詩の訳注解説をできるだけ物語のように解釈してゆく。中国詩を日本の詩に換えて解釈とする方法では誤訳されることになる。 そして、最終的には、時代背景、社会性、詩人のプロファイルなどを総合的に、それを日本人的な語訳解釈してゆく。 全体把握は同系のHPhttp://chubunkenkyu.byoubu.com/index.htmlを参照してもらいたい。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
全唐詩卷804_34 《夏日山居》 魚玄機
2018年1月27日 |
の紀頌之"6"つの校注Blog |
||||
李白詩 |
韓愈詩 |
杜甫詩 |
花間集 |
玉臺新詠 |
古代史女性論 |
|
|||||
2018年1月27日 |
の紀頌之"6"つの校注Blog |
||||
10年のBLOGの集大成 |
|
||||
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」。、現在、①李白集校注詩全詩、②昌黎先生集全40巻他全詩、③杜詩詳注、④花間集、⑤玉臺新詠、⑥薛濤詩 全訳注解説 |
|||||
Ⅰ李白詩(李白集校注) LiveDoor |
747-03巻173-22-#2 自金陵泝流過白壁山翫月達天門寄句容王主簿#2(卷十四(一)八九一)漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之の李白詩訳注解説Blog9974 |
||||
Ⅱ韓昌黎詩集・文集校注 LiveDoor |
|||||
Ⅲ 杜詩詳注 LiveDoor |
767年-200 767-【字解集】覃山人隱居 東屯月夜 東屯北崦 從驛次草堂復至東屯茅屋二首 Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9962 |
||||
Ⅳブログ詩集漢・唐・宋詞 fc2Blog |
花間集 訳注解説 (358)回目顧敻巻七18獻衷心》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9984 (01/27) |
||||
Ⅴ.唐五代詞詩・女性・玉臺新詠 Livedoor |
巻三-31-#1 雜詩二首其二思婦臨高臺〔王 微〕 Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠巻二ブログ 9943 |
||||
Ⅵ唐代女性論ブログ唐代女性論 |
|||||
九、037卷804_34 《夏日山居》 魚玄機 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9958
(旅の途中、避暑もかねて山居にはいり、道教の修行をする)
道女の住居を移したが、そこには一面に花さく場所である。しかしそれはわざわざここにきて植えたのではなく、自然にそうした土地なので、いっそううれしく趣きがある。
庭の木の横枝は、自然に衣桁のかわりをつとめてくれるし、坐っている座席の近くに、小さな泉がわいている。それはまったく小さくてちょうど杯に酒をみたしたようである。
軒下のらんかんの奥は、深い竹の小みちに通じているし、部屋のなかの美しい衣裳の下は乱雑に積み重ねた書物が置きっぱなしにしたままなのだ。
ひまにまかせて、畫舫で舟遊びをする。明月の下では詩を吟じる。もうこれからは軽く吹いてくる風に、すべてを任せて、生活をしていくのである。
|
|
|
魚玄機 全詩 訳注解説 |
||
|
遣懷 全唐詩卷804_31
閑散身無事,風光獨自遊。斷雲江上月,解纜海中舟。
琴弄蕭梁寺,詩吟庾亮樓。叢篁堪作伴,片石好為儔。
#2
燕雀徒為貴,金銀誌不求。滿杯春酒綠,對月夜窗幽。
繞砌澄清沼,抽簪映細流。臥牀書冊遍,半醉起梳頭。
寄飛卿 全唐詩卷804_32
階砌亂蛩鳴,庭柯煙露清。
月中鄰樂響,樓上遠山明。
珍簟涼風著,瑤琴寄恨生。
嵇君懶書劄,底物慰秋情。
過鄂州 全唐詩卷804_33
柳拂蘭橈花滿枝,石城城下暮帆遲。
折牌峰上三閭墓,遠火山頭五馬旗。
白雪調高題舊寺,陽春歌在換新詞。
莫愁魂逐清江去,空使行人萬首詩。
夏日山居 全唐詩 卷804_34
移得仙居此地來,花叢自遍不曾栽。
庭前亞樹張衣桁,坐上新泉泛酒杯。
軒檻暗傳深竹徑,綺羅長擁亂書堆。
閑乘畫舫吟明月,信任輕風吹卻回。
|
||
|
魚玄機 《寄飛卿》 |
|
|
訳注解説 |
|
|
漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9944 |
|
|
卷804_34 【夏日山居】魚玄機
夏日山居
(旅の途中、避暑もかねて山居にはいり、道教の修行をする)
移得仙居此地來,花叢自遍不曾栽。
道女の住居を移したが、そこには一面に花さく場所である。しかしそれはわざわざここにきて植えたのではなく、自然にそうした土地なので、いっそううれしく趣きがある。
