詩の訳注解説をできるだけ物語のように解釈してゆく。中国詩を日本の詩に換えて解釈とする方法では誤訳されることになる。 そして、最終的には、時代背景、社会性、詩人のプロファイルなどを総合的に、それを日本人的な語訳解釈してゆく。 全体把握は同系のHPhttp://chubunkenkyu.byoubu.com/index.htmlを参照してもらいたい。
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九、021卷804_20 《愁思 》 魚玄機
2018年1月5日 |
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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」。、現在、①李白集校注詩全詩、②昌黎先生集全40巻他全詩、③杜詩詳注、④花間集、⑤玉臺新詠、⑥薛濤詩 全訳注解説 |
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九、021卷804_20 《愁思 》 魚玄機 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9802
(さびしいいろんな思いを述べたもの)
庭に落ちた木の葉が風に舞いさらさら音を立て、夕方の時雨がその子の葉に降る音で和ませてくれます。そしたら、清廉なことを示すまっすぐな朱き琴に信頼の絲、それでも一人で弾いていると自然にすがすがしいうたを歌います。
うすい思いやりの心に対して憾むことなんかもうやめていますし単なる友人としても、もうありえないのです。それは人の性、道を修養することであり、裏切りや強欲に苦しむことの人間世界から離れて修業することは確かに難しいものです。
社会的に、勉学にもたけておられるお方がこの道観を訪ねられてもこちらには入ってこられることはないのです。私の枕元には道教を修学するための書籍でいっぱいなのです。
私ももう着飾った着物を着たいとは思はないし、普通の着物を着て修業を積んで仙人のようなところまで到達したいと思っています。そうなれば、透き通った水に、はるか遠くの山を望そんなひと時を過ごすことになることでしょう。
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魚玄機 全詩 |
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卷804_16 次韻西鄰新居兼乞酒
次韻西鄰新居兼乞酒
一首詩來百度吟,新情字字又聲金。西看已有登垣意,遠望能無化石心。
河漢期賒空極目,瀟湘夢斷罷調琴。況逢寒節添鄉思,叔夜佳醪莫獨斟。
卷804_17 和友人次韻
和友人次韻
何事能銷旅館愁,紅箋開處見銀鉤。蓬山雨灑千峰小,嶰谷風吹萬葉秋。
字字朝看輕碧玉,篇篇夜誦在衾裯。欲將香匣收藏卻,且惜時吟在手頭。
卷804_18-1 和新及第悼亡詩二首 其一
和新及第悼亡詩二首 其一
仙籍人間不久留,片時已過十經秋。鴛鴦帳下香猶暖, 鸚鵡籠中語未休。
朝露綴花如臉恨,晚風欹柳似眉愁。彩雲一去無消息,潘嶽多情欲白頭。
卷804_18-2 和新及第悼亡詩二首 其二
和新及第悼亡詩二首其二
一枝月桂和煙秀,萬樹江桃帶雨紅。
且醉尊前休悵望,古來悲樂與今同。
卷804_19 遊崇真觀南樓,
遊崇真觀南樓,睹新及第題名處
雲峰滿目放春晴,歷歷銀鉤指下生。
自恨羅衣掩詩句,舉頭空羨榜中名。
卷804_20 愁思
愁思
落葉紛紛暮雨和,朱絲獨撫自清歌。放情休恨無心友,養性空拋苦海波。
長者車音門外有,道家書卷枕前多。布衣終作雲霄客,綠水青山時一過。
卷804_21 秋怨
秋怨
自嘆多情是足愁,況當風月滿庭秋。
洞房偏與更聲近,夜夜燈前欲白頭。
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魚玄機《愁思》 |
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訳注解説 |
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漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9802 |
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卷804_20 【愁思】魚玄機
愁思
(さびしいいろんな思いを述べたもの)
落葉紛紛暮雨和,朱絲獨撫自清歌。
庭に落ちた木の葉が風に舞いさらさら音を立て、夕方の時雨がその子の葉に降る音で和ませてくれます。そしたら、清廉なことを示すまっすぐな朱き琴に信頼の絲、それでも一人で弾いていると自然にすがすがしいうたを歌います。
放情休恨無心友,養性空拋苦海波。
うすい思いやりの心に対して憾むことなんかもうやめていますし単なる友人としても、もうありえないのです。それは人の性、道を修養することであり、裏切りや強欲に苦しむことの人間世界から離れて修業することは確かに難しいものです。
長者車音門外有,道家書卷枕前多。
社会的に、勉学にもたけておられるお方がこの道観を訪ねられてもこちらには入ってこられることはないのです。私の枕元には道教を修学するための書籍でいっぱいなのです。
