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中国文学 李白・杜甫・韓愈・李商隠と女性詩 研究

詩の訳注解説をできるだけ物語のように解釈してゆく。中国詩を日本の詩に換えて解釈とする方法では誤訳されることになる。 そして、最終的には、時代背景、社会性、詩人のプロファイルなどを総合的に、それを日本人的な語訳解釈してゆく。 全体把握は同系のHPhttp://chubunkenkyu.byoubu.com/index.htmlを参照してもらいたい。

八、2.21 薛濤 《憶荔枝 》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ8950

八、2.21 薛濤 《憶荔枝 》

 

2017823

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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、現在、李白詩全詩 訳注

Ⅰ李白詩

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745-030-#7巻166-13 鳴皋歌送岑徵君(卷七(一)五○六)Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai頌之 李白詩集8945

 

 

 

 

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八、2.21 薛濤 《憶荔枝 》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ8950

(昔は遠く運ばれてきていた荔枝のことを考える。)
昔から聞いているが、荔枝の原産地は、五嶺山脈のむこうの象郡であると、ずっと中国の南方の荒れ果て未開の地である。かつてそれを食べたことがあるが、その赤い実のゆたかな肌あいは、忘れようとして忘れることができない。近ごろ聞くところによると、わが四川省の青衣江のほとりでも、それを産するようになり、南方の味が、楚水を通じて、この地方にも移されてきたが、しかし、その実のふくんでいる水分は、あの原産地の産品とくらべると、雲泥の相違だが、だがまあ、それでもみごとな原産地物の味を、思い出させてくれるぐらいの味はもっている。

 

 

 

 

薛濤詩 21 《憶

 

 

憶荔枝
(昔は遠く運ばれてきていた荔枝のことを考える。)
傳聞象郡隔南荒,絳實丰肌不可忘。
昔から聞いているが、荔枝の原産地は、五嶺山脈のむこうの象郡であると、ずっと中国の南方の荒れ果て未開の地である。かつてそれを食べたことがあるが、その赤い実のゆたかな肌あいは、忘れようとして忘れることができない。
近有青衣連楚水,素漿還得類瓊漿。

近ごろ聞くところによると、わが四川省の青衣江のほとりでも、それを産するようになり、南方の味が、楚水を通じて、この地方にも移されてきたが、しかし、その実のふくんでいる水分は、あの原産地の産品とくらべると、雲泥の相違だが、だがまあ、それでもみごとな原産地物の味を、思い出させてくれるぐらいの味はもっている。


(荔枝【れいし】を憶)
傳聞するは 象郡 南荒に隔つと,絳實【こうじつ】丰肌【ほうき】忘る可からず。
近ごろ青衣の楚水に連なる有り,素漿 還た瓊漿に類するを得ん。

『憶荔枝』 現代語訳と訳註
(
本文)

憶荔枝

傳聞象郡隔南荒,絳實丰肌不可忘。
近有青衣連楚水,素漿還得類瓊漿。

 

(下し文)

(荔枝【れいし】を憶)
傳聞するは 象郡 南荒に隔つと,絳實【こうじつ】丰肌【ほうき】忘る可からず。
近ごろ青衣の楚水に連なる有り,素漿 還た瓊漿に類するを得ん。


(現代語訳)
(昔は遠く運ばれてきていた荔枝のことを考える。)
昔から聞いているが、荔枝の原産地は、五嶺山脈のむこうの象郡であると、ずっと中国の南方の荒れ果て未開の地である。かつてそれを食べたことがあるが、その赤い実のゆたかな肌あいは、忘れようとして忘れることができない。
近ごろ聞くところによると、わが四川省の青衣江のほとりでも、それを産するようになり、南方の味が、楚水を通じて、この地方にも移されてきたが、しかし、その実のふくんでいる水分は、あの原産地の産品とくらべると、雲泥の相違だが、だがまあ、それでもみごとな原産地物の味を、思い出させてくれるぐらいの味はもっている。

(訳注)
憶荔枝

1.(昔は遠く運ばれてきていた荔枝のことを考える。)
2. ライチ(広東語 lai6ji1)はムクロジ科の常緑高木の果樹。 レイシ(荔枝、茘枝、学名:Litchi chinensis)とも呼ばれる。11種。 中国の嶺南地方原産で、熱帯・亜熱帯地方で栽培される。中国語ではリーチー(拼音: Lizhī 、)で、属名もこれに由来する。「ライチ(ー)」は、広東語での茘枝の読みを片仮名表記したものである。英語のlycheeは、広東語風にライチーとも、北京語風にリーチーとも発音する。

杜甫《病橘》五言古詩 成都(5)浣花渓の草堂(-(25-1))
群橘少生意,雖多亦奚為?惜哉結實小,酸澀如棠梨。
剖之盡蠹蟲,采掇爽所宜。紛然不適口,豈只存其皮。

蕭蕭半死葉,未忍別故枝。玄冬霜雪積,況乃回風吹。』
嘗聞蓬萊殿,羅列瀟湘姿。此物
不稔,玉食失光輝。

寇盜尚憑陵,當君減膳時。汝病是天意,吾恐罪有司。
憶昔南海使,奔騰獻荔枝。百馬死山谷,到今耆舊悲。』
病橘 五言古詩 成都5-(25-1) 杜甫 <474-#1  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2340 

