詩の訳注解説をできるだけ物語のように解釈してゆく。中国詩を日本の詩に換えて解釈とする方法では誤訳されることになる。 そして、最終的には、時代背景、社会性、詩人のプロファイルなどを総合的に、それを日本人的な語訳解釈してゆく。 全体把握は同系のHPhttp://chubunkenkyu.byoubu.com/index.htmlを参照してもらいたい。
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八、67.1 武元衝 薛濤 《武元衝 贈歌人 》
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2017年10月24日 |
の紀頌之"6"つの校注Blog |
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10年のBLOGの集大成 |
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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」。、現在、①李白集校注詩全詩、②昌黎先生集全40巻他全詩、③杜詩詳注、④花間集、⑤玉臺新詠、⑥薛濤詩 全訳注解説 |
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八、67.1 武元衝 薛濤 《武元衝 贈歌人 》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9340
(歌人にこの詩を贈る。)
春を告げる鶯が林の枝にとまって一声を挙げる四つの季節の春が来る。その人はセミの羽根のように薄い薄絹の着物をきて、真珠の様なひとなのだ.
重ねて国守の所を訪れ、歌人の詠う詩に合わせて踊る者たちの所を訪ねる。清々しい詩が湧水のように詠われ、長く吟じられ、そこには緑の眉の歌人が頻りに登場する。
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薛濤関連詩 |
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武元衝 《贈歌人》
林鶯一哢四時春、蟬翼羅衣白玉人。
曾逐使君歌舞地、淸泉長咽翠眉頻。
武元衛は、彼女が成都で仕えた十一人の節度使のうちの一人。元和二年、彼女の四十六歳の年に、武元衛は宰相を兼務したまま剣南西川節度使となって赴任してきた。その着任と同時に献じた詩が、「嘉陵驛の詩に續けて、武相國に獻ず」(6 1)で、この詩はその翌年の春の作である。武元衡は、元和八年二月、成都を出塗して、宰相として都にもどっている。薛濤は、四十歳から四十七歳までの八年、營妓として武元衝に仕えた。
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薛濤関連詩 武元衝《贈歌人》 |
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訳注解説 |
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漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9340 |
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武元衝 贈歌人
(歌人にこの詩を贈る。)
林鶯一哢四時春、蟬翼羅衣白玉人。
春を告げる鶯が林の枝にとまって一声を挙げる四つの季節の春が来る。その人はセミの羽根のように薄い薄絹の着物をきて、真珠の様なひとなのだ.
曾逐使君歌舞地、淸泉長咽翠眉頻。
重ねて国守の所を訪れ、歌人の詠う詩に合わせて踊る者たちの所を訪ねる。清々しい詩が湧水のように詠われ、長く吟じられ、そこには緑の眉の歌人が頻りに登場する。
(歌人に贈る)
林鶯【りんおう】一たび哢す四時【しいじ】の春、蟬翼【せんよく】羅衣【らい】白玉の人。
曾ねて使君 歌舞の地を逐う、淸泉 長咽【ちょうえつ】翠眉【すいび】頻す。
『贈歌人』 現代語訳と訳註
(本文)
武元衝 《贈歌人》
林鶯一哢四時春、蟬翼羅衣白玉人。
曾逐使君歌舞地、淸泉長咽翠眉頻。
(下し文)
(歌人に贈る)
林鶯【りんおう】一たび哢す四時【しいじ】の春、蟬翼【せんよく】羅衣【らい】白玉の人。
曾ねて使君 歌舞の地を逐う、淸泉 長咽【ちょうえつ】翠眉【すいび】頻す。
(現代語訳)
(歌人にこの詩を贈る。)
春を告げる鶯が林の枝にとまって一声を挙げる四つの季節の春が来る。その人はセミの羽根のように薄い薄絹の着物をきて、真珠の様なひとなのだ.
重ねて国守の所を訪れ、歌人の詠う詩に合わせて踊る者たちの所を訪ねる。清々しい詩が湧水のように詠われ、長く吟じられ、そこには緑の眉の歌人が頻りに登場する。
(訳注)
贈歌人
1. (歌人にこの詩を贈る。)
2. 歌人は薛濤のことであるが、詩の内容その他から判断されるもので、言葉の上では、鶯という表現もあり、芸妓の女性の中で歌を詠む人となっている。
林鶯一哢四時春、蟬翼羅衣白玉人。
春を告げる鶯が林の枝にとまって一声を挙げる四つの季節の春が来る。その人はセミの羽根のように薄い薄絹の着物をきて、真珠の様なひとなのだ.
3. ・羅衣 薄絹(うすぎぬ)で仕立てた着物。
4. ・白玉 1 白色の玉。特に真珠をいう。 2 白玉粉を水でこね、小さく丸めてゆでた白い団子。冷やして砂糖をかけたり、冷たい砂糖水に入れたりして食べる。《季 夏》3 「白玉椿(しらたまつばき)」
5. ・蟬翼 セミの羽根のように薄い.薄如蝉翼((成語))=
曾逐使君歌舞地、淸泉長咽翠眉頻。
重ねて国守の所を訪れ、歌人の詠う詩に合わせて踊る者たちの所を訪ねる。清々しい詩が湧水のように詠われ、長く吟じられ、そこには緑の眉の歌人が頻りに登場する。
6. ・使君 1 国守の唐名。 2 古く中国で、刺史の敬称。 3 中国で、天子の命を受けて国外または地方に派遣された使者の敬称。勅使。
7. ・清泉 きれいな泉。きれいなわき水。ここでは歌人の詠う詩が清々しい泉のように湧き出ることを云う。
8. 武元衡については紀頌之の別のブログにも同時期の詩人韓愈の詩がある。
韓愈 『和武相公早春聞鶯』
早晚飛來入錦城,誰人教解百般鳴。
春風紅樹驚眠處,似妒歌童作豔聲。
和武相公早春聞鶯 韓愈(韓退之) <141-#1>Ⅱ中唐詩702 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ2494
韓愈『奉和武相公鎮蜀時,詠使宅韋太尉所養孔雀』
穆穆鸞鳳友,何年來止茲。
飄零失故態,隔絕抱長思。
翠角高獨聳,金華煥相差。
坐蒙恩顧重,畢命守階墀。
奉和武相公鎮蜀時,詠使宅韋太尉所養孔雀 韓愈(韓退之) <143>Ⅱ中唐詩706 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ2514