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中国文学 李白・杜甫・韓愈・李商隠と女性詩 研究

詩の訳注解説をできるだけ物語のように解釈してゆく。中国詩を日本の詩に換えて解釈とする方法では誤訳されることになる。 そして、最終的には、時代背景、社会性、詩人のプロファイルなどを総合的に、それを日本人的な語訳解釈してゆく。 全体把握は同系のHPhttp://chubunkenkyu.byoubu.com/index.htmlを参照してもらいたい。

八、2.76 薛濤 《贈遠二首 其二》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9403

八、2.76 薛濤 《贈遠二首 其二》

 

2017112

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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」。、現在、①李白集校注詩全詩、②昌黎先生集全40巻他全詩、③杜詩詳注、④花間集、⑤玉臺新詠、⑥薛濤詩 全訳注解説

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八、2.76 薛濤 《贈遠二首 其二》 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9403

(国境の守備にあたっているお方、遠きに贈る 二首其の二)
蜀の木芙蓉の花が散りはじめて、山々は、もう秋もおわりになろうとしている、国境の方々も思い浮かべるでしょう。うれしいお便りも封を開ければ、さびしいことばかりが書き連ねてありました。
わたくしは女の部屋では、戦争のことは話題にもしません。ただ、澄んだ秋の夜空にのぼってゆく月の下で、なんども樓閣にのぼっては、遠くあなたのいらっしゃる國境の方を眺めては、お祈りし待っております。


 

 

 

薛濤詩 

 

 

73. 寄詞
菌閣芝樓杳靄中,霞開深見玉皇宮。
紫陽天上神仙客,稱在人間立世功。

 

74. 送友人

水國蒹葭夜有霜,月寒山色共蒼蒼。
誰言千里自今夕,離夢杳如關塞長。

 

75. 贈遠二首 其一 

擾弱新蒲葉又齊,春深花發塞前溪。

知君未轉秦關騎,月照千門掩袖啼。

 

76. 贈遠二首 其二 

芙蓉新落蜀山秋,錦字開緘到是愁。
閨閣不知戎馬事,月高還上望夫樓。

 

77. 寄張元夫

前溪獨立後溪行,鷺識朱衣自不驚。

借問人間愁寂意,伯牙弦已無聲。

 

 

 

 薛濤 76 《贈遠二首 其二

 

 

訳注解説

 

 

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9403

 

 

 

 

贈遠二首 其一  
(国境の守備にあたっているお方、遠きに贈る 二首其の一)
擾弱新蒲葉又齊,春深花發塞前溪。
新しい葉がいちめんについて川やなぎはなよなよと嫋やかに乱れる。春も深まると、花はしっかりとひらき落ちはじめると思う間に、目の前の谷川には、落花が流れをせきとめるほどである。
知君未轉秦關騎,月照千門掩袖啼。
国境地方守備の将であるあなたは、そこから離れることが出来ないことを十分承知しているのです。秋の月が、家家の上に光を投げかけてるころには、兵士の妾たちはみんな泣きぬれているのです。

(遠きに贈る)其の一  
擾弱【じょうじゃく】たる新蒲【しんほ】 葉又齊し,春深くして花發ち 前溪を塞ぐ。
君の未だ秦關【しんかん】の騎より轉ぜざるを知る,月は照らす 千門【せんもん】袖を掩うて啼くを。

 

贈遠二首 其二
国境の守備にあたっているお方、遠きに贈る 二首其の二)
芙蓉新落蜀山秋,錦字開緘到是愁。
蜀の木芙蓉の花が散りはじめて、山々は、もう秋もおわりになろうとしている、国境の方々も思い浮かべるでしょう。うれしいお便りも封を開ければ、さびしいことばかりが書き連ねてありました。
閨閣不知戎馬事,月高還上望夫樓。
わたくしは女の部屋では、戦争のことは話題にもしません。ただ、澄んだ秋の夜空にのぼってゆく月の下で、なんども樓閣にのぼっては、遠くあなたのいらっしゃる國境の方を眺めては、お祈りし待っております。

(遠きに贈る)其の二
芙蓉 新たに落ち 蜀山の秋,錦字 緘を開き 是れ愁に到る。
閨閣【けいかく】戎馬【じゅうば】の事を知らず,月高く 還た上り 夫樓を望む。


『贈遠二首 其二』 現代語訳と訳註
(
本文)
贈遠二首 其二
芙蓉新落蜀山秋,錦字開緘到是愁。
閨閣不知戎馬事,月高還上望夫樓。


(下し文)
(遠きに贈る)其の二
芙蓉 新たに落ち 蜀山の秋,錦字 緘を開き 是れ愁に到る。
閨閣【けいかく】戎馬【じゅうば】の事を知らず,月高く 還た上り 夫樓を望む。


