詩の訳注解説をできるだけ物語のように解釈してゆく。中国詩を日本の詩に換えて解釈とする方法では誤訳されることになる。 そして、最終的には、時代背景、社会性、詩人のプロファイルなどを総合的に、それを日本人的な語訳解釈してゆく。 全体把握は同系のHPhttp://chubunkenkyu.byoubu.com/index.htmlを参照してもらいたい。
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九、020卷804_19 《遊崇真觀南樓,》 魚玄機
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2017年12月29日 |
の紀頌之"6"つの校注Blog |
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10年のBLOGの集大成 |
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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」。、現在、①李白集校注詩全詩、②昌黎先生集全40巻他全詩、③杜詩詳注、④花間集、⑤玉臺新詠、⑥薛濤詩 全訳注解説 |
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九、020卷804_19 《遊崇真觀南樓,》 魚玄機 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9795
(長安の崇真觀という道教の寺院に遊びにゆき、南樓までゆくと、そこに新しく進士に及第した人たちが、名前を書きつけているのに目がとまった。そこでその時の感想を詠ったものである。)
見渡す彼方に雲の峯がみえますが、くっきりとした晴れた春の日が目にいっぱいに入り高楼の上で春を感じるのです。壁に達筆で書かれたお名前を一つ一つを指でさしてみているのです。そこには達筆で書かれた新しく及第した進士の人の名前なのです。
だけど私が女であるためどんなに上手に詩詞を作っても及第進士の方に加わることはできない、男に生れていればなあと思うのです。
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魚玄機 全詩 |
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卷804_16 次韻西鄰新居兼乞酒
次韻西鄰新居兼乞酒
一首詩來百度吟,新情字字又聲金。西看已有登垣意,遠望能無化石心。
河漢期賒空極目,瀟湘夢斷罷調琴。況逢寒節添鄉思,叔夜佳醪莫獨斟。
卷804_17 和友人次韻
和友人次韻
何事能銷旅館愁,紅箋開處見銀鉤。蓬山雨灑千峰小,嶰谷風吹萬葉秋。
字字朝看輕碧玉,篇篇夜誦在衾裯。欲將香匣收藏卻,且惜時吟在手頭。
卷804_18-1 和新及第悼亡詩二首 其一
和新及第悼亡詩二首 其一
仙籍人間不久留,片時已過十經秋。鴛鴦帳下香猶暖, 鸚鵡籠中語未休。
朝露綴花如臉恨,晚風欹柳似眉愁。彩雲一去無消息,潘嶽多情欲白頭。
卷804_18-2 和新及第悼亡詩二首 其二
和新及第悼亡詩二首其二
一枝月桂和煙秀,萬樹江桃帶雨紅。
且醉尊前休悵望,古來悲樂與今同。
卷804_19 遊崇真觀南樓,
遊崇真觀南樓,睹新及第題名處
雲峰滿目放春晴,歷歷銀鉤指下生。
自恨羅衣掩詩句,舉頭空羨榜中名。
卷804_20 愁思
愁思
落葉紛紛暮雨和,朱絲獨撫自清歌。放情休恨無心友,養性空拋苦海波。
長者車音門外有,道家書卷枕前多。布衣終作雲霄客,綠水青山時一過。
卷804_21 秋怨
秋怨
自嘆多情是足愁,況當風月滿庭秋。
洞房偏與更聲近,夜夜燈前欲白頭。
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魚玄機《遊崇真觀南樓,睹新及第題名》 |
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訳注解説 |
