詩の訳注解説をできるだけ物語のように解釈してゆく。中国詩を日本の詩に換えて解釈とする方法では誤訳されることになる。 そして、最終的には、時代背景、社会性、詩人のプロファイルなどを総合的に、それを日本人的な語訳解釈してゆく。 全体把握は同系のHPhttp://chubunkenkyu.byoubu.com/index.htmlを参照してもらいたい。
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卷804_24 《題任處士創資福寺》 魚玄機
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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」。、現在、①李白集校注詩全詩、②昌黎先生集全40巻他全詩、③杜詩詳注、④花間集、⑤玉臺新詠、⑥薛濤詩 全訳注解説 |
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九、026卷804_24 《題任處士創資福寺》 魚玄機 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9867
(世にかくれた彿教信者の任處士というお方が、ここにすはらしい寺の資福寺を創建されたので題します)
世俗を離れたお方がこのように凡俗でない場所とお寺を開山された。見物の御客や旅人も旅の皇帝を変えてでもここを見るために留まっている。
まっ白く塗りたての壁に、詩を題している者がある。しかしまだ寺院全体の正式名称もきまっていないといとのことのよう。
池にしようと掘ってみたら自然に水が頂き出たというし、小路を開いてみたら、すぐ草が生い茂ってくるという。
高さが百尺もある金輸のある塔があり、渭水に面して目を見張るようにはっきりとそびえている。
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魚玄機 全詩 |
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全唐詩 詩題
卷804_21 《秋怨
秋怨
自嘆多情是足愁,況當風月滿庭秋。
洞房偏與更聲近,夜夜燈前欲白頭。
卷804_22-1 《江行 二首 其一》
其一
大江橫抱武昌斜,鸚鵡洲前戶萬家。
畫舸春眠朝未足,夢為蝴蝶也尋花。
卷804_22-2 《江行 二首 其二
其二
煙花已入鸕鶿港,畫舸猶沿鸚鵡洲。
醉臥醒吟都不覺,今朝驚在漢江頭。
卷804_23 《聞李端公垂釣回寄贈
聞李端公垂釣回寄贈
無限荷香染暑衣,阮郎何處弄船歸。
自慚不及鴛鴦侶,猶得雙雙近釣磯。
卷804_24 《題任處士創資福寺
題任處士創資福寺
幽人創奇境,遊客駐行程。
粉壁空留字,蓮宮未有名。
鑿池泉自出,開徑草重生。
百尺金輪閣,當川豁眼明。
卷804_25 《題隱霧亭
題隱霧亭
春花秋月入詩篇,白日清宵是散仙。
空卷珠簾不曾下,長移一榻對山眠。
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魚玄機 《題任處士創資福寺》 |
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訳注解説 |
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漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9867 |
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卷804_24 【題任處士創資福寺】魚玄機
題任處士創資福寺
(世にかくれた彿教信者の任處士というお方が、ここにすはらしい寺の資福寺を創建されたので題します)
幽人創奇境,遊客駐行程。
世俗を離れたお方がこのように凡俗でない場所とお寺を開山された。見物の御客や旅人も旅の皇帝を変えてでもここを見るために留まっている。
粉壁空留字,蓮宮未有名。
まっ白く塗りたての壁に、詩を題している者がある。しかしまだ寺院全体の正式名称もきまっていないといとのことのよう。
鑿池泉自出,開徑草重生。
池にしようと掘ってみたら自然に水が頂き出たというし、小路を開いてみたら、すぐ草が生い茂ってくるという。
百尺金輪閣,當川豁眼明。
高さが百尺もある金輸のある塔があり、渭水に面して目を見張るようにはっきりとそびえている。
(任處士の資福寺を創むるに題す)
幽人奇境【ききょう】を創【はじ】め、遊客 行程を駐む。
粉壁【ふんへき】空しく字を留め、蓮宮 未だ名有らず。
池を鑿【うが】てば 泉 自ら出で、径を開けば 草 重ねて生ず。
百尺の 金輪閣、川に當って 眼を豁【ひら】きて 明らかなり。
『題任處士創資福寺』 現代語訳と訳註
(本文)
題任處士創資福寺
幽人創奇境,遊客駐行程。
粉壁空留字,蓮宮未有名。
鑿池泉自出,開徑草重生。
百尺金輪閣,當川豁眼明。
(下し文)
(任處士の資福寺を創むるに題す)
幽人奇境【ききょう】を創【はじ】め、遊客 行程を駐む。
粉壁【ふんへき】空しく字を留め、蓮宮 未だ名有らず。
池を鑿【うが】てば 泉 自ら出で、径を開けば 草 重ねて生ず。
百尺の 金輪閣、川に當って 眼を豁【ひら】きて 明らかなり。
(現代語訳)
(世にかくれた彿教信者の任處士というお方が、ここにすはらしい寺の資福寺を創建されたので題します)
世俗を離れたお方がこのように凡俗でない場所とお寺を開山された。見物の御客や旅人も旅の皇帝を変えてでもここを見るために留まっている。
まっ白く塗りたての壁に、詩を題している者がある。しかしまだ寺院全体の正式名称もきまっていないといとのことのよう。
池にしようと掘ってみたら自然に水が頂き出たというし、小路を開いてみたら、すぐ草が生い茂ってくるという。
高さが百尺もある金輸のある塔があり、渭水に面して目を見張るようにはっきりとそびえている。
(訳注)
題任處士創資福寺
1. (世にかくれた彿教信者の任處士というお方が、ここにすはらしい寺の資福寺を創建されたので題します)
長安渭水の傍であろうか、建てられたばかりの新しい資福寺が、視覚的によくとらえられている。
2. ・任處士 処士は、官吏とならず民間にいる人。任が姓。名はわからない。
3. ・資福寺 この創始された寺が、長安にあったとは思われない。
4. 詩の雰囲気からすると長安の東㶚水の益を過ぎたあたりではなかろうか。
幽人創奇境,遊客駐行程。
世俗を離れたお方がこのように凡俗でない場所とお寺を開山された。見物の御客や旅人も旅の皇帝を変えてでもここを見るために留まっている。
5. ・幽人(ゆうじん) 世をのがれている人。隠者。ここは任処士をさす。
6. ・奇境 凡俗でない場所。ここは資福寺の境内をいう。
7. ・遊客(ゆうかく) ゆさんの旅人。
8. ・行程(こうてい) 旅程。旅の足をの意。
粉壁空留字,蓮宮未有名。
まっ白く塗りたての壁に、詩を題している者がある。しかしまだ寺院全体の正式名称もきまっていないといとのことのよう。
9. ・粉壁 白い土で染ったかべ。
10. ・蓮宮 蓮舎におなじ。寺院。
鑿池泉自出,開徑草重生。
池にしようと掘ってみたら自然に水が頂き出たというし、小路を開いてみたら、すぐ草が生い茂ってくるという。
11. ・径 こみち。
百尺金輪閣,當川豁眼明。
高さが百尺もある金輸のある塔があり、渭水に面して目を見張るようにはっきりとそびえている。
12. ・金輪閣 仏教の格調。尾根の頂上に七輪か五輪の金色の光飾があるもの。
13. ・當川 㶚水、渭水の川面にうつして。
14. ・豁眼 パッと大きく眼を開くこと。陶淵明「桃花源記」に「行くこと数十歩、豁然として開朗」とある。
杜甫『北征』「蓋棺事則已,此誌常覬豁。」(棺【かん】を蓋【おお】えば事は則ち已【や】むも、此の志 常に豁【ひら】けむことを覬【ねが】う)