(現代語訳)
(国境の守備にあたっているお方、遠きに贈る 二首其の二)
蜀の木芙蓉の花が散りはじめて、山々は、もう秋もおわりになろうとしている、国境の方々も思い浮かべるでしょう。うれしいお便りも封を開ければ、さびしいことばかりが書き連ねてありました。
わたくしは女の部屋では、戦争のことは話題にもしません。ただ、澄んだ秋の夜空にのぼってゆく月の下で、なんども樓閣にのぼっては、遠くあなたのいらっしゃる國境の方を眺めては、お祈りし待っております。

(訳注)
贈遠二首 其二

10. (国境の守備にあたっているお方、遠きに贈る 二首其の二)

芙蓉新落蜀山秋,錦字開緘到是愁。
蜀の木芙蓉の花が散りはじめて、山々は、もう秋もおわりになろうとしている、国境の方々も思い浮かべるでしょう。うれしいお便りも封を開ければ、さびしいことばかりが書き連ねてありました。
11. ・芙蓉 ①は木芙蓉といわれるもの、②は蓮の異名。後者は呉越江南地方でよばれる異名であり、落つということばや、蜀山という語と、ふさわしくないから、前者と解す。「木芙蓉」フヨウ(芙蓉、Hibiscus mutabilis)はアオイ科フヨウ属の落葉低木。種小名 mutabilisは「変化しやすい」(英語のmutable)の意。「芙蓉」はハスの美称でもあることから、とくに区別する際には(もくふよう)とも呼ばれる。
原産地は中国で、台湾、日本の沖縄、九州・四国に自生する。日本では関東地方以南で観賞用に栽培される。幹は高さ1.53m。寒地では冬に地上部は枯れ、春に新たな芽を生やす。
葉は互生し、表面に白色の短毛を有し掌状に浅く37裂する。
7
10月始めにかけてピンクや白で直径1015cm程度の花をつける。朝咲いて夕方にはしぼむ1日花で、長期間にわたって毎日次々と開花する。花は他のフヨウ属と同様な形態で、花弁は5枚で回旋し椀状に広がる。先端で円筒状に散開するおしべは根元では筒状に癒合しており、その中心部からめしべが延び、おしべの先よりもさらに突き出して5裂する。
果実はさく果で、毛に覆われて多数の種子をつける。
12.
 ・錦字 恋しい人からのにしきに織り成した文字のこと。前秦の竇豹が、襄陽の守りに赴任したとき、その妻の蘇氏が、二百余首の詩を、錦に織り、回文の形で、思いを寄せた故事がある(侍児小名録)ところから、女の筆になる手紙をさすが、ここは国境の将兵からの便りとし、待ち遠しい人からの手紙と思わせる、薛濤の女性を売る言い回し。
13.
 ・到 周到の意。中から外へ回文であるから、至ると読まないといけない。


閨閣不知戎馬事,月高還上望夫樓。
わたくしは女の部屋では、戦争のことは話題にもしません。ただ、澄んだ秋の夜空にのぼってゆく月の下で、なんども樓閣にのぼっては、遠くあなたのいらっしゃる國境の方を眺めては、お祈りし待っております。
14. ・閏閣 妓女の部屋。閨は、セックスが女の部屋に行って行うものであったこと、通い婚である。ここは作者自身を意味する。
15.
 ・戎馬 兵馬。戦争のこと。
16.
 ・月高 起句の秋に応じている。
17.
 ・還上 一度だけではない。昨夜も今夜もと、くりかえされていることがわかる。
18.
 ・望夫楼 特定の楼名ではない。

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プロフィール

HN:
漢文委員会 紀 頌之(きのあきゆき))
年齢:
71
性別:
男性
誕生日:
1946/09/10
職業:
文学者
趣味:
中国文学
自己紹介:
漢詩から唐・宋詩まで基本となる詩人・詩集を各全詩訳注解説してゆく、その中で、これまで他ブログに、掲載した女性の詩を、手を加えて、整理して掲載してゆく。
これまで日本では紹介されていないもの、誤訳の多かった詩などを、時代の背景、出自、その他関連するものなどから正しい解釈を進めてゆく。
毎日、20000文字掲載しているので、また、大病後で、ブログコミュニケーションが直ちに取ることができないけれど、精一杯努力してお返事いたします。

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