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中国文学 李白・杜甫・韓愈・李商隠と女性詩 研究

詩の訳注解説をできるだけ物語のように解釈してゆく。中国詩を日本の詩に換えて解釈とする方法では誤訳されることになる。 そして、最終的には、時代背景、社会性、詩人のプロファイルなどを総合的に、それを日本人的な語訳解釈してゆく。 全体把握は同系のHPhttp://chubunkenkyu.byoubu.com/index.htmlを参照してもらいたい。

八、2.57 薛濤 《江亭餞別 》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9263

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八、2.57 薛濤 《江亭餞別 》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9263

八、2.57 薛濤 《江亭餞別 》

 

 

20171013

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八、2.57 薛濤 《江亭餞別 》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9263

(岷江の畔の亭でのお見送り)
今、夜の帷がおりるなかに、緑の澄み切った沼があり、赤ちゃけたような色の河岸の土が、萬物みな静かに眠っている。ここでお見送りしたのは、范さま、汪さま、そしてそのおつれの幷州の太守の李さまのお三方でした。
ここ成都の次の駅の亭では、にぎやかな音楽が奏でられて、もう四更を過ぎてしまった。みなさまはもうご出發されてて、車も見えなくなり、わたくしひとりさびしい思いでいるのです。


 

 

 

薛濤詩 57 《江亭餞別》

 

 

 

江亭餞別
(岷江の畔の亭でのお見送り)
綠沼紅泥物象幽,范汪兼倅李并州。 
今、夜の帷がおりるなかに、緑の澄み切った沼があり、赤ちゃけたような色の河岸の土が、萬物みな静かに眠っている。ここでお見送りしたのは、范さま、汪さま、そしてそのおつれの幷州の太守の李さまのお三方でした。
離亭急管四更後,不見車公心獨愁。 
ここ成都の次の駅の亭では、にぎやかな音楽が奏でられて、もう四更を過ぎてしまった。みなさまはもうご出發されてて、車も見えなくなり、わたくしひとりさびしい思いでいるのです。


『江亭餞別』 現代語訳と訳註
(
本文)
江亭餞別
綠沼紅泥物象幽,范汪兼倅李并州。 
離亭急管四更後,不見車公心獨愁。 


(下し文)
江亭餞別
綠沼【りょくしょう】紅泥【こうでい】物象 幽なり,范・汪 兼ねて倅【さい】す 李幷州。
離亭 急管して 四更後にす,車の公を見ず心 獨り愁う。 


(現代語訳)
(岷江の畔の亭でのお見送り)
今、夜の帷がおりるなかに、緑の澄み切った沼があり、赤ちゃけたような色の河岸の土が、萬物みな静かに眠っている。ここでお見送りしたのは、范さま、汪さま、そしてそのおつれの幷州の太守の李さまのお三方でした。
ここ成都の次の駅の亭では、にぎやかな音楽が奏でられて、もう四更を過ぎてしまった。みなさまはもうご出發されてて、車も見えなくなり、わたくしひとりさびしい思いでいるのです。

 

(訳注)
江亭餞別

1. (岷江の畔の亭でのお見送り)
2.
 ・江亭(こうてい) 川辺のちん。亭はあずまや。五里ごとの駅亭がある。成都からのその出発点の亭であろうか。
3.
 ・餞別 酒宴を催して人を見送ること。


綠沼紅泥物象幽,范汪兼倅李幷州。 
今、夜の帷がおりるなかに、緑の澄み切った沼があり、赤ちゃけたような色の河岸の土が、萬物みな静かに眠っている。ここでお見送りしたのは、范さま、汪さま、そしてそのおつれの幷州の太守の李さまのお三方でした。
4. ・縁沼 沼であるがここでは淵、入江になっているところで津であろうか。
5.
 ・物象 物のかたち。あたりすべてのものが。
6.
 ・幽 ひっそりと奥淡い感じ。隠棲の場所。
7.
 ・范・汪・李 いずれも今旅立っていった人たちの姓。誰に当てたらよいか、はっきりしない。いずれも西川節度使の幕下であった人々であろうか。李だけは幷州とあるから、井州の太守になって赴任した人であろう。幷州は山西省にある。
・倅 副武の意。李幷州が滝と在の副えであって、一段と位がひくいのであろう。

 

離亭急管四更後,不見車公心獨愁。 
ここ成都の次の駅の亭では、にぎやかな音楽が奏でられて、もう四更を過ぎてしまった。みなさまはもうご出發されてて、車も見えなくなり、わたくしひとりさびしい思いでいるのです。
8. ・離亭 次の駅の亭。
9.
 ・急管 管はふえ。ふえでその他の楽器をも代表させたもの。急はその高調子のせまっていること。
10.
 ・四更 夜の午前二時ごろ。
11.
 ・公車 貴い地位お方の乗車。

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プロフィール

HN:
漢文委員会 紀 頌之(きのあきゆき))
年齢:
78
性別:
男性
誕生日:
1946/09/10
職業:
文学者
趣味:
中国文学
自己紹介:
漢詩から唐・宋詩まで基本となる詩人・詩集を各全詩訳注解説してゆく、その中で、これまで他ブログに、掲載した女性の詩を、手を加えて、整理して掲載してゆく。
これまで日本では紹介されていないもの、誤訳の多かった詩などを、時代の背景、出自、その他関連するものなどから正しい解釈を進めてゆく。
毎日、20000文字掲載しているので、また、大病後で、ブログコミュニケーションが直ちに取ることができないけれど、精一杯努力してお返事いたします。

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