忍者ブログ

中国文学 李白・杜甫・韓愈・李商隠と女性詩 研究

詩の訳注解説をできるだけ物語のように解釈してゆく。中国詩を日本の詩に換えて解釈とする方法では誤訳されることになる。 そして、最終的には、時代背景、社会性、詩人のプロファイルなどを総合的に、それを日本人的な語訳解釈してゆく。 全体把握は同系のHPhttp://chubunkenkyu.byoubu.com/index.htmlを参照してもらいたい。

八、2.84 薛濤 《酬文使君 》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9459

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

八、2.84 薛濤 《酬文使君 》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9459

八、2.84 薛濤 《酬文使君 》

 

 

20171111

の紀頌之"6"つの校注Blog

10年のBLOGの集大成

   李白総合案内

 

●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」。、現在、①李白集校注詩全詩、②昌黎先生集全40巻他全詩、③杜詩詳注、④花間集、⑤玉臺新詠、⑥薛濤詩 全訳注解説

Ⅰ李白詩(李白集校注)      LiveDoor

731年 s-73擬古,十二首之七(巻二四(二)一三七八) -#2漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9447

Ⅱ韓昌黎詩集・文集校注      LiveDoor

806年-175 先生-巻15-08上襄陽於相公書 -# 3 Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集9448

Ⅲ 杜詩詳注                  LiveDoor

767年-148 秋野五首其二(卷二〇(四)頁一七三二)注(1165) Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9407

杜甫詩 全詩 総合案内 

Ⅳブログ詩集漢・唐・宋詞  fc2Blog

花間集 訳注解説 (291)回目和凝巻六15小重山二首其二 》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9457 (11/11)

.唐五代詞詩・女性・玉臺新詠     Livedoor

玉-巻三-08 為顧先贈婦二首其一  #2(辭家遠行遊) 〔陸 機〕 Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠巻二ブログ 9451

Ⅵ唐代女性論ブログ唐代女性論

八、2.84 薛濤 《酬文使君》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9452

杜甫全詩案内

韓愈全詩案内

李白全集

李白詩のサイト

古詩源

花間集案内

漢詩・唐詩・宋詩研究

http://kanbunkenkyu.web.fc2.com/

八、2.84 薛濤 《酬文使君 》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9459

(文使君さまにこの詩をお贈りいたします)
延英殿で、唐朝廷の新任の御礼をもって拝謁されます。長官として五頭立ての馬で移動され、八街九陌におこる塵もはなやかに舞いあがっていることでしょう。
今日は、ここ四川成都のお邸での宴席で、晋の謝庭の故事のように、白雪をどんなふうに詠いあげるのか、巴蜀の田舎の歌なのか、それでもまた、誰もが一緒に歌えない宋玉の「陽春白雪」のような高尚な曲にはなっていないことでしょう。


 

 

 

薛濤詩 

 

 

79. 上王尚書

碧玉雙幢白玉郎,初辭天帝下扶桑。

手持云篆題新榜,十萬人家春日長。

 

80. 段相國游武擔寺病不能從題寄

消瘦翻堪見令公,落花無那恨東風。

儂心猶道青春在,羞看飛蓬石鏡中。 

 

81.  贈段校書

公子翩翩校書,玉弓金勒紫綃裾。

玄成莫便驕名譽,文采風流定不知。

 

82.  題武擔寺西臺

秋天如鏡空,樓閣盡玲瓏。

水暗餘霞外,山明落照中。

鳥行看漸遠,松韻聽難窮。

今日登臨意,多歡語笑同。

 

83.  和段相公登武擔寺西臺

開閣錦城中,餘閑訪梵宮。

九層連晝景,萬象寫秋空。

天半將身到,江長與海通。

提攜出塵土,曾是穆清風。

 

84.  酬文使君

延英曉拜漢恩新,五馬騰驤九陌塵。
今日謝庭飛白雪,巴歌不復舊陽春。

 

 

 薛濤 84《酬文使君》

 

 

訳注解説

 

 

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9459

 

 

八、2.84 薛濤 《酬文使君 》

 

 

酬文使君
(文使君さまにこの詩をお贈りいたします)
延英曉拜漢恩新,五馬騰驤九陌塵。
延英殿で、唐朝廷の新任の御礼をもって拝謁されます。長官として五頭立ての馬で移動され、八街九陌におこる塵もはなやかに舞いあがっていることでしょう。
今日謝庭飛白雪,巴歌不復舊陽春。
今日は、ここ四川成都のお邸での宴席で、晋の謝庭の故事のように、白雪をどんなふうに詠いあげるのか、巴蜀の田舎の歌なのか、それでもまた、誰もが一緒に歌えない宋玉の「陽春白雪」のような高尚な曲にはなっていないことでしょう。

 

文使君に酬ゆ
延英の曉拜 漢恩 新たなり,五馬 騰驤し 九陌の塵。
今日 謝庭 白雪を飛ばし,巴歌 復た舊陽の春ならず。

 

