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中国文学 李白・杜甫・韓愈・李商隠と女性詩 研究

詩の訳注解説をできるだけ物語のように解釈してゆく。中国詩を日本の詩に換えて解釈とする方法では誤訳されることになる。 そして、最終的には、時代背景、社会性、詩人のプロファイルなどを総合的に、それを日本人的な語訳解釈してゆく。 全体把握は同系のHPhttp://chubunkenkyu.byoubu.com/index.htmlを参照してもらいたい。

八、2.64 薛濤 《上川主武元衡相國二首 其一 》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9312

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八、2.64 薛濤 《上川主武元衡相國二首 其一 》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9312

八、2.64 薛濤 《上川主武元衡相國二首 其一 》

 

20171020

の紀頌之"6"つの校注Blog

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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」。、現在、①李白集校注詩全詩、②昌黎先生集全40巻他全詩、③杜詩詳注、④花間集、⑤玉臺新詠、⑥薛濤詩 全訳注解説

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八、2.64 薛濤 《上川主武元衡相國二首 其一 》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9312

(剣南西川の節度使さまであり、宰相であられる武元衡さまにたてまつる。)
日が城の上に落ち掛け、そしてその後ろに重なり、夕もやも消えていく、節度使さまのお邸では、玳瑁がかざられ、豪華な筵を敷いて、宴合が開かれ、大勢の諸公をお招きになっている。
明るい月がのぼり、節度使さまは、「月に庭のかがり火がわりにちょうどよい」と仰せられて、すだれをおろすことをとめられた。おかげで月光とかがり火の風流な宴席となったのです。


 

 

 

薛濤詩 

 

 

62. 賊平后上高相公

驚看天地白荒荒,瞥見青山舊夕陽。
始信大威能照映,由來日月借生光。

 

63. 續嘉陵驛詩獻武相國

蜀門西更上青天,強為公歌蜀國弦。

卓氏長卿稱士女,錦江玉壘獻山川。

 

64. 上川主武元衡相國 其一
落日重城夕霧收,玳筵雕俎荐諸侯。
因令朗月當庭燎,不使珠帘下玉鉤。 


65.
 上川主武元衡相國 其二
東閣移尊綺席陳,貂簪龍節更宜春。
軍城畫角三聲歇,云幕初垂紅燭新。 

 

66. 題嘉陵驛 武元衡

悠悠風旆繞山川,山驛空濛雨作煙。

路半嘉陵頭已白,蜀門西更上靑天。

 

67. 聽歌 武元衝

月上重樓絲管秋,佳人夜唱古梁州。

滿堂誰是知音者,不惜千金與莫愁。

 

武元衝 贈歌人

林鶯一哢四時春、蟬翼羅衣白玉人。

曾逐使君歌舞地、淸泉長咽翠眉頻。

 

68. 摩訶池宴 

摩訶池上春光早,愛水看花日日來。
穠李雪開歌扇掩,綠楊風動舞腰回。
蕪臺事往空留恨,金谷時危悟惜才。
晝短欲將清夜繼,西園自有月裴回。

 

69. 摩訶池贈蕭中丞 

昔以多能佐碧油,今朝同泛舊仙舟。

淒涼逝水波遠,惟有碑泉咽不流。

 

70. 

峨嵋山下水如油,憐我心同不繫舟。
何日片帆離錦浦,棹聲齊唱發中流。

71. 送盧員外 

玉壘山前風雪夜,錦官城外別離魂。
信陵公子如相問,長向夷門感舊恩。

 

72. 斛石山曉望寄呂侍

曦輪初轉照仙扃,旋擘煙嵐上窅冥。
不得玄暉同指點,天涯蒼翠漫青青。

 

 

武元衛は、彼女が成都で仕えた十一人の節度使のうちの一人。元和二年、彼女の四十六歳の年に、武元衛は宰相を兼務したまま剣南西川節度使となって赴任してきた。その着任と同時に献じた詩が、「嘉陵驛の詩に續けて、武相國に獻ず」(6 1)で、この詩はその翌年の春の作である。武元衡は、元和八年二月、成都を出塗して、宰相として都にもどっている。薛濤は、四十歳から四十七歳までの八年、營妓として武元衝に仕えた。



 

 

 薛濤《上川主武元衡相國二首其一》

 