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漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9795 |
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卷804_19 【遊崇真觀南樓,睹新及第題名處】魚玄機
遊崇真觀南樓,睹新及第題名處
(長安の崇真觀という道教の寺院に遊びにゆき、南樓までゆくと、そこに新しく進士に及第した人たちが、名前を書きつけているのに目がとまった。そこでその時の感想を詠ったものである。)
雲峰滿目放春晴,歷歷銀鉤指下生。
見渡す彼方に雲の峯がみえますが、くっきりとした晴れた春の日が目にいっぱいに入り高楼の上で春を感じるのです。壁に達筆で書かれたお名前を一つ一つを指でさしてみているのです。そこには達筆で書かれた新しく及第した進士の人の名前なのです。
自恨羅衣掩詩句,舉頭空羨榜中名。
だけど私が女であるためどんなに上手に詩詞を作っても及第進士の方に加わることはできない、男に生れていればなあと思うのです。
崇眞観の南樓に遊び、新及第の題名のぐ處を観る
雲峯満目春晴を放つ、歴歴 銀鉤指下に生ず。
自ら恨む羅衣の詩句を掩ふを、頭を挙げて空しく羨む 榜中の名。
『遊崇真觀南樓,睹新及第題名處』 現代語訳と訳註
(本文)
遊崇真觀南樓,睹新及第題名處
雲峰滿目放春晴,歷歷銀鉤指下生。
自恨羅衣掩詩句,舉頭空羨榜中名。
(下し文)
崇眞観の南樓に遊び、新及第の題名のぐ處を観る
雲峯満目春晴を放つ、歴歴 銀鉤指下に生ず。
自ら恨む羅衣の詩句を掩ふを、頭を挙げて空しく羨む 榜中の名。
(現代語訳)
(長安の崇真觀という道教の寺院に遊びにゆき、南樓までゆくと、そこに新しく進士に及第した人たちが、名前を書きつけているのに目がとまった。そこでその時の感想を詠ったものである。)
見渡す彼方に雲の峯がみえますが、くっきりとした晴れた春の日が目にいっぱいに入り高楼の上で春を感じるのです。壁に達筆で書かれたお名前を一つ一つを指でさしてみているのです。そこには達筆で書かれた新しく及第した進士の人の名前なのです。
だけど私が女であるためどんなに上手に詩詞を作っても及第進士の方に加わることはできない、男に生れていればなあと思うのです。
(訳注)
遊崇真觀南樓,睹新及第題名處
1. (長安の崇真觀という道教の寺院に遊びにゆき、南樓までゆくと、そこに新しく進士に及第した人たちが、名前を書きつけているのに目がとまった。そこでその時の感想を詠ったものである。)
2. ・崇真觀 道教の寺院。長安城の東の城壁に近い新昌坊にあった。もと李斉の住宅のあとで、開元の初に建てられたもの。白居易もこの坊に住んでいたことがあり、「新昌書事四十韻」の詩に、「丹鳳樓は後に当り、青竜寺は前に在り」という句がある。「両棲」はこの丹鳳樓ではあるまいか。
3. ・題名 新しく進士の試験に及第した進士が、自分の名まえを書きつけるのは、ふつう慈恩寺の雁塔の下であったが、この日までに何らかの約束があって、及第後、名を題したのであろう。
雲峰滿目放春晴,歷歷銀鉤指下生。
見渡す彼方に雲の峯がみえますが、くっきりとした晴れた春の日が目にいっぱいに入り高楼の上で春を感じるのです。壁に達筆で書かれたお名前を一つ一つを指でさしてみているのです。そこには達筆で書かれた新しく及第した進士の人の名前なのです。
4. ・歷歷 分明のさま、また行列をなすさま。ここでは名前を書き連ねたもの。
5. ・銀鉤 1 銀の鉤(かぎ)。銀製の釣り針。また、銀製のすだれ かけ。 2 書の筆法の一。また、巧みな書の形容。 3 新月をたとえていう語。
自恨羅衣掩詩句,舉頭空羨榜中名。
だけど私が女であるためどんなに上手に詩詞を作っても及第進士の方に加わることはできない、男に生れていればなあと思うのです。
6. ・羅衣 うすものの新物。女の弐しい着物。
7. ・榜中名 榜は立札。進士試験の及第者の姓名の発表書。