 

『酬文使君』 現代語訳と訳註
(
本文)
84.  酬文使君

延英曉拜漢恩新,五馬騰驤九陌塵。
今日謝庭飛白雪,巴歌不復舊陽春。

 

(下し文)
文使君に酬ゆ
延英の曉拜 漢恩 新たなり,五馬 騰驤し 九陌の塵。
今日 謝庭 白雪を飛ばし,巴歌 復た舊陽の春ならず。


(現代語訳)
(文使君さまにこの詩をお贈りいたします)
延英殿で、唐朝廷の新任の御礼をもって拝謁されます。長官として五頭立ての馬で移動され、八街九陌におこる塵もはなやかに舞いあがっていることでしょう。
今日は、ここ四川成都のお邸での宴席で、晋の謝庭の故事のように、白雪をどんなふうに詠いあげるのか、巴蜀の田舎の歌なのか、それでもまた、誰もが一緒に歌えない宋玉の「陽春白雪」のような高尚な曲にはなっていないことでしょう。


(訳注)
酬文使君
1.(文使君さまにこの詩をお贈りいたします)
2. 文使君が何人であるかあきらかでない。使君とあるから州の長官であるし、それが新しく出世して中央にゆくのに歸ったとおもわれることから、相当の地位にのぼった人物であろうが、「全唐詩」および「新唐書」ともに、女性は稀であるにもかかわらず、それらしい人物は見あたらない。


延英曉拜漢恩新,五馬騰驤九陌塵。
延英殿で、唐朝廷の新任の御礼をもって拝謁されます。長官として五頭立ての馬で移動され、八街九陌におこる塵もはなやかに舞いあがっていることでしょう。
3. ・延英 唐の長安の宮殿の名。百官はここで天子に拝謁する。(大明宮図参照d-6
4.
 ・曉拜 日が昇る前に参集整列し、天子への拝謁、そのほか天子の政治的仕事は、すべて早朝から行なわれた。
5.
 ・漢思 実は唐の天子の恩をいうのであるが、権威付け、漢からつながったという意味をもって唐に代えて詠ずる。
6.
 ・五馬 太守の乗車には、駟馬(四頭だて)のほかに驂(そえ馬)を加えて五頭の馬をつけた。
7.
 ・騰驤 騰も驤も、あがる意。馬が首をあげて勢いよく走ること。
8.
 ・九陌 陌はみち。九陌は、僕の首都長安城中にあった九つの大道。都城の大道凡そ九條あるをいふ、漢の長安城中八街九陌あること三輔黄圖に見ゆ。


今日謝庭飛白雪,巴歌不復舊陽春。
今日は、ここ四川成都のお邸での宴席で、晋の謝庭の故事のように、白雪をどんなふうに詠いあげるのか、巴蜀の田舎の歌なのか、それでもまた、誰もが一緒に歌えない宋玉の「陽春白雪」のような高尚な曲にはなっていないことでしょう。
9. ・謝庭 晋の謝奕の邸。謝奕のむすめを道韞といった。ある日、一族のものが集まっているところへ。雪が降ってきた。叔父の謝安が、「この雪をたとえてみたら?」というと、安の子は、「塩を空中に撒いたようです」といったが、道覇は、「風に吹かれて散る柳絮のようですわ」といったので、一座のものは、その詩的感覚に感心したという故事がある。なお次句の陽春・巴歌とも関聯して、この語は用いられている。
10.
 ・巴歌 いなか歌。下品な誰にでもわかる俗話。階に作者は自己の詩をけんそんしてこのように言っているのである。
11.
 ・舊陽春 前句の白雪とともに、古い歌曲の名で、宋玉の 「対楚王間」に、「その陽春白雪を為るや、国中属して和する者、数十人に過ぎず」の句があり、下里巴人すなわち田舎のくだらぬ俗話なら、すぐに数千人のいっしょにうたう者があらわれるが、陽春白雪のような高尚な曲になると、ほとんど合唱する者がなくなるという話から、陽春白雪は、高尚な曲をいう。

拍手[0回]

PR

コメント

プロフィール

HN:
漢文委員会 紀 頌之(きのあきゆき))
年齢:
77
性別:
男性
誕生日:
1946/09/10
職業:
文学者
趣味:
中国文学
自己紹介:
漢詩から唐・宋詩まで基本となる詩人・詩集を各全詩訳注解説してゆく、その中で、これまで他ブログに、掲載した女性の詩を、手を加えて、整理して掲載してゆく。
これまで日本では紹介されていないもの、誤訳の多かった詩などを、時代の背景、出自、その他関連するものなどから正しい解釈を進めてゆく。
毎日、20000文字掲載しているので、また、大病後で、ブログコミュニケーションが直ちに取ることができないけれど、精一杯努力してお返事いたします。

P R