 

訳注解説

 

 

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9312

 

 


上川主武元衡相國二首 其一
(剣南西川の節度使さまであり、宰相であられる武元衡さまにたてまつる。)
落日重城夕霧收,玳筵雕俎荐諸侯。
日が城の上に落ち掛け、そしてその後ろに重なり、夕もやも消えていく、節度使さまのお邸では、玳瑁がかざられ、豪華な筵を敷いて、宴合が開かれ、大勢の諸公をお招きになっている。
因令朗月當庭燎,不使珠帘下玉鉤。
明るい月がのぼり、節度使さまは、「月に庭のかがり火がわりにちょうどよい」と仰せられて、すだれをおろすことをとめられた。おかげで月光とかがり火の風流な宴席となったのです。


上川主武元衡相國二首其一 現代語訳と訳註
(
本文)
落日重城夕霧收,玳筵雕俎荐諸侯。
因令朗月當庭燎,不使珠帘下玉鉤。


(下し文)
(
上川主【せんしゅ】武元衡 相國【しょうこく】に【たてまつ】る 二首 其の一) 
落日 重城 夕霧收まる,玳筵【たいえん】雕俎【ちょうそ】諸侯に荐【すす】む。
朗月をして庭燎【ていりょう】に當らしむに因って,不使珠帘【しゅれん】をして玉鉤【ぎょくこう】より下さしめず。


 (現代語訳)
(剣南西川の節度使さまであり、宰相であられる武元衡さまにたてまつる。)
日が城の上に落ち掛け、そしてその後ろに重なり、夕もやも消えていく、節度使さまのお邸では、玳瑁がかざられ、豪華な筵を敷いて、宴合が開かれ、大勢の諸公をお招きになっている。
明るい月がのぼり、節度使さまは、「月に庭のかがり火がわりにちょうどよい」と仰せられて、すだれをおろすことをとめられた。おかげで月光とかがり火の風流な宴席となったのです。


(訳注)
上川主武元衡相國二首 其一
1. 剣南西川の節度使さまであり、宰相であられる武元衡さまにたてまつる。


落日重城夕霧收,玳筵雕俎荐諸侯。
日が城の上に落ち掛け、そしてその後ろに重なり、夕もやも消えていく、節度使さまのお邸では、玳瑁がかざられ、豪華な筵を敷いて、宴合が開かれ、大勢の諸公をお招きになっている。
2. ・川主武元衡相国 川主は剣南西川節度使。西川地方の軍政の長官であるから、川主という。武元衡は憲宗の元和二年正月に門下侍郎平章事となっている。宰相であるから相国といった。
3.
 ・重城 いくえにも厳重にかさなった城。蜀の城をさす。
4.
 ・玳筵 玳は南海に産する海亀の玳瑁のこと。甲を亀甲といい装身具にする。筵はむしろ。あわせて豪華な宴席。
5.
 ・雕俎 彫は飾る。雕は机、宴会の時に食器をのせる台。あわせて豪華な宴会の料理。


因令朗月當庭燎,不使珠帘下玉鉤。
明るい月がのぼり、節度使さまは、「月に庭のかがり火がわりにちょうどよい」と仰せられて、すだれをおろすことをとめられた。おかげで月光とかがり火の風流な宴席となったのです。
6. ・朗月 あきらかに照る月。
7.
 ・庭燎 庭のかがり火。
8.
 ・珠帘/ 玉のすだれ。
9.
 ・玉鉤 玉でできている廉の捲きどめ。かぎ型をしている。

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プロフィール

HN:
漢文委員会 紀 頌之(きのあきゆき))
年齢:
77
性別:
男性
誕生日:
1946/09/10
職業:
文学者
趣味:
中国文学
自己紹介:
漢詩から唐・宋詩まで基本となる詩人・詩集を各全詩訳注解説してゆく、その中で、これまで他ブログに、掲載した女性の詩を、手を加えて、整理して掲載してゆく。
これまで日本では紹介されていないもの、誤訳の多かった詩などを、時代の背景、出自、その他関連するものなどから正しい解釈を進めてゆく。
毎日、20000文字掲載しているので、また、大病後で、ブログコミュニケーションが直ちに取ることができないけれど、精一杯努力してお返事いたします。

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