庭前亞樹張衣桁,坐上新泉泛酒杯。
庭の木の横枝は、自然に衣桁のかわりをつとめてくれるし、坐っている座席の近くに、小さな泉がわいている。それはまったく小さくてちょうど杯に酒をみたしたようである。
軒檻暗傳深竹徑,綺羅長擁亂書堆。
軒下のらんかんの奥は、深い竹の小みちに通じているし、部屋のなかの美しい衣裳の下は乱雑に積み重ねた書物が置きっぱなしにしたままなのだ。
閑乘畫舫吟明月,信任輕風吹卻回。
ひまにまかせて、畫舫で舟遊びをする。明月の下では詩を吟じる。もうこれからは軽く吹いてくる風に、すべてを任せて、生活をしていくのである。
(夏日山居)
仙居を移し得て此の地に来る、花叢 自ら偏く曾て栽ゑず。
庭前の亞樹は衣を張るの桁、坐上の新泉は酒を浮ぶるの杯。
軒檻暗に傳く深竹径、綺羅 長に擁す亂書堆。
閑に畫舫に乘って明月に吟じ,信任するは輕風 吹いて卻回【きゃくかい】す。
『夏日山居』 現代語訳と訳註
(本文)
夏日山居 全唐詩 卷804_34
移得仙居此地來,花叢自遍不曾栽。
庭前亞樹張衣桁,坐上新泉泛酒杯。
軒檻暗傳深竹徑,綺羅長擁亂書堆。
閑乘畫舫吟明月,信任輕風吹卻回。
(下し文)
(夏日山居)
仙居を移し得て此の地に来る、花叢 自ら偏く曾て栽ゑず。
庭前の亞樹は衣を張るの桁、坐上の新泉は酒を浮ぶるの杯。
軒檻暗に傳く深竹径、綺羅 長に擁す亂書堆。
閑に畫舫に乘って明月に吟じ,信任するは輕風 吹いて卻回【きゃくかい】す。
(現代語訳)
(旅の途中、避暑もかねて山居にはいり、道教の修行をする)
道女の住居を移したが、そこには一面に花さく場所である。しかしそれはわざわざここにきて植えたのではなく、自然にそうした土地なので、いっそううれしく趣きがある。
庭の木の横枝は、自然に衣桁のかわりをつとめてくれるし、坐っている座席の近くに、小さな泉がわいている。それはまったく小さくてちょうど杯に酒をみたしたようである。
軒下のらんかんの奥は、深い竹の小みちに通じているし、部屋のなかの美しい衣裳の下は乱雑に積み重ねた書物が置きっぱなしにしたままなのだ。
ひまにまかせて、畫舫で舟遊びをする。明月の下では詩を吟じる。もうこれからは軽く吹いてくる風に、すべてを任せて、生活をしていくのである。
(訳注)
夏日山居
1. (旅の途中、避暑もかねて山居にはいり、道教の修行をする)
2. 愛衰えるにおよんで山に入り、西京の咸宜觀に隷して女道士となる」と見えている。山は都の長安に在ったとされる。詩の内容からすると卾州をすぎて、隠遁の本場の近くであるところからも、期間限定で隠れたのであろう。
宋・孫光憲『北夢瑣言』
唐女道魚玄機字蕙蘭,甚有才思。
鹹通中,為李憶補闕執箕帚,
後愛衰,下山隸咸宜觀為女道士。
魚元機は晩唐の女道士であり、字を蕙蘭という。とても才能思想の持ち主である、
咸通元年、李億補闕の妻妾として仕えることとなる。
しかし、その後、夫李億の愛衰へ他の女のもとにいった、魚玄機は山を下り、咸宜観に隷して女道士となる。
北夢瑣言 孫光憲 ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-67-3-# 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1884
移得仙居此地來,花叢自遍不曾栽。
道女の住居を移したが、そこには一面に花さく場所である。しかしそれはわざわざここにきて植えたのではなく、自然にそうした土地なので、いっそううれしく趣きがある。
3. ・此地 ここ。おそらくそれは長安での移盾ではあるまい。女性に逢いを選べる時代ではなく、男に愛が衰えるとあとは一定のお金で済ますのである。旅の途中で捨てるとことはないはずである。
庭前亞樹張衣桁,坐上新泉泛酒杯。
庭の木の横枝は、自然に衣桁のかわりをつとめてくれるし、坐っている座席の近くに、小さな泉がわいている。それはまったく小さくてちょうど杯に酒をみたしたようである。
4. ・花叢 花のくさむら。
5. ・亞樹 亜字型にたった枝の出ている木。横に枝の出ている木。
6. ・桁 衣桁。
軒檻暗傳深竹徑,綺羅長擁亂書堆。
軒下のらんかんの奥は、深い竹の小みちに通じているし、部屋のなかの美しい衣裳の下は乱雑に積み重ねた書物が置きっぱなしにしたままなのだ。
7. ・軒檻 軒の下にある手すり。
8. ・探竹裡 こんもりと竹を植えた間の暗い小みち。
9. ・綺羅 美しい着物。
10. ・書堆 積みかさねた書物。
閑乘畫舫吟明月,信任輕風吹卻回。
ひまにまかせて、畫舫で舟遊びをする。明月の下では詩を吟じる。もうこれからは軽く吹いてくる風に、すべてを任せて、生活をしていくのである。
11. ・畫舫 湖や川のよどみに浮かべ、遊びの用に当てるきれいな舟。
12. ・卻回 あともどりする。へさきの向きをかえる。
13. ・信任 すっかりまかせる。