布衣終作雲霄客,綠水青山時一過。
私ももう着飾った着物を着たいとは思はないし、普通の着物を着て修業を積んで仙人のようなところまで到達したいと思っています。そうなれば、透き通った水に、はるか遠くの山を望そんなひと時を過ごすことになることでしょう。
落葉 紡紛として暮雨に和す、朱絲 獨り撫でて自ら清歌す。
情を放ち恨を休み友に心すること無し,性を養い拋うつこと空し海波に苦しむ。
長者車音は門外に有り,道家書卷は枕前に多し。
布衣 終に作る雲霄の客,綠水青山 時に一過す。
『愁思』 現代語訳と訳註
(本文)
愁思
落葉紛紛暮雨和,朱絲獨撫自清歌。
放情休恨無心友,養性空拋苦海波。
長者車音門外有,道家書卷枕前多。
布衣終作雲霄客,綠水青山時一過。
(下し文)
(愁思)
落葉 紡紛として暮雨に和す、朱絲 獨り撫でて自ら清歌す。
情を放ち恨を休み友に心すること無し,性を養い拋うつこと空し海波に苦しむ。
長者車音は門外に有り,道家書卷は枕前に多し。
布衣 終に作る雲霄の客,綠水青山 時に一過す。
(現代語訳)
(さびしいいろんな思いを述べたもの)
庭に落ちた木の葉が風に舞いさらさら音を立て、夕方の時雨がその子の葉に降る音で和ませてくれます。そしたら、清廉なことを示すまっすぐな朱き琴に信頼の絲、それでも一人で弾いていると自然にすがすがしいうたを歌います。
うすい思いやりの心に対して憾むことなんかもうやめていますし単なる友人としても、もうありえないのです。それは人の性、道を修養することであり、裏切りや強欲に苦しむことの人間世界から離れて修業することは確かに難しいものです。
社会的に、勉学にもたけておられるお方がこの道観を訪ねられてもこちらには入ってこられることはないのです。私の枕元には道教を修学するための書籍でいっぱいなのです。
私ももう着飾った着物を着たいとは思はないし、普通の着物を着て修業を積んで仙人のようなところまで到達したいと思っています。そうなれば、透き通った水に、はるか遠くの山を望そんなひと時を過ごすことになることでしょう。
(訳注)
愁思
1. (さびしいいろんな思いを述べたもの)
2. 【解説】
杜甫『喜達行在所三首 其二』
愁思胡笳夕,淒涼漢苑春。
生還今日事,間道暫時人。
司隸章初睹,南陽氣已新。
喜心翻倒極,鳴咽淚沾巾。
この詩も漢詩大系15(P109-110)の訳詩と解説はひどすぎる(どうかしている)。女心も人の心もわかっていない。すべての出来事を「馬鹿男の李億に棄てられた」ことに関連づけていること、閨情詩に使う語句についても、李億をわすれられないことに結び付け、満たされない性に結び付けている。全くの間違いである。魚玄機は男に生れたかったということについても、そうすれば「男に棄てられることはなかった」という低次元の解釈をしているのだ。魚玄機の初期の作品の語句の使用法と晩年の使用法の中にこそ、語句、文法、押韻・・・・すべて自由に使用できる男性を羨んだのである。大系15ではこの詩は男が居なくて身もだえをする女性として解釈をしているというのは、あたかもその解釈は女性蔑視ですべてを性の対象として見る「李億そのもの」の視点であるということである。このブログで魚玄機の詩を全て訳した後は全く違った魚玄機の女性像が見えてくるはずである。
落葉紛紛暮雨和,朱絲獨撫自清歌。
庭に落ちた木の葉が風に舞いさらさら音を立て、夕方の時雨がその子の葉に降る音で和ませてくれます。そしたら、清廉なことを示すまっすぐな朱き琴に信頼の絲、それでも一人で弾いていると自然にすがすがしいうたを歌います。
3. ・落葉 落ち葉の音は昔は男が来てくれる時の音だった。
4. ・暮雨和 そんな男を待つ生活は雨で流し、落ち葉にあたる雨音はことwpつま弾く気分にさせてくれる。
5. ・朱絲 杜甫『寄岳州賈司馬六丈、巴州嚴八使君兩閣老五十韻』 -#7「貝錦無停織,朱絲有斷弦。」(讒人は織物女工がたえず貝錦の紋を織りつづけ止めることがないように粛宗皇帝に耳元でささやき続けたし、清廉なことを示すまっすぐな朱き琴糸も裏切りに遭えば信頼の絲は断ちきられるものである。)
放情休恨無心友,養性空拋苦海波。
うすい思いやりの心に対して憾むことなんかもうやめていますし単なる友人としても、もうありえないのです。それは人の性、道を修養することであり、裏切りや強欲に苦しむことの人間世界から離れて修業することは確かに難しいものです。
6. ・放情 情を放棄する。人に対する思いやりの心を棄てること。うす情け。
7. ・休恨 憾むことを止めることにより、きれいな心を取り戻すこと。
8. ・無心友 心に思う友となるべきおとこはいらない。
9. ・養性 性、道の修養をすること。
10. ・空拋 俗世界から離れることがなかなか難しい。
11. ・苦海波 裏切りや強欲に苦しむこと
長者車音門外有,道家書卷枕前多。
社会的に、勉学にもたけておられるお方がこの道観を訪ねられてもこちらには入ってこられることはないのです。私の枕元には道教を修学するための書籍でいっぱいなのです。
12. ・長者 富貴の人、社会的に、勉学にもたけているひと。
13. ・車音 遠くに聞こえる道観に來る来観者の車の音。
14. ・門外有 富貴のものが道観の傍を通る。今の自分には全く関係ないことであるということを云う。
15. ・道家 道教を勉強、修養するもの。
16. ・書卷 道教に関する書籍。
17. ・枕前多 寝床枕元一派にに書籍にかこまれていて、他には誰も入ってこないこと。