浦の街に帰るのです、ここには柳が植えられた岸辺、男と女、楊と柳とが東と西にわかれるあなたの舟をつないでいます。」と。
こういうことでこの日から自由勝手に男の人を好きになれることになった。すなわちそれは娼婦に戻るということである。
そんなことがあって竟に魚玄機は召使の女を殺してしまうのであり、長安の市長 溫璋 は魚玄機に死罪を与えた。魚玄機の詩集は発行され世に広まったのである。


(訳注)
1.
 ・北夢瑣言【ほくぼうさげん】 逸話集。宋の孫光憲著。20巻。唐以降の逸話類を記したもの。光憲は夢沢の北に住んだので「北夢」と言った。
2.
 ・孫光憲(?~968)  字は孟文、号は葆光子。貴平の人。農家に生まれたが、学問を好んだ。後唐に仕えて陵州判官となった。のちに江陵に居を移し、高季興に仕えた。高季興が楚と決戦しようとしたのを諫めて止めさせたという。荊南三代に仕えて、荊南節度副使・検校秘書少監を歴任した。乾徳元年(963)、高継冲に勧めて、領土を宋の太祖に献じさせた。この功績で黄州刺史に任ぜられた。


有怨李公詩曰:“易求無價寶,難得有心郎。”
李公を怨むという詩『贈鄰女』があって日っているのは、「どんな高価な賓でも求めるということになれば、人間の力で求められないことはないのです。けれども、眞心でもって愛してくださる殿方にめぐり会うということはありえない難しいことなのです。」と。
3. ・易求無價寶,難得有心郎。
魚玄機『贈鄰女』
羞日遮羅袖、愁春懶起粧。
易求無價宝、難得有心郎。
枕上潜垂涙、花間暗断腸。
自能窺宋玉、何必恨王昌。


自能窺宋玉、何必恨王昌。
どんな高価な賓でも求めるということになれば、人間の力で求められないことはないのです。けれども、眞心でもって愛してくださる殿方にめぐり会うということはありえない難しいことなのです。
4.. ・有心郎(ゆうしんのろう) ほんとうに心から自分を愛してくれる男。


又雲:“蕙蘭銷歇歸春浦,楊柳東西伴客舟。”
又別の詩『寄子安』に言う、「香りのよい蘭の花も色あせ香しい香りも消え失せて春浦の街に帰るのです、ここには柳が植えられた岸辺、男と女、楊と柳とが東と西にわかれるあなたの舟をつないでいます。」と。
5. 魚玄機 『寄子安』
醉別千卮不浣愁,離腸百結解無由。
蕙蘭銷歇歸春圃, 楊柳東西絆客舟。
聚散已悲雲不定,恩情須學水長流。
有花時節知難遇,未肯厭厭醉玉樓。


自是縱懷,乃娼婦也,
こういうことでこの日から自由勝手に男の人を好きになれることになった。すなわちそれは娼婦に戻るということである。
6. ・縱懷 思いをほしいままにする。自由勝手に男の人を好きになれること。


竟以殺侍婢為京兆尹溫璋殺之。有集行於世。
そんなことがあって竟に魚玄機は召使の女を殺してしまうのであり、長安の市長 溫璋 は魚玄機に死罪を与えた。魚玄機の詩集は発行され世に広まったのである。

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プロフィール

HN:
漢文委員会 紀 頌之(きのあきゆき))
年齢:
71
性別:
男性
誕生日:
1946/09/10
職業:
文学者
趣味:
中国文学
自己紹介:
漢詩から唐・宋詩まで基本となる詩人・詩集を各全詩訳注解説してゆく、その中で、これまで他ブログに、掲載した女性の詩を、手を加えて、整理して掲載してゆく。
これまで日本では紹介されていないもの、誤訳の多かった詩などを、時代の背景、出自、その他関連するものなどから正しい解釈を進めてゆく。
毎日、20000文字掲載しているので、また、大病後で、ブログコミュニケーションが直ちに取ることができないけれど、精一杯努力してお返事いたします。

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