 

解悶,十二首之九

悶えを解くためこの詩を作る。其の九:玄宗妃の楊貴妃が好んで食した茘枝について、その今昔の感を述べたもの。)

先帝貴妃今寂寞,荔枝還復入長安。

先帝である玄宗も楊貴妃も、いまは、おかくれになってさびしいかぎりであるが、茘枝はいまでも、やはり、また、長安へ入ってゆく。

炎方每續朱櫻獻,玉座應悲白露團。

桜の実が宗廟へ進められる後を継いで、今もいつでも暑い地方から茘枝が貢献されるのであるが、今のわが君は、白露の丸、丸と結ぶ季節にお遭いになって、玉座において、この茘枝について先代の過去を思いになって、お悲しみになられることであろう。(解悶,十二首の九)

先帝 貴妃 今 寂寞,枝 還た復た長安に入る。

炎方 每に朱櫻に續きて獻ず,玉座 應に悲むなるべし白露の團かなるに。

767年-121七絶 解悶十二首其九(卷一七(四)頁一五一六)七絶 杜詩詳注( Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8857

 

解悶,十二首之十

悶えを解くためこの詩を作る。其の十:玄宗妃の楊貴妃が好んで食した茘枝について、産地で食べたことがあるが、その味といろは長安に贈られたものは産地のものとは味も色艶も違ったものでしかない。)

憶過瀘戎摘荔枝,青峰隱映石逶迤。

自分はかねて蜀中転々としたとき、瀘州、戎州を通り、茘枝を摘んで食べた、あそこでは青いカエデがうつろい石の小路がうねりくねって続いてた。

京中舊見無顏色,紅顆酸甜只自知。

この茘枝を京華へ持って行っても都で見ては何の色艶もないであろう、この美しい紅い果実の酸いとあまいとは食べた自分は知っているが、ちょうあんのひとたちは、産地で食べたものでないからわからないのである。

(解悶,十二首の十)

憶う過瀘戎をぎて枝をみ摘しことを,青峰 隱映して石逶たり。

京中 舊し見るなるべし顏色無きを,紅顆の酸甜 只だ自ら知る。

767年-122七絶 解悶十二首其一○(卷一七(四)頁一五一七)七絶 杜詩詳注( Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8863

767-123七絶 解悶十二首 其一一(卷一七(四)頁一五一八)七絶 杜詩詳注( Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ886


傳聞象郡隔南荒,絳實丰肌不可忘。
昔から聞いているが、荔枝の原産地は、五嶺山脈のむこうの象郡であると、ずっと中国の南方の荒れ果て未開の地である。かつてそれを食べたことがあるが、その赤い実のゆたかな肌あいは、忘れようとして忘れることができない。
3.・象郡 今の広東省の南方から広西省の歪、安南に至る地域。
4.
・南荒(なんこう) 中国の南方の地域。荒はアレチであり、また中国の外周の地。
5.
・絳實(こうじつ) 赤い実。赤く熟した荔枝の実。
6.
・丰肌 殻の中の実の乳白色のゆたかな肌。


近有青衣連楚水,素漿還得類瓊漿。
近ごろ聞くところによると、わが四川省の青衣江のほとりでも、それを産するようになり、南方の味が、楚水を通じて、この地方にも移されてきたが、しかし、その実のふくんでいる水分は、あの原産地の産品とくらべると、雲泥の相違だが、だがまあ、それでもみごとな原産地物の味を、思い出させてくれるぐらいの味はもっている。
7.・青衣 靑衣水という河の名。四川省の楽山県で長江に注ぐ河。この附近にも誘枝を産するようになった。(下の地図B-2,B-3の広範囲の一帯)
8.
・楚水 湘水のこと。この川をさかのぼり永州、桂州が運河により繋がっていて、嶺南地方象郡と川でつながって居ることを云う。杜甫の「岳陽楼」の詩に、「呉楚東南に折け」とあるが、その楚地方の河。広東広西方面へつづく河がみえる。
9.
・素漿 ふつうの水。四川産の荔枝がふくんでいる水分。
10.
・瓊漿 瓊は美玉。りつはな珍重すべきもの。南方産の荔枝がふくんでいる水分を四川産のものにくらべて、瓊玉のようだといったわけ.


・荔枝 中国南方の塵。果実は食用となる。揚貴妃がこのんで、はや馬で取り寄せたことがある。易支・離枝・丹歳ともいう。珍奇な果実である。後に四川省の楽山県の辺りにも産するようになったが、味は劣るということのようだ。

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プロフィール

HN:
漢文委員会 紀 頌之(きのあきゆき))
年齢:
71
性別:
男性
誕生日:
1946/09/10
職業:
文学者
趣味:
中国文学
自己紹介:
漢詩から唐・宋詩まで基本となる詩人・詩集を各全詩訳注解説してゆく、その中で、これまで他ブログに、掲載した女性の詩を、手を加えて、整理して掲載してゆく。
これまで日本では紹介されていないもの、誤訳の多かった詩などを、時代の背景、出自、その他関連するものなどから正しい解釈を進めてゆく。
毎日、20000文字掲載しているので、また、大病後で、ブログコミュニケーションが直ちに取ることができないけれど、精一杯努力してお返事いたします。

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