詩の訳注解説をできるだけ物語のように解釈してゆく。中国詩を日本の詩に換えて解釈とする方法では誤訳されることになる。 そして、最終的には、時代背景、社会性、詩人のプロファイルなどを総合的に、それを日本人的な語訳解釈してゆく。 全体把握は同系のHPhttp://chubunkenkyu.byoubu.com/index.htmlを参照してもらいたい。
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九、045卷804_42 《送別 》 魚玄機
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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」。、現在、①李白集校注詩全詩、②昌黎先生集全40巻他全詩、③杜詩詳注、④花間集、⑤玉臺新詠、⑥薛濤詩 全訳注解説 |
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九、045卷804_42 《送別 》 魚玄機 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ10042
(どんな人にも別れはある)
長安の高殿には秦の弄玉と蕭史との故事のように幾度もかさねた男と女がまた約束を重ねている。そのように過ごしていても仙人になって昇天していくものでいつ川別離というものはあるものです。
いつものように寝ざめてみると雲の向こうに去って行ったなんて言うものではないでしょう。昨日の燭蝋の明かりが残り、別れのもう一杯ということはするもので、それをしないままに行くことは、野暮な蛾が野原に飛んでいくということなのです。
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魚玄機 全詩 訳注解説 |
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卷804_41 寄子安
醉別千卮不浣愁,離腸百結解無由。
蕙蘭銷歇歸春圃,楊柳東西絆客舟。
聚散已悲雲不定,恩情須學水長流。
有花時節知難遇,未肯厭厭醉玉樓。
卷804_42 送別
秦樓幾夜愜心期,不料仙郎有別離。
睡覺莫言雲去處,殘燈一盞野蛾飛。
卷804_43 迎李近仁員外
今日喜時聞喜鵲,昨宵燈下拜燈花。
焚香出戶迎潘嶽,不羨牽牛織女家。
卷804_44 送別
水柔逐器知難定,雲出無心肯再歸。
惆悵春風楚江暮,鴛鴦一隻失群飛。
卷804_45 左名場自澤州至京,使人傳語
閑居作賦幾年愁,王屋山前是舊遊。
詩詠東西千嶂亂,馬隨南北一泉流。
曾陪雨夜同歡席,別後花時獨上樓。
忽喜扣門傳語至,為憐鄰巷小房幽。
相如琴罷朱弦斷,雙燕巢分白露秋。
莫倦蓬門時一訪,每春忙在曲江頭。
卷804_46 和人次韻
喧喧朱紫雜人寰,獨自清吟日色間。
何事玉郎搜藻思,忽將瓊韻扣柴關。
白花發詠慚稱謝,僻巷深居謬學顏。
不用多情欲相見,松蘿高處是前山。
卷804_47 折楊柳
朝朝送別泣花鈿,折盡春風楊柳煙。
願得西山無樹木,免教人作淚懸懸。
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魚玄機 《送別》(秦樓幾夜愜心期) |
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訳注解説 |
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漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ10035 |
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卷804_42 【送別】魚玄機
送別
(どんな人にも別れはある)
秦樓幾夜愜心期,不料仙郎有別離。
長安の高殿には秦の弄玉と蕭史との故事のように幾度もかさねた男と女がまた約束を重ねている。そのように過ごしていても仙人になって昇天していくものでいつか別離というものはあるものです。
睡覺莫言雲去處,殘燈一盞野蛾飛。
いつものように寝ざめてみると雲の向こうに去って行ったなんて言うものではないでしょう。昨日の燭蝋の明かりが残り、別れのもう一杯ということはするもので、それをしないままに行くことは、野暮な蛾が野原に飛んでいくということなのです。
秦樓 幾夜か 愜心の期、料らざりき 仙郎 別離有らんとは。
睡覺して 言ふこと莫かれ 雲去りし處を、残燈 一盞【いっさん】 野蛾 飛ぶ。
『送別』 現代語訳と訳註
(本文)
秦樓幾夜愜心期,不料仙郎有別離。
睡覺莫言雲去處,殘燈一盞野蛾飛。
(下し文)
秦樓 幾夜か 愜心の期、料らざりき 仙郎 別離有らんとは。
睡覺して 言ふこと莫かれ 雲去りし處を、残燈 一盞【いっさん】 野蛾 飛ぶ。
(現代語訳)
(どんな人にも別れはある)
長安の高殿には秦の弄玉と蕭史との故事のように幾度もかさねた男と女がまた約束を重ねている。そのように過ごしていても仙人になって昇天していくものでいつ川別離というものはあるものです。
いつものように寝ざめてみると雲の向こうに去って行ったなんて言うものではないでしょう。昨日の燭蝋の明かりが残り、別れのもう一杯ということはするもので、それをしないままに行くことは、野暮な蛾が野原に飛んでいくということなのです。
(訳注)
送別
1. (どんな人にも別れはある)
2. 花街の女の別れを詠うもの。李白の『憶秦娥』の雰囲気にもとづき、李商隠『嫦娥』などと張り合う気持ちで作ったものであろう。この時代には長安の人々は詩人の句を吟じて別れたもので誰にでもあることを題材にしたものである。
李白 『憶秦娥』 |
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簫声咽 |
簫声咽(むせ)び |
秦娥夢断秦楼月 |
秦娥夢は断ゆ 秦楼の月 |
秦楼月 |
秦楼の月 |
年年柳色 |
年年の柳色 |
㶚陵傷別 |
㶚陵に別れを傷む |
楽遊原上清秋節 |
楽遊原上 清秋の節 |
咸陽古道音塵絶 |
咸陽の古道 音塵絶ゆ |
音塵絶 |
音塵絶ゆ |
西風残照 |
西風 残照 |
漢家陵闕 |
漢家の陵闕(りょうけつ) |
秦樓幾夜愜心期,不料仙郎有別離。
長安の高殿には秦の弄玉と蕭史との故事のように幾度もかさねた男と女がまた約束を重ねている。そのように過ごしていても仙人になって昇天していくものでいつ川別離というものはあるものです。
3. ・秦樓 秦の穆公のむすめの弄玉と蕭史との故事。蕭史は周の宣王の史官であったが、蕭の名手でもあった。秦の穆公がむすめの弄玉をこれにめあわせた。蕭史は弄玉に鳳の鳴く音を吹くことを教えたが、数年たつと、鳳がその昔にひかれてくるようになった。公は鳳台を築いてったが、後に蕭史は竜に乗り、弄玉は鳳に乗って天上にのぼっていったという伝説がある。
4. ・愜心 飽き足りる。満足する。こころよい。したがう。
睡覺莫言雲去處,殘燈一盞野蛾飛。
いつものように寝ざめてみると雲の向こうに去って行ったなんて言うものではないでしょう。昨日の燭蝋の明かりが残り、別れのもう一杯ということはするもので、それをしないままに行くことは、野暮な蛾が野原に飛んでいくということなのです。
5. ・仙郎 仙人の若者。ここは蒲史が雲に乗って天上に昇っていった。浮気心の男をいう。
6. ・一盞【いっさん】 1 一つのさかずき。2 1杯の酒や水。また、それを飲むこと。「―を傾ける」「―の水」