詩の訳注解説をできるだけ物語のように解釈してゆく。中国詩を日本の詩に換えて解釈とする方法では誤訳されることになる。 そして、最終的には、時代背景、社会性、詩人のプロファイルなどを総合的に、それを日本人的な語訳解釈してゆく。 全体把握は同系のHPhttp://chubunkenkyu.byoubu.com/index.htmlを参照してもらいたい。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
八、2.85 薛濤 《酬李校書 》
|
|||||
2017年11月12日 |
の紀頌之"6"つの校注Blog |
||||
10年のBLOGの集大成 |
|
||||
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」。、現在、①李白集校注詩全詩、②昌黎先生集全40巻他全詩、③杜詩詳注、④花間集、⑤玉臺新詠、⑥薛濤詩 全訳注解説 |
|||||
Ⅰ李白詩(李白集校注) LiveDoor |
731年 s-73擬古,十二首之七(巻二四(二)一三七八) -#2漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9447 |
||||
Ⅱ韓昌黎詩集・文集校注 LiveDoor |
806年-176 先生-巻15-08上襄陽於相公書 -# 4 Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集9455 |
||||
Ⅲ 杜詩詳注 LiveDoor |
767年-148 秋野五首其二(卷二〇(四)頁一七三二)注(1165) Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9407 |
||||
Ⅳブログ詩集漢・唐・宋詞 fc2Blog |
花間集 訳注解説 (292)回目和凝巻六16臨江仙二首其一 》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9464 (11/12) |
||||
Ⅴ.唐五代詞詩・女性・玉臺新詠 Livedoor |
玉-巻三-08 為顧彥先贈婦二首其一 #2(辭家遠行遊) 〔陸 機〕 Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠巻二ブログ 9451 |
||||
Ⅵ唐代女性論ブログ唐代女性論 |
|||||
八、2.85 薛濤 《酬李校書 》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9466
(李校書さまから贈られた詩にお返しの詩を作りました。)
すはらしい才をおもちで、現象の世界を越えて、高遠な道の世界にまで達していらっしゃるし、人柄も、それにふさわしく高尚なお方なのです。しかも学問の点においては、幕府・役所でもひときわぬきんでているといううわさは、誰の耳にもよくはいっているのです。
さて、あなたさまもご自分のこと振り返ってみて、賓客を支えるには、これからはいろんな病気が心配でなりません、あの青室の雲の上を群をぬいて飛んでいる鳥を仰ぎ見るように、ご出世になったあなたさまを仰ぎみることでございましょう。
|
|
|
薛濤詩 |
||
|
79. 上王尚書
碧玉雙幢白玉郎,初辭天帝下扶桑。
手持云篆題新榜,十萬人家春日長。
80. 段相國游武擔寺病不能從題寄
消瘦翻堪見令公,落花無那恨東風。
儂心猶道青春在,羞看飛蓬石鏡中。
81. 贈段校書
公子翩翩說校書,玉弓金勒紫綃裾。
玄成莫便驕名譽,文采風流定不知。
82. 題武擔寺西臺
秋天如鏡空,樓閣盡玲瓏。
水暗餘霞外,山明落照中。
鳥行看漸遠,松韻聽難窮。
今日登臨意,多歡語笑同。
83. 和段相公登武擔寺西臺
開閣錦城中,餘閑訪梵宮。
九層連晝景,萬象寫秋空。
天半將身到,江長與海通。
提攜出塵土,曾是穆清風。
84. 酬李校書
才游象外身雖遠,學茂區中事易聞。
自顧漳濱多病後,空瞻逸翮舞青云。
|
||
|
薛濤 83 《和段相公登武擔寺西臺》 |
|
|
訳注解説 |
|
|
漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9452 |
|
|
酬李校書
(李校書さまから贈られた詩にお返しの詩を作りました。)
才游象外身雖遠,學茂區中事易聞。
すはらしい才をおもちで、現象の世界を越えて、高遠な道の世界にまで達していらっしゃるし、人柄も、それにふさわしく高尚なお方なのです。しかも学問の点においては、幕府・役所でもひときわぬきんでているといううわさは、誰の耳にもよくはいっているのです。
自顧漳濱多病後,空瞻逸翮舞青云。
さて、あなたさまもご自分のこと振り返ってみて、賓客を支えるには、これからはいろんな病気が心配でなりません、あの青室の雲の上を群をぬいて飛んでいる鳥を仰ぎ見るように、ご出世になったあなたさまを仰ぎみることでございましょう。
李校書に酬ゆ
才は象外に游び 身は雖【こ】れ遠く,學は區中に茂【ひい】いで 事 聞し易し。
自ら顧うに 漳濱【しょうひん】多病の後,空しく逸翮【いつかく】青云に舞うを瞻ん。
『酬李校書』 現代語訳と訳註
(本文)
酬李校書
才游象外身雖遠,學茂區中事易聞。
自顧漳濱多病後,空瞻逸翮舞青云。
(下し文)
李校書に酬ゆ
才は象外に游び 身は雖【こ】れ遠く,學は區中に茂【ひい】いで 事 聞し易し。
自ら顧うに 漳濱【しょうひん】多病の後,空しく逸翮【いつかく】青云に舞うを瞻ん。
(現代語訳)
(李校書さまから贈られた詩にお返しの詩を作りました。)
すはらしい才をおもちで、現象の世界を越えて、高遠な道の世界にまで達していらっしゃるし、人柄も、それにふさわしく高尚なお方なのです。しかも学問の点においては、幕府・役所でもひときわぬきんでているといううわさは、誰の耳にもよくはいっているのです。
さて、あなたさまもご自分のこと振り返ってみて、賓客を支えるには、これからはいろんな病気が心配でなりません、あの青室の雲の上を群をぬいて飛んでいる鳥を仰ぎ見るように、ご出世になったあなたさまを仰ぎみることでございましょう。
(訳注)
酬李校書
1. (李校書さまから贈られた詩にお返しの詩を作りました。)
2. この相手の李校書といぅのは、誰であろうか。確認のない人物を、よい加減にあてはめることは、できないということになっている。
3. ・酬 贈られた詩に対する返し。
4. ・李校書 校書は書記官。『贈段校書』(70)には段校書。『贈韋校書』(50)には韋校書の名が見える。『和李書記席上見贈』(77)
才游象外身雖遠,學茂區中事易聞。
すはらしい才をおもちで、現象の世界を越えて、高遠な道の世界にまで達していらっしゃるし、人柄も、それにふさわしく高尚なお方なのです。しかも学問の点においては、幕府・役所でもひときわぬきんでているといううわさは、誰の耳にもよくはいっているのです。
5. ・遊象外(しょうがいにあそぶ) 形のある世界の外にあそぶ。高尚なこと。
6. ・雖遠 雖は此におなじ。遠は高尚なこと。
7. ・茂 秀で・すぐれていること。
8. ・区中 区はある限定された地域。ここでは地方をいう。