詩の訳注解説をできるだけ物語のように解釈してゆく。中国詩を日本の詩に換えて解釈とする方法では誤訳されることになる。 そして、最終的には、時代背景、社会性、詩人のプロファイルなどを総合的に、それを日本人的な語訳解釈してゆく。 全体把握は同系のHPhttp://chubunkenkyu.byoubu.com/index.htmlを参照してもらいたい。
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八、2.50 薛濤 《十離詩十首 竹離亭 》
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2017年10月6日 |
の紀頌之"6"つの校注Blog |
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10年のBLOGの集大成 |
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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」。、現在、①李白集校注詩全詩、②昌黎先生集全40巻他全詩、③杜詩詳注、④花間集、⑤玉臺新詠、⑥薛濤詩 全訳注解説 |
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745年 n集-10 【字解集】f. 贈崔侍郎【贈崔侍御】 g. 大庭庫h. 東魯門泛舟,二首之一i. 東魯門泛舟,二首之二 漢文委員会Kanbuniinkai紀頌之Blog9202 |
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八、2.50 薛濤 《十離詩十首 竹離亭 》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9200
(竹が亭をはなれる)
新しく植えられた四、五列の竹がうっそうと茂っています。そしていつの年も、秋の霜にもめげないで、あおあおとしているのです。
ところが今年の春のこと、そのたけのこが、かきねを突き破ってしまったので、これではいかぬということになり、切りとられてしまった。そのために、もはや、おい茂った葉で、お座敷に日かげをつくってあげることもできないことになってしまったのです。
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薛濤詩 |
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40十離詩十-幷序
元徴之使蜀。巌司空遣涛往事。因事獲怒。遠之。涛作十離詩以献。逐復善焉。
41.犬離主
出入朱門四五年,為知人意得人憐。 近緣咬著親知客,不得紅絲毯上眠。
42. 犬離主
元徴之使蜀。巌司空遣涛往事。因事獲怒。遠之。涛作十離詩以献。逐復善焉。
43. 筆離手
越管宣毫始稱情,紅箋紙上撒花瓊。 都緣用久鋒頭盡,不得羲之手里擎。
44. 馬離廄
雪耳紅毛淺碧蹄,追風曾到日東西。 為驚玉貌郎君墜,不得華軒更一嘶。
45. 鸚鵡離籠
隴西獨自一孤身,飛去飛來上錦茵。都緣出語無方便,不得籠中再喚人。
46. 燕離巢
出入朱門未忍拋,主人常愛語交交。銜泥穢污珊瑚枕,不得梁間更壘巢。
47. 珠離掌
皎潔圓明內外通,清光似照水晶宮。只緣一點玷相穢,不得終宵在掌中。
48. 鷹離鞲
爪利如鋒眼似鈴,平原捉兔稱高情。無端竄向青云外,不得君王臂上擎。
49. 鷹離鞲
爪利如鋒眼似鈴,平原捉兔稱高情。無端竄向青云外,不得君王臂上擎。
50. 竹離亭
蓊郁新栽四五行,常將勁節負秋霜。 為緣春筍鑽牆破,不得垂陰覆玉堂。
51. 鏡離台
鑄瀉黃金鏡始開,初生三五月徘徊。 為遭無限塵蒙蔽,不得華堂上玉台。
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薛濤詩 49 《十離詩十首 竹離亭》 |
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48 竹離亭 79
竹離亭
(竹が亭をはなれる)
蓊郁新栽四五行,常將勁節負秋霜。
新しく植えられた四、五列の竹がうっそうと茂っています。そしていつの年も、秋の霜にもめげないで、あおあおとしているのです。
為緣春筍鑽牆破,不得垂陰覆玉堂。
ところが今年の春のこと、そのたけのこが、かきねを突き破ってしまったので、これではいかぬということになり、切りとられてしまった。そのために、もはや、おい茂った葉で、お座敷に日かげをつくってあげることもできないことになってしまったのです。
竹 亭を離る
蓊郁【おうゆう】新に栽うる 四五行,常に勁節【けいせつ】を將って秋霜に負【そむ】く。
春筍【しゅんじゅん】牆【しょう】を鑽り破るに緣るを為し,垂陰 玉堂を覆うことを得ず。
『十離詩十首 竹離亭』 現代語訳と訳註
(本文)
竹離亭
蓊郁新栽四五行,常將勁節負秋霜。
為緣春筍鑽牆破,不得垂陰覆玉堂。
(下し文)
竹 亭を離る
蓊郁【おうゆう】新に栽うる 四五行,常に勁節【けいせつ】を將って秋霜に負【そむ】く。
春筍【しゅんじゅん】牆【しょう】を鑽り破るに緣るを為し,垂陰 玉堂を覆うことを得ず。
(現代語訳)
(竹が亭をはなれる)
新しく植えられた四、五列の竹がうっそうと茂っています。そしていつの年も、秋の霜にもめげないで、あおあおとしているのです。
ところが今年の春のこと、そのたけのこが、かきねを突き破ってしまったので、これではいかぬということになり、切りとられてしまった。そのために、もはや、おい茂った葉で、お座敷に日かげをつくってあげることもできないことになってしまったのです。
(訳注)
竹離亭
57. (竹が亭をはなれる)
蓊郁新栽四五行,常將勁節負秋霜。
新しく植えられた四、五列の竹がうっそうと茂っています。そしていつの年も、秋の霜にもめげないで、あおあおとしているのです。
58. ・蓊郁 草木のさかんにしげるさま。蒼森におなじ。
59. ・勁節 ふしがあって強いこと。転じて固いみさお。江滝の詩に「風を凌んで勁節を知り、雪に負いて点心を見るとある。
60. ・負秋霜(しゅうそうにそむく) 秋の霜にほかの草木は凋落するのに、竹はそれに堪え、めげないことをいう。
為緣春筍鑽牆破,不得垂陰覆玉堂。
ところが今年の春のこと、そのたけのこが、かきねを突き破ってしまったので、これではいかぬということになり、切りとられてしまった。そのために、もはや、おい茂った葉で、お座敷に日かげをつくってあげることもできないことになってしまったのです。
61. ・春筍 筍はたけのこ。
62. ・鑽 つき破って穴をあける。錐で穴をあける。
63. ・牆 かき。
64. ・垂陰 葉かげ。
65. ・玉堂 りっはなお座敷。
66. ・覆 上からかぶせるようにおおい、日かげをあたえる。