詩の訳注解説をできるだけ物語のように解釈してゆく。中国詩を日本の詩に換えて解釈とする方法では誤訳されることになる。 そして、最終的には、時代背景、社会性、詩人のプロファイルなどを総合的に、それを日本人的な語訳解釈してゆく。 全体把握は同系のHPhttp://chubunkenkyu.byoubu.com/index.htmlを参照してもらいたい。
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八、2.39 薛濤 《罰赴邊上韋相公二首 其二 》
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2017年9月13日 |
の紀頌之"6"つの校注Blog |
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10年のBLOGの集大成 |
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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」。、現在、①李白集校注詩全詩、②昌黎先生集全40巻他全詩、③杜詩詳注、④花間集、⑤玉臺新詠、⑥薛濤詩 全訳注解説 |
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八、2.39 薛濤 《罰赴邊上韋相公二首 其二 》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9116
(収賄のことを譴責されて国境の都護府慰問から松州慰問へ赴いているところ、韋皐節度使に上奏いたします。その二)
しっかりと馬のたづなをにぎりしめ、嶺を超える辺りでは、その手はこおりそうで、寒いうえに、寒く、氷りつきそうな寒さです、それに微風であっても、その粉ぬか雨が頬をうつ、冷たく、それが身体の芯そこをおらせてしまいそうです。
こんなに地獄のような寒さにつくづくと思うのですが、かりにもし、お許しが出て、故郷のわが家へ無事歸ることができたとしましたら、山水をえがいた屏風は、きっといつまでたっても、見るのもいや、というものです。
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唐・官妓 薛 濤 詩 |
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38 罰赴邊上韋相公二首 其一
螢在荒蕪月在天,螢飛豈到月輪邊。
重光萬里應相照,目斷云霄信不傳。
39罰赴邊上韋相公二首 其二
按轡嶺頭寒復寒,微風細雨徹心肝。
但得放兒歸舍去,山水屏風永不看。
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薛濤詩 38 《罰赴邊上韋相公二首 其二》 |
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罰赴邊上韋相公二首 其一
(収賄のことを譴責されて国境の都護府慰問から松州慰問へ赴いているところ、韋皐節度使に上奏いたします。その一)
螢在荒蕪月在天,螢飛豈到月輪邊。
収賄のことで罰をうけて、そのつぐないに、西北の荒れ果てた国境地方へ、守備兵の慰問途中の月が天高く上がった夜、宿舎の庭さきの荒れはてた草むらに、螢が飛びあがって光っているが、とてもあの高い室の月の側まではゆけないでしょう。
重光萬里應相照,目斷云霄信不傳。
その月の明るい光は、どんなに遠いところへでも、万遍なく届いている、ただ大空をあの雲のように、仰ぎ見るだけで、心に思うまことは、上書した文には同じだけ、届かないのです。
(罰せられて邊に赴き、韋相公に上る 二首その一)
蛍は 荒蕪に在り 月は 天に在り、螢飛ぶも 豈に月輪の邊に到らんや。
重光は萬里なるも 應に相い照らすべし、目は雲霄に断たれて 信 傳はらず。
罰赴邊上韋相公二首 其二
(収賄のことを譴責されて国境の都護府慰問から松州慰問へ赴いているところ、韋皐節度使に上奏いたします。その二)
按轡嶺頭寒復寒,微風細雨徹心肝。
しっかりと馬のたづなをにぎりしめ、嶺を超える辺りでは、その手はこおりそうで、寒いうえに、寒く、氷りつきそうな寒さです、それに微風であっても、その粉ぬか雨が頬をうつ、冷たく、それが身体の芯そこをおらせてしまいそうです。
但得放兒歸舍去,山水屏風永不看。
こんなに地獄のような寒さにつくづくと思うのですが、かりにもし、お許しが出て、故郷のわが家へ無事歸ることができたとしましたら、山水をえがいた屏風は、きっといつまでたっても、見るのもいや、というものです。
(罰せられ邊に赴むく韋相公に上る二首 其の二)
轡を嶺頭に按ゆれば 寒復た寒、微風 細雨 心肝に徹る。
但し 兄を放して令に歸り去るを得しむとも、山水の屏風は 永く看じ。
『罰赴邊上韋相公二首 其二』 現代語訳と訳註
(本文)
按轡嶺頭寒復寒,微風細雨徹心肝。
但得放兒歸舍去,山水屏風永不看。
(下し文)
(罰せられ邊に赴むく韋相公に上る二首 其の二)
轡を嶺頭に按ゆれば 寒復た寒、微風 細雨 心肝に徹る。
但し 兄を放して令に歸り去るを得しむとも、山水の屏風は 永く看じ。
(現代語訳)
(収賄のことを譴責されて国境の都護府慰問から松州慰問へ赴いているところ、韋皐節度使に上奏いたします。その二)
しっかりと馬のたづなをにぎりしめ、嶺を超える辺りでは、その手はこおりそうで、寒いうえに、寒く、氷りつきそうな寒さです、それに微風であっても、その粉ぬか雨が頬をうつ、冷たく、それが身体の芯そこをおらせてしまいそうです。
こんなに地獄のような寒さにつくづくと思うのですが、かりにもし、お許しが出て、故郷のわが家へ無事歸ることができたとしましたら、山水をえがいた屏風は、きっといつまでたっても、見るのもいや、というものです。
(訳注)
罰赴邊上韋相公二首 其二
9.(収賄のことを譴責されて国境の都護府慰問から松州慰問へ赴いているところ、韋皐節度使に上奏いたします。その二)
按轡嶺頭寒復寒,微風細雨徹心肝。
しっかりと馬のたづなをにぎりしめ、嶺を超える辺りでは、その手はこおりそうで、寒いうえに、寒く、氷りつきそうな寒さです、それに微風であっても、その粉ぬか雨が頬をうつ、冷たく、それが身体の芯そこをおらせてしまいそうです。
10.・按轡嶺頭 際しい峠越えのようす、馬のたづなをおさえけわしい山道をのぼる。馬が谷底へ足を踏みすべらして落ちたりしないように、たづなを引き締めること。あるいは、この旅の途中に、そうした意味から名付けられた。詩人は按轡嶺という、固有名詞があったかのように使うことで後世に伝わるものである。
11.・心肝 心臓と肝臓。身体の芯のこと。