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中国文学 李白・杜甫・韓愈・李商隠と女性詩 研究

詩の訳注解説をできるだけ物語のように解釈してゆく。中国詩を日本の詩に換えて解釈とする方法では誤訳されることになる。 そして、最終的には、時代背景、社会性、詩人のプロファイルなどを総合的に、それを日本人的な語訳解釈してゆく。 全体把握は同系のHPhttp://chubunkenkyu.byoubu.com/index.htmlを参照してもらいたい。

九、集-04【字解集】 16.次韻西鄰新居兼乞酒 17.和友人次韻 魚玄機 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9832

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九、集-04【字解集】 16.次韻西鄰新居兼乞酒 17.和友人次韻 魚玄機 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9832

【字解集】 16.次韻西鄰新居兼乞酒 17.和友人次韻 18-1.和新及第悼亡詩二首 其一 18-2.和新及第悼亡詩二首 其二 19.遊崇真觀南樓 20.愁思

 

201817

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魯郡堯祠送竇明府薄華還西京-#2

#22§6-1元和聖德詩

夔州の『月』(3)-2

巻七03浣溪沙八首其三

巻三-25 -#2《嘲友人一首》 〔李 充〕

【字解集】 16.次韻西鄰新居兼乞酒 17.和友人次韻

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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」。、現在、①李白集校注詩全詩、②昌黎先生集全40巻他全詩、③杜詩詳注、④花間集、⑤玉臺新詠、⑥薛濤詩 全訳注解説

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九、集-04【字解集】 16.次韻西鄰新居兼乞酒 17.和友人次韻 18-1.和新及第悼亡詩二首 其一 18-2.和新及第悼亡詩二首 其二 19.遊崇真觀南樓 20.愁思 魚玄機 漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之 ブログ9832 

 

 

 

魚玄機 全詩 

 

 

卷804_16 次韻西鄰新居兼乞酒

次韻西鄰新居兼乞酒

一首詩來百度吟,新情字字又聲金。西看已有登垣意,遠望能無化石心。

河漢期賒空極目,瀟湘夢斷罷調琴。況逢寒節添鄉思,叔夜佳醪莫獨斟。

 

卷804_17 和友人次韻

和友人次韻

何事能銷旅館愁,紅箋開處見銀鉤。蓬山雨灑千峰小,嶰谷風吹萬葉秋。
字字朝看輕碧玉,篇篇夜誦在衾裯。欲將香匣收藏卻,且惜時吟在手頭。

 

卷804_18-1 和新及第悼亡詩二首 其一

和新及第悼亡詩二首 其一
仙籍人間不久留,片時已過十經秋。鴛鴦帳下香猶暖, 鸚鵡籠中語未休。

朝露綴花如臉恨,晚風欹柳似眉愁。彩雲一去無消息,潘嶽多情欲白頭。


卷804_18-2 和新及第悼亡詩二首 其二

和新及第悼亡詩二首其二
一枝月桂和煙秀,萬樹江桃帶雨紅。
且醉尊前休悵望,古來悲樂與今同。

 

卷804_19 遊崇真觀南樓,

遊崇真觀南樓,睹新及第題名處
雲峰滿目放春晴,歷歷銀鉤指下生。
自恨羅衣掩詩句,舉頭空羨榜中名。

 

卷804_20 愁思 

愁思

落葉紛紛暮雨和,朱絲獨撫自清歌。放情休恨無心友,養性空拋苦海波。

長者車音門外有,道家書卷枕前多。布衣終作雲霄客,綠水青山時一過。

 

 

 

次韻西鄰新居兼乞酒/和友人次韻/

和新及第悼亡詩二首/遊崇真觀南樓/愁思

 

 

字解集 訳注解説

 

 

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9567

 

 

 

【字解集】 16.次韻西鄰新居兼乞酒 

 

次韻西鄰新居兼乞酒
1. (西どなりに新しくきた人が“新居”と題した詩をよこされ、ついでにお酒を少しはかり分けていただきたいともうされたた。そこでお酒にそえて「返し」の歌をさしあげる。)

2. ・漢詩大系15ではこの詩まで、李億との詩のように無理やり拡大して解釈するのはむちゃくちゃである。酒を貸してくれないでしょうかと詩を添えてきた人に、わたしは先にすてられましたなどと、いきなり引っ越してきた人に別れた男のことを謂うわけがない。この詩はただ隣に引っ越した人を持ち上げていることだけである。李億とは全く関係ないもので素直に解釈すべきである。詩の解釈は前提が違えば解釈は全く異なったものとなる。この詩は西隣の引っ越してきた人が、酒を少し分けてくれと言ってきたことに対し、酒を隣に届ける際逃げ玄機が詩を添えて渡すのである。その意味で漢詩大系15の『魚玄機・薛濤』の解釈はほとんどが頓珍漢な解釈である。ほとんどの詩の解釈が間違っている酷いものである。


一首詩來百度吟,新情字字又聲金。
引っ越し早々いただいた詩を何度も繰り返して吟じてみました。すばらしい字一字、新しい感情にひたりその上、ひびきもよく通り、立派な一作だと心から感じ入りました。


西看已有登垣意,遠望能無化石心。
この詩を吟じているとお宅のある方の西ばかりみています。もう垣根をよじ上って拝見したいと思うほどでございます。遠くから望んでいてももう何もできないくらいで心が石のように固まってしまいました。


