詩の訳注解説をできるだけ物語のように解釈してゆく。中国詩を日本の詩に換えて解釈とする方法では誤訳されることになる。 そして、最終的には、時代背景、社会性、詩人のプロファイルなどを総合的に、それを日本人的な語訳解釈してゆく。 全体把握は同系のHPhttp://chubunkenkyu.byoubu.com/index.htmlを参照してもらいたい。
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薛能 《牡丹四首》
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2017年11月22日 |
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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」。、現在、①李白集校注詩全詩、②昌黎先生集全40巻他全詩、③杜詩詳注、④花間集、⑤玉臺新詠、⑥薛濤詩 全訳注解説 |
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薛能 《牡丹四首》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9557
薛濤の詩
牡丹
去春零落暮春時,淚濕紅箋怨别離。
常恐便同巫峽散,因何重有武陵期。
傳情每向馨香得,不語還應彼此知。
隻欲欄邊安枕席,夜深閑共說相思。
(牡丹)
去春 零落【れいらく】す 暮春【ぼしゅん】の時、涙は紅箋【こうせん】を濕して 別離を怨む。
常に恐れぬ 便ち巫峡【ふきょう】と同じく散ぜんことを、何に因ってか重ねて武陵【ぶりょう】の期あらんとは。
情を傳ふるは 毎に馨香【けいこう】に向って得、語らざるも 遠 應に彼此【ひし】知るべし。
只 欄邊【らんへん】 枕席【ちんせき】に安きて、夜深うして 閒【しず】かに共に相思を説【い】はんと欲す。
薛能の詩 牡丹四首
第四首
牡丹愁為牡丹饑,自惜多情欲瘦羸。
濃艷冷香初蓋後,好風幹雨正開時。
吟蜂遍坐無閒蕊,醉客曾偷有折枝。
京國別來誰佔玩,此花光景屬吾詩。
(第四首其四)
牡丹の愁は 牡丹に饑ゆるが為なり,自ら惜む 多情 瘦羸せんと欲す。
濃艷 冷香 初めて 蓋するの後,好風 幹雨 正に開くの時。
吟蜂 遍く坐す 閒蕊 無し,醉客 曾って偷む 折枝 有り。
京國 別れ來ってより 誰か佔玩する、此の花の光景は 吾が詩に屬す。
<参考>
薛能 牡丹四首
第一首原詩:
異色稟陶甄,常疑主者偏。眾芳殊不類,一笑獨奢妍。
顆折羞含懶,叢虛隱陷圓。亞心堆勝被,美色艷于蓮。
品格如寒食,精光似少年。種堪收子子,價合易賢賢。
迥秀應無妒,奇香稱有仙。深陰宜映幕,富貴助開筵。
蜀水爭能染,巫山未可憐。數難忘次第,立困戀傍邊。
逐日愁風雨,和星祝夜天。且從留盡賞,離此便歸田。
第二首原詩:
萬朵照初筵,狂遊憶少年。曉光如曲水,顏色似西川。
白向庚辛受,朱從造化研。眾開成伴侶,相笑極神仙。
見焰寧勞火,聞香不帶煙。自高輕月桂,非偶賤池蓮。
影接雕盤動,叢遭惡草偏。招歡憂事阻,就臥覺情牽。
四面宜綈錦,當頭稱管弦。泊來鶯定憶,粉擾蝶何顛。
蘇息承朝露,滋榮仰霽天。壓欄多盡好,敵國貴宜然。
未落須迷醉,因茲任病纏。人誰知極物,空負感麟篇。
第三首原詩:
去年零落暮春時,淚濕紅箋怨別離。
常恐便隨巫峽散,何因重有武陵期。
傳情每向馨香得,不語還應彼此知。
欲就欄邊安枕席,夜深閒共說相思。
第四首原詩:
牡丹愁為牡丹饑,自惜多情欲瘦羸。
濃艷冷香初蓋後,好風幹雨正開時。
吟蜂遍坐無閒蕊,醉客曾偷有折枝。
京國別來誰佔玩,此花光景屬吾詩。