河漢期空極目,瀟湘夢斷罷調琴。
天の川のように牽牛と織女は会える日というのを遠い約束としていますが、お隣とはいえお目にかかるのは空しくあきらめております。また瀟湘の川の湘妃の故事のように月の夜川に向かって琴をつま弾いて愛しい人を待つことを夢に思うことなども諦めております。
3. 河漢 あまのがわ。天河・銀河・経河・銀漢・雲漢・星漢・天津・漢津等はみなその異名である。杜甫『初月』『天河』。など。
4. 瀟湘 鼓宏舜の妻、蛾皇・女英の二人が舜王のあとを追いかけ湘水までゆき、舜の死んだことをきき、湘水に身をなげて死に、湘水の女神となった。それが湘妃であり、この湘妃が洞庭の月夜に瑟を鼓くという古伝説がある。○この二句は湘妃の故事に基づいている。この詩は中国人的な持ち上げ方をしていることなのである。解釈する方はする方で中国人的には捨てられた李億の関連付けた方が面白いストーリーとなる。


況逢寒節添思,叔夜佳醪莫獨斟。
まして、寒食の時節(旧暦3月3日)でやまに火をつけてでも会いたいと思って、いっそ故郷の都のことがなつかしく、さびしい思いでおります。あなたさまは、あの魏の竹林の七賢の叔夜のような風流なお方、この用意した搾りたてのお酒を、おひとりで召しあがらないでください。とこの詩を添えます。
5. 寒節 寒食の時節。冬至から105日目に(旧暦3月3日)、火気を用いないで冷たい食事をしたこと。そのころは風雨が激しいので火災予防のためとも、また、一度火を断って新しい火で春を促すためともいう。
その故事は、昔、春秋・戦国時代に晋国の君主献公の息子の重耳は迫害されて、外国に逃亡。彼に従っていた介子椎と数人の者が忠義心厚く一緒に亡命していた。その後、重耳は晋国の王となった時に自分に連いて亡命していた者たちに論功行賞を行い、それぞれを諸侯にした。しかし、介子椎だけは母親と山に入って隠居した。王は山に火を放ったら、母と共に山から逃げ出してくると思い、山に火を放ち全体を焼きつくした。王が人を遣わし見に行かせたら、介子椎母子は1本の枯れた柳の木に抱きついた侭焼死していた。王はこの親子に対し心から傷みを感じ篤く葬り、廟を建立した。名前も介山とし、国王はこの日には各家庭で火を使わず、あらかじめ用意していた冷たい食べ物を食するように全国に命令を下したと言われ、その風習が今に受け継がれていると言われています。
6. 叔夜 嵆 康(けい こう、224年 - 262年あるいは263年)は、中国三国時代の魏の文人。竹林の七賢の一人で、その主導的な人物の一人。字は叔夜。

 

 

 

 

 

【字解集】 17.和友人次韻 

 

和友人次韻
1. (友人が返詩したものに合わせて作る詩。)
2. 魚玄機の初期の作品である。詩を見せ合い作り合いをしていたころのものであろう。頭の中で旅を回らし、わずかな経験、書による知識で作られたものである。

 

何事能銷旅館愁,紅箋開處見銀鉤。
旅に出て何事も期待できない旅館の愁いを消しさってくれるものがあります。それは私が贈った詩箋にお返しの詩を見ることでそれは新月の期待をみるものであり、素晴らしい書の跡を見るとその旅館は開かれた場所になるのです。
3. ・旅館愁 旅籠での宿泊に異性のいない寂しさ、故郷を思う愁い。単なる郷愁だけではない。
4. ・紅箋 花街の女性用の短冊、詩䇳。
5. ・銀鉤 書法の草書体の強く太く書かれた書。 1 銀の鉤(かぎ)。銀製の釣り針。また、銀製のすだれかけ。 2 書の筆法の一。また、巧みな書の形容。 3 新月をたとえていう語。


蓬山雨灑千峰小,嶰谷風吹萬葉秋。
蓬莱山から雨雲が降り注がれ、天下の峰々にこぬか雨が降ります。崑崙山の北谷の嶰谷には吹く風に、木々の葉はすべて黄ばんで秋になります。

6. ・蓬山 東海中にある、三山の一つ。蓬莱山・瀛州山・方丈山の神仙の住むという山。

7. ・嶰谷 崑崙山北谷名まえである。「漢書」の律暦志「昔、黄帝使伶伦自大夏之西, 崑崙之阴,取竹於嶰谷,生其窍厚均者,断两节而吹之,以为黄鐘之管。」昔、黄帝が崑崙山の北谷の嶰谷の竹をとって、笛をつくらせたとある。

8. ・萬葉 すべての木の葉。


字字朝看輕碧玉,篇篇夜誦在衾裯。

あなたの詩は、一字一句、エメラルド色の宝石が軽く見えるほどのものです。その詩篇を何遍もみています。夜になれば、御布団の中で口遊むのです。

9. ・碧玉 エメラルド色の玉。

10. ・衾裯 よぎ。ふすま。夜具。衾はひとえのよぎである。


欲將香匣收藏卻,且惜時吟在手頭。

香の小箱にしまっておこうと思うのですが、収めてないのです。なぜかというと、片時も手から離さないもので、今も手にもって吟じているからなのです。

11. ・香匣 香はお香。香をいれる小箱。単に美しい箱、大切なものを入れる小箱。

12. ・收藏卻 大事に収納する。

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プロフィール

HN:
漢文委員会 紀 頌之(きのあきゆき))
年齢:
77
性別:
男性
誕生日:
1946/09/10
職業:
文学者
趣味:
中国文学
自己紹介:
漢詩から唐・宋詩まで基本となる詩人・詩集を各全詩訳注解説してゆく、その中で、これまで他ブログに、掲載した女性の詩を、手を加えて、整理して掲載してゆく。
これまで日本では紹介されていないもの、誤訳の多かった詩などを、時代の背景、出自、その他関連するものなどから正しい解釈を進めてゆく。
毎日、20000文字掲載しているので、また、大病後で、ブログコミュニケーションが直ちに取ることができないけれど、精一杯努力してお返